14話 光の盾を求めて
はじめまして、大森林聡史です。
魔物に追われる王女と、彼女を守ると決めた剣士の物語です。
よければお付き合いください。
「クリス、次の目的地は?」
クリスは、地図を広げながら、真剣な表情になる。
「次は……『光の湖』です」
ミネルバが鋭く息を飲む。
「……『光の盾』が眠る場所ですね」
アリスが、不安げに水晶を握りしめる。
「でも、そこには……『影竜』が棲んでると言われて……」
クリスは、グレイの剣を見上げ、勇気づけられるように微笑む。
「グレイがいるから大丈夫。……みんなで行きましょう」
四人で荷物をまとめ始め、新たな旅路へと準備する。
「どうやって行く?」
クリスは、地図を指でなぞりながら、慎重に説明する。
「北西の森を抜けると、三日ほどで湖畔に着きます」
ミネルバが鎧の手入れをしながら介入。
「魔物の巣窟だから、夜通しは危険。日中だけ進もう」
アリスが魔法袋から小さな笛を取り出す。
「森の妖精さんに会えたら、道案内してくれるかも……!」
ふとグレイのドラゴンスレイヤーに目を留め、心強そうに頷く。
「グレイの剣があれば……きっと……」
荷物を背負い、宿の扉を開ける。
「……さあ、行きましょう」
東の村を北西に向かい、広大な森が近づいてくる。
森は、獣道があるだけで、普段人が近寄らない、魔の森と呼ばれていた。
「クリス、見通しの悪い森での戦いになる。隊列を組んだほうが良い。1番前がミネルバ、2番目がクリス、3番目がアリス、最後尾が俺が良いと思う。何が起こるか分からない森は、最前列はもちろんだが、最後尾にも強力な戦士がいた方が良い。もし退却する場合は、殿をしなければならないしな」
グレイの提案を受け入れ、森の入口で隊列を組む四人。
「了解しました……! ミネルバ、前衛よろしくね」
ミネルバが銀槍を構え、鋭く頷く。
「承知しました。一匹も通しません」
アリスが杖を握りしめ、クリスの背後にぴったりつく。
「私、絶対に離れません……!」
グレイが最後尾で隊列を確認し、満足そうにうなずく。
「……それでは、進みましょう」
深い森に足を踏み入れ、木々の間から漏れる陽光が道を照らす。
「……気をつけて。魔物の気配が……」
クリスの額に冷や汗が滴った。
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