蛇龍魔剣ミストルレイヴ完成
ログインするとすでにケー5が来ていた。
「早かったな」
「先に来ているやつに言われると皮肉に聞こえるぞ」
ケー5の部屋 鍛冶場に向かう。部屋の中は熱気と壁には武器が大量に掛かっていた
「魔剣を作る古文書を見つけたんだぜ」
「素材が必要だから呼び出したんだろ」
「察しがよくて助かる シーサーペントの骨とバジリスクの皮、上級悪魔の角、ドラゴンの素材」
「最後だけ適当だな、全部あるぞ」
「出せ出せ、折れた魔剣カメレオンをベースに作るからな」
素材を全てケー5に渡し、ケー5はさっそく鍛冶に取り掛かった。
このゲームの鍛冶は鉄を叩けば好きな武器を作ることが出来る 今、ケー5が何をしているかって剣と素材を一緒に叩いて完成 折れた魔剣は新たな姿に生まれ変わった
「『蛇龍魔剣ミストルレイヴ』だ、古文書は使い切りだが、今度こそ折れない魔剣だと思うぞ」
蛇龍魔剣ミストルレイヴ:魔剣 蛇腹剣と同じで伸縮できる近中距離が射程範囲になる 刃を分裂させることも可能
刃はすぐに再生される 分裂した刃は任意で爆発させることが可能、刃に毒が仕込まれている
「能力的に蛇尾丸じゃね?分裂とかしてたじゃん」
「頭にタオルでも巻くか?」
「初登場はゴーグルだったよな」
「再生機能付きはデカいだろ」
「世の中、絶対って言葉はないぞ」
ケー5は昨日、消費した矢の補充に戻り、俺は早めにログアウトした。
時間は17時半で月曜日は部活があるため怜の帰宅時間は18時頃、夕飯の準備に取り掛かった。
「ただいま〜」
「おかえり〜」
「お兄ちゃん、今日はどうするの?」
「夕飯はすぐ出来るから着替えて来い」
怜は着替えて来たため、夕飯にする
「ミロクがレイとエリカを連れてレベリングに行くって」
「お兄ちゃんは?」
「俺は今日、城だな イベント前の仕込みに行く」
「仕込みって」
「FROは現地人との協力があればイベントはマシになるんだよ、依頼を受けろって意味はそういうこともあるし、クランハウスだって助けた商会の商会長から格安で買ったんだぞ、曰く付きの物件だったけど」
「魔剣士伝説、すごい」
「魔剣士伝説って何?」
「お兄ちゃんが今までやらかしたことが伝説になっているんだよ ちなみに世界中のプレイヤーが知ってるみたい」
「日本サーバーだけ、他の国のサーバーより特殊なんだよな〜」
「犯人はお兄ちゃんだからね」
夕食を終え、後片付けをしてからログインした。
「ギャ~」
「ギャ~ギャ~」
ログインするなりご飯をせがまれた
厨房へ行き、大量に料理の生産をしておく 食材がなくなれば買いに行けばいい、町によって売っている食材に違いがある。王都は国の中心だが魚も川魚なら手に入るが海の物は基本干物だ 魔法があるから凍らせて運べばいいのだが、現地人にも格があり、サブ職が平民なら1つ、貴族なら2つ、王族なら3つと決まっている
ミリーゼに教えられた。
「おはようございます。アルト様」
城に行くことが決っていたため、今日はドレス姿のミリーゼがやって来た
「おはよう、座っていて ドレスが汚れるといけないから」
紅茶と茶菓子をミリーゼに提供する 全部作りましたよ
「ミリアが来たらさっそく向かうから」
「分かりましたわ」
ミリアが来るまでの間、世間話をしていた。




