11. 出てきたオオカミ
私は、オオカミの絵の前で完全に打ちひしがれていた。
「一体何なのだ?」
実は、謎なのはサンルー砦の意味なのだ。
「まず、整理しよう、何となく気が付いていた、プティ=ジャンの言いたい内容にはこういう意味がある。」
フランス語辞典を開くとこんなことが書いてある。
Petit 幼い子供に言う言葉・かわいい
Jean 女性名称Jeanne・ジャンヌ
Armoises ヨモギ
「んでだ、ヨモギの花言葉を調べると、こんなことが書いてあるんだ。」
ヨモギ 夫婦の愛情
「兄弟にもある意味がある。」
兄弟 仲の良い相棒
「つまり、ジャンヌを口説き、求婚する言葉なんだ。」
「あと、ジャンは偽名という意味になる。」
「それにピエールの意味も調べた。」
ピエール フランス語圏の男性名。新約聖書の使徒のペトロに由来する
「代表的な人物に聖職者が多い、つまり、高貴な人間。」
「んでだ、実は変な事がある。ジャンヌが合った最初の人物名にロベール・ド・ボードリクール伯があるんだが、守備隊長にしてはおかしいんだ。ボードリクールが城の名前なんだよ。」
「ベルトラン・ド・プーランジは守備隊長の部下だが、なぜ一介の部下が推薦を書ける?何となく王子と乞食の話に似ている。」
私は記述に変な事が書いてある事に気づく。
「ジャンヌダルクはリッシュモンを誉めて、シャルル7世をこき使っているという逸話が多いんだ。ただな、もし副官ジャンがリッシュモン、下っ端にシャルル7世が付いて軍を動かしていると考えると辻褄が合いすぎるんだ。しかも、ロベール・ド・ボードリクール伯の部下がベルトラン・ド・プーランジ・・・・。つまりこういう事だ。」
指揮官 ジャンヌダルク
副官ジャン リッシュモン
小姓 シャルル7世
実は、砦の名前にヒントがあった。
「後、地図も整理した、実際はこんな感じだ。」
ローラン砦
サンプリヴェ砦
サンジャンルブラン砦
「この3つは単なる村だ。」
「しかも敵の居ない村で、そもそも攻撃する意味が無いのだ。」
「あと、オーガスティンは、ラテン語で8月、8時の方向という意味なんだが、多分、オリヴェを間違えて占領しているのだ。」
「しかも、ジャンヌダルクの書いた地図はかなり正確で、コンブルーがサンルー砦となる。」
「ただ、この事実はフランス軍の規律が落ちるところまで落ちているっていう意味なんだ。」
「ジャンヌダルクは文字が読めない、だからキチンと説明できなかった。」
「ただ、酷いのは指揮官だ。実際に歩いた私でも分かったぞ、自分たちの状況が全く分かっていない。この事実は、オルレアンは後一歩で落ちる寸前だったんだ。」
「つまり、ジャンヌが慌ててコンブルーが落ちた事を伝えたけど、指揮官は場所が分からなくて迷ったんだ。んで、ジャンヌが先導してコンブルーの場所を教えた。」
「ただ、謎なのだ。オオカミはLoupなんだが、そのLoup、ロレール川のLoiraと言う事。」
「ただ、私は何かを見落としている。何なのだ??」




