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はぐれ三人  作者: agdpm0w
第九話 人工天使
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4

面会を終えた三人は長に先導されて、通路を歩いていた。塔の二階から続く渡り廊下の先に建物があり、客人用の宿泊室があるという。

月明かりの差す長い廊下には屋根はあるが壁はなく、冷たい夜風が吹き抜ける。青白い光の下で、長は顔色が悪く、頬もげっそりとして見えた。

スペアは隣のハイネをちらりと見た。眠たげな赤ん坊を抱いた彼女は、先程からどうも浮かない顔をしているのだ。


ふと、廊下のさらに下から言い争う声が聞こえ、三人は足を止めた。

少し身を乗り出すと、神官が何人か見える。どの者も隈が濃い。


「やっぱり…この国の仕組みは間違っている」

「おい!」

「だってそうじゃないか! 我々の命は陛下一人のお力にかかっているんだ、あんな子供一人に何もかも押し付けて」

「ならどうしろっていうんだよ!」

「これだけ研究しても改善の手がかり一つつかめないだろうが!」

「お前は自分の身に被害が出るのが怖いだけのくせに」

「何だと!」

「よせ!今日言い伝えの通りの救世主様がお見えになったんだぞ。きっとこの状況もよくなる」

「はっ、どうだかな。一人は黒装束でまるでグリム・リーパーのようだというじゃないか」

「口が過ぎるぞ!」

「うるさい!」


言い合いは加速し、声は次第に大きくなっていく。聞いていた三人は眉をひそめた。

「子供だって?」

「スペアは気づいてなかった? グゼさんは割と幼い子供だよ」

「&%*」

「そうか。グリム・リーパーとは何だろう」

「死神だよ! わたしのことだよなぁ…もー、本人がいないと思って好き勝手言ってくれちゃって」


気配を感じ振り返ると、長が立っている。三人がついてきていないのに気付いて戻ってきたのだ。

「…あの者たちは後できつく叱っておきましょう」

「ああ、いえ、いいんです」

「……ご覧になった通り、内心追い詰められている者は多いのです。生まれながらにして呪われている、我々の中には」

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