簒奪の剣ゴルト
家に帰宅した俺は洗濯やら買出しやら夕食の準備で忙しかった。
「レン兄、バスタオルどこ?」
「洗濯してるぞ」
シャワーを浴びていた妹の怜が素っ裸でいる。怜は中学生なのに身体は完全に大人だ、目の毒だし、妹に反応してしまうのはなんとかならんのか
「早く、服着ろ」
「レン兄にサービスしてるのだけれど」
「せめて下着姿なら許容範囲にしておくから」
「うん、わかった」
怜はバスタオルを取りに行った
脳内には怜の全裸がフラッシュバックしてしまうがこれは誰かに相談できる案件ではない
なんとか夕食が完成し、食事なのだが
「怜、下着ならいいとは言ったけど」
「透け透けのネグリジェだよ」
黒い透け透けのネグリジェ、下着を着けていることは確認できる
「いつ、買ったんだよ」
「この間の合宿の時」
「AV女優になるなら勘当だと思うぞ」
「まだ、処女だよ」
「彼氏が出来た時の予行練習だと思っておく」
「レン兄にしかしないけどね」
俺もシスコンっぽいところがあるが怜はブラコンなのだろうか
夕食も終え、怜は部屋に帰っていき、俺も皿洗いをしてから自分の部屋へ
「早めにログインするか」
1時間早く、ログインした。
武器、防具の整理から始める
手持ちの魔剣は『流浪の刀』『魔剣カースドペイン』『魔剣ソォル・フルーレ』『魔剣コキュートス』『魔剣ブラックゲイル』『簒奪剣ゴルト』
簒奪剣ゴルト:短剣、斬りつけた標的からアイテム、スキル、バフを奪うことができる。NPCに使用すると好感度が下がる 決闘モード、PK、PKKの場合奪ったアイテム、スキルは所持できる レアリティユニーク
ただのチート武器、短剣のためリーチが短いため、至近距離でしか使えない
防具の方は『飛竜のスケイルメイル』から『黒飛竜のスケイルメイル』に変更しており、漆黒のマントの影響か全身真っ黒、頭装備も『気合の鉢金』から『憤怒の鉢金』に変更している
憤怒の鉢金:大罪装備、大罪シリーズ憤怒を装備している数で性能変化 2個の場合、HPが減った割合分、攻撃力、ダメージ量の増加 3個の場合、残りHPが少ないほど攻撃力、攻撃速度上昇 4個の
と続く、レアリティはSSRで他に『憤怒の帯』と『憤怒の腕輪』を装備している。運営さん、ありがとう
「早かったな、アルト」
「ケー5も早いと思うぞ」
「全身、真っ黒だな」
「迷彩色に色変更してるやつに言われたくない」
服、装備、アクセサリーはNPCのお店で金を払えば色の変更が可能だ
「この前のイベントで世界中にお前の存在を知らしめたんだ」
「そうだな」
「今後は注目されてるから気をつけろよ」
フィオ、ミリア、ミロクの順番でログインして来た。メンバーが揃ったためパーティーを組んでからクランハウスを出た。
クランハウスの外にはプレイヤーがいっぱいいる
「6月の2週目の土曜日、クラン月夜の兎は面接をおこなう、場所はツヴァイ」
ケー5の発言でプレイヤーの歓声が王都中に響き、課金アイテムの花火を打ち上げるプレイヤーもいた。
「面接とか聞いてないんだけど」
「姉御、すでにアイアンクロー状態なのですが」
「姉御って言うな」
いつも通りHPが削れてるな、姉御コールをしだすバカもいる
「アルト、呪いなさい」
「マジで」
逆らうとケー5と同じ目に合うため、魔剣カースドペインを装備するとクランハウス前にいたプレイヤーたちは一斉に逃げ出した。
「ほとんどが魔剣のやばさを知っているからね、ゴーレムさん爆散するし」
「フィオちゃん、アルトくんがごめんね」
「ミリアはアルトのお母さんだね」
「お母さんか、せめてお姉さんがいいな」
誰も聞いていないところで2人の会話は弾んでいた
「2人供、早く行くぞ」
「待ってぇ~」
「今、行くよ」
王都の東門を抜け街道を歩いていると
「噂の魔剣士さんだぜ」
「俺は聖女ちゃんをやる」
ケラケラ笑っている5人の集団に囲まれた
「ケー5、知り合いか?」
「ちげーよ、あの騎士みたいなやつ、日本の上位プレイヤー3位だったかな、あんまり覚えてないわ」
「ケーぺディア壊れてんのか?」
「ウィキみたいに呼ぶなよ、お前が1位を瞬殺したせいで俺の常識が壊れたの、俺を壊したの君」
「PKに落ちぶれた雑魚だろ、倒してしまっても構わんのだな」
「それ、弓兵ポジの俺の台詞だろうが アルト、前の2人をやれ残りは4人で倒しておくから」
「了解、ミリアは俺より3人の支援優先な」
「え、ううん」
「あんたら、M1いけるわよ」
ツッコミたいがミロクは無視
騎士っぽいのはたぶんだが暗黒騎士だろう、もう片方はシーフ系統だと予想できる。魔剣コキュートスを装備、腰に簒奪剣ゴルトを帯剣しておく
「お前を倒せば俺がトップなんだよ」
大剣で振り降ろしてきたため、こちらは下から切り上げる形で剣と剣をぶつけ合う、そしてコキュートスの能力が発動する。
魔剣コキュートスには2つの能力があり、1つ目は氷結能力、凍らせる 2つ目は氷結状態になった相手に氷結の呪いが発動する。寒さを感じ五感が麻痺していく、コキュートス戦で俺たちがこの状態にならなかったのはミリアのおかげなのだが
暗黒騎士っぽい男の動きは完全に止まり、背後から迫ってきたシーフ系統の男には魔剣コキュートスから魔剣ソォル・フルーレに装備変更しレイピアの突きが男の身体を突き刺した。
HPが無くなる寸前で腰の簒奪剣ゴルトを引き抜き、トドメを刺した。
動かなくなった暗黒騎士にもトドメに1突きしてHPがなくなり消滅した。
簒奪剣ゴルトでシーフからは金、暗黒騎士からは『騎乗』のスキルを奪った。
ケー5たちの方もすぐに決着が着いたようで合流してからドライの町に向けて歩き出した。




