第4回月夜の兎クラン面接 5
「条件厳しかったか?」
「私の出番まだなんだけど」
「ルーレットだから運だよ、ミロクちゃん」
ミロクの出番が今だにない、機嫌が悪くなっていく
「わん」
サモエドのような真っ白なワンちゃん、正体は子供のフェンリルのブラン、ミリーゼがテイムしている。
「中間報告だな、ほらオークの骨付き肉」
ブランは夢中になって肉を食べている
中間報告に書かれていたのは0人、今回はどちらも厳しくなっているようだ。
生産職側の面接は自分が作れる最大レベルの物を持ってくることとなっているが、面接官には王族と貴族がいる以上、一筋縄ではいかない
持ってくる物の大半が贋作でオリジナリティがないため、落とされている
こちらの報告を書き、ブランに持たせて帰ってもらう
「よろしくな」
「わん」
もふもふと触れ合えるのは至福、トレノやルビーとはまた違った肌触りだからな
休憩が終わり、次の挑戦者がルーレット回すとミロクが選ばれた。
「暴れてくるわ」
「頑張れよ」
「ミロクちゃん、ファイト」
ミロクの対戦相手はリアルの兄、タイシ
「はぁ〜アルトかケー5じゃなくて良かったけど妹が相手か」
「その妹に勝てない兄さんじゃん」
九尾の狐vs虚無僧
「ミロク不利だな」
「アルト、ミロクやる女だぜ」
「ケー5、虚無僧が何に特化してるか知ってるか?」
「ただの修行僧じゃねーの?」
「対魔特化、モンスターはもちろん、魔法、妖怪にも刺さる」
「マジかよ」
「それと、パーティーだと能力が下がるんだよ」
「もしかしてワンマンアーミーなら強いってやつか、ライセンスがある的な」
「どこぞのブシドーっぽい、グラハム的なな」
ミロクは先制で『狐火』を放つがタイシが刀で全て斬り落とす
「ミロク、遅いぞ 『真空発勁』」
タイシは虚無僧の対魔に武術家を極めた、接近戦のスペシャリスト的なビルドをしている。
近距離で相手に触れない攻撃を選んだのはミロクのオートカウンターの警戒と情報収集、妹が嫌う嫌な戦い方で翻弄する。
「もう、怒ったわ 『九つの尻尾』解放」
ミロクの9本の尻尾が大きく長くなり、尻尾の先端には青い炎が燃えている。
「対アルト用の切り札を切らされたわ」
「兄の威厳を見せてやろう」
四足歩行の動きになったミロクは早すぎて、タイシは反応が遅れて右腕を持って行かれた
右腕を失い、ミロクの高速攻撃に無すべもなく敗北した。




