最後の闘い
僕達はユーネットワークナンバーワンのスナイパーと肉弾戦で闘っている。
こいつが小百合さんの母親を殺して、僕達に殺意を抱かせて、楽しんでいる。
こんな奴に僕達は負けるわけにはいかない。
ユーネットワークナンバーワンの人間は強敵だ。
僕達の攻撃が全く通じない。
お母さんは言っていた。とにかく目で相手の攻撃を見るのではなく心の目で心眼で奴の攻撃を見るのだと。
僕と小百合さんはユーネットワークの最強の相手と闘っている。
こいつを倒せばお母さんを奪還する事が出来る。
奴は本当の殺し屋だ。僕達に対して本気で殺そうとしている。
でも僕達も負けてはいない。
ユーネットワークナンバーワンと僕と小百合さんは互角の戦いを繰り広げている。
とにかく精神を集中させるんだ。
奴に負けるわけにはいかない。
奴は僕と小百合さんに攻撃を加えてくる。
それにしても凄い攻撃だ。
隙も何もない。
でも僕達は負けるわけにはいかない。
奴の攻撃を心眼と精神を集中することで僕達は闘っている。
こんな無益な戦いなど僕はしたくないと思っている。きっと小百合さんもそう思っている。
でも小百合さんの母親を殺したのはこの男だ。
でも殺意と自暴自棄になってしまったら、奴の思うつぼだ。
とにかく冷静に奴の攻撃に一瞬の隙を見つけるのだ。
「おらおらおら、よけてばかりじゃ、俺なんかは倒せないぞ。もっと俺を楽しませてくれよ。その女の母親を殺したのは俺なんだぞ」
僕達に殺意を抱かせて奴は楽しんでいる。
奴の口車に乗って、熱くなってはいけない。
僕と小百合さんは奴の攻撃をかわしながら、奴の隙を見つけようとしている。
そして見つけた。
奴が大ぶりで拳を繰り出したところを、僕は見逃さなかった。
「「そこだ!」」
と僕と小百合さんは奴の顔面に少林寺仕込みの攻撃を加えた。
一発入れる事に成功したが、奴はその攻撃に応えてはいない。
奴は戦いのアドレナインに翻弄されている。
「なかなかやるじゃねえかよ。俺をもっと楽しませてくれよ」
奴はいかれている。
次は肉弾戦では卑怯かもしれないが、僕は拳銃を持っている。
今度隙が出来たら、この拳銃で奴に向けて発砲しようとしている。
奴の攻撃パターンが見えてきた。
それは小百合さんも同じだと思っている。
すると奴は今度はナイフを取り出して僕達に襲いかかってきた。
奴の凄まじい殺意を感じる。
でも僕達は負けるわけにはいかない。
もうこれ以上の犠牲者が現れるのは僕達は嫌だ。
奴は凄い形相で僕達にナイフを振り回している。
「おらおらおらおら!!どうした、俺が憎くはないのか?そこの女の母親を殺したのは俺なんだぞ!!」
小百合さんが熱くなっているのが分かる。
小百合さんは熱くなり奴の思惑に乗ってしまった。
「私はあなたを許さないんだからね」
そう言って小百合さんは感情的になり、奴が振り回すナイフに肩をかすめてしまった。
「小百合さん。熱くなってはダメだ。こいつの思惑にはまってはいけない」
僕も小百合さんが怪我をして熱くなってしまう所だった。
こいつを倒すにはとにかく冷静になって闘うしかないと思っている。
熱くなったら相手の思うつぼだ。
でももう良い。僕は奴を殺そうと思った。
そうして僕と小百合さんは奴と距離を取って、豊川先生から授かった拳銃を取り出して、奴に向けた。
「何だよ。肉弾戦で勝負をするんじゃなかったのか?」
「もういい、お前を殺すことにしたよ」
そう言って僕は拳銃を奴に向けて発砲しようとしている。
「これで終わりだ!!」
そう言って引き金を引いて奴に銃を放つ。
しかし奴はその弾をよけた。
そして僕に大きな隙が出来てしまい奴は容赦なく僕に攻撃を加えてくる。
「うわあああ!!」
奴の攻撃を喰らって僕は痛みに悶えて大声で叫んでしまった。
奴は素早い、でも少林寺拳法の主将に比べればそれほどでもない。
でも奴はプロの殺し屋だ。そんな殺し屋に十歳の僕達が敵うはずがないと思われるかもしれないが、僕達はただの十歳じゃない。
いつもお母さんや少林寺の主将に鍛え上げられている。
僕は立ち上がり、奴の攻撃などたいした事じゃないと思っている。
とにかくこいつを倒さなければならないと思っている。
僕達は負けるわけにはいかないんだ。
たとえ、ユーネットワークの殺し屋ナンバーワンの奴に僕と小百合さんは立ち向かっている。
「おらおらおらおら!!」
そう言いながら奴は素早い動きで攻撃を繰り広げている。
だが、僕達も負けてはいない。
奴の攻撃をよけながら僕と小百合さんは奴に隙を探している。
「おらおらおらおら!!よけてばかりじゃ、俺は倒せないぞ。俺に負けたら、高橋亜希子は死んでしまうぞ」
それは脅しじゃないだろう。僕達が負けてしまったら、僕のお母さんである高橋亜希子は殺されてしまう。
ユーネットワークの連中は平気で人を殺すような連中だ。
それに奴は尋常じゃない強さだ。
とにかく奴の隙をついて後一つしかない拳銃の弾を奴に喰らわせるしかない。
「おらおらおらおら!!」
奴の素早い攻撃は当たると致命傷になるぐらいの痛さだ。
僕と小百合さんではよけるのが精一杯だ。
これで勝たなかったらもう亜希子お母さんは殺されてしまうだろう。
そんな事はさせない。
小百合さんのお母さんを殺したのは間違いなくこいつだ。
その敵とお母さんを奪還するために僕達は気を抜かずに闘っている。
奴の表情を見てみると凄まじい獣の様な表情に見ているだけで怯えてしまうほどの怖さだ。
そうだ、感じるんだ、奴の攻撃を僕と小百合さんは息を切らしている。
でも奴も息を切らしている。
ここは小百合さんと僕とで以心伝心で闘うしかないと思っている。
そう以心伝心で。
僕と小百合さんは一つになり戦いに行く。
僕と小百合さんは奴と互角の勝負を繰り広げている。
僕達は二人で一つだ。
小百合さんは奴の後ろに回り、僕は奴の正面にいる。
これで挟み撃ちだ。
「何だ。お前等、今度は挟み撃ちで俺を倒そうとしているのか?」
「ああ、お前の強さにはさすがに感服したよ。でも僕達はもう負けるわけにはいかないんだ」
「俺もお前等の強さには感服したよ。本当に楽しい戦いだと思っている。でもそろそろ、本気の本気を出して行こうじゃないか。まさかこんなガキ共にここまで俺を追い詰めるなんて感服したよ。お前等は今まで俺が殺してきた人間とは違う。俺を本気にさせたことに敬意を払いたいくらいだ」
「何が敬意だ。関係ない人達まで巻き込んで、平気で人を殺すような人間に僕達は負けるわけにはいかないんだ」
そう言って僕は小百合さんと以心伝心で奴を挟み撃ちにして立ち向かう、そこで奴に一瞬の隙が見えた。
奴を挟み撃ちにして奴に狼狽えを見つけた。
そこだ!!
そう思って僕は拳銃を取り出して、奴に向けて発砲した。
そして拳銃を奴の足に直撃して、奴は体制を崩して僕と小百合さんは奴を殺そうとした。
「この野郎、絶対にお前を殺してやる」
そう言ったのは小百合さんだった。お母さんを殺した事の恨みを強く感じる。
そうだ。こいつに小百合さんの母親は殺されてしまったんだ。
僕も便乗するように奴を殺そうとしたら、周りにいるユーネットワークの連中が僕達に銃を突きつけて来た。
忘れていたが奴には周りの仲間達がいることを忘れていた。
僕と小百合さんは奴を離して手を上げて降参した。
もはやこれまでか、ユーネットワークに命を狙われた者は必ず殺されてしまうという噂は本当の事のようだ。
ここで僕達は殺されてしまうのか!?でも小百合さんのお母さんの敵が討てたのだ。それで良いじゃないかと思って僕は観念した。
そこで何者かが現れて、
「そこまでだ」
と品の良さそうな人間が僕達の前に姿を現した。
いったい奴は何者なのだ?