ユーネットワークのナンバーワンの殺し屋との攻防
いかれた組織、ユーネットワークに僕と小百合さんは狙われている。
でも僕達はそれに立ち向かうしか無い。僕のお母さんを取り戻すために。
僕と小百合さんは共にユーネットワークが麻薬の取引をしている廃工場まで自転車で二人乗りをして向かったのだった。
殺気は感じられない。今度の相手はユーネットワークナンバーワンの殺し屋だと断定している。
僕達みたいな幼子を平気で殺すような連中だ。
そんな連中に僕達は負ける訳にはいかないんだ。
とにかくお母さんを助け出し、ユーネットワークから手を引くことが大前提だと思っている。
僕達は怖い。でも僕達はお母さんを助けるために行くしかないと思っている。
そして僕達はユーネットワークが麻薬の取引に使っている廃工場に着いた。
僕達は物陰に隠れながら、その作業をしている連中を見つけた。
ここで警察を呼ぶような事をしても警察はユーネットワークには手が出せないでいる。
僕達は負けるわけにはいかないんだ。
物陰から見ていると、お母さんが手錠の様な物をさせられてお母さんを見つける事に成功した。
そんな時だった。殺気を感じる。
「小百合さん、覚悟は出来ている?」
「もちろんよ。私達は亜希子お母さんを助けるためにここまで来たんだから」
「小百合さんも気がついていると思うけれど、凄く強い殺気を感じないかい?」
「ええっ、感じるわ。おそらくユーネットワークのナンバーワンの殺し屋に違いないと私は思っているわ」
そんな時、僕達に向けてユーネットワークの殺し屋の銃が容赦なく発砲してきた。
僕と小百合さんに一発ずつ発砲してきたが、僕達はそれを回避する事が出来た。
奴らを真正面から突入しても僕達が敵う相手だとは思っていない。
それにここには大勢のユーネットワークに人間が存在している。
僕には聞こえる。殺気は消えたけれども、奴は面白おかしく僕達を弄んでいることに心の中で笑っているナンバーワンスナイパーの姿が。
このままではお母さんはおろか、僕達まで殺されてしまうかもしれない。
とにかく僕達は動くしか無い。
僕達は無謀にも、ユーネットワークが大勢いる中にお母さんを助けに、向かった。
そこで僕と小百合さんは、狙われてしまうことになってしまった。
ユーネットワークの連中は僕達の事を見て、『何だあいつらは』『どうしてこんな所に少年少女がいるんだ』『やはり、こいつらの母親か?』
するといっせいに連中は僕達に銃を向けてきた。
もうおしまいだ。ここで僕と小百合さんは死ぬ覚悟をするしかない。
「純君!小百合ちゃん!」
僕達の名前を呼ぶお母さんの声が響いた。
「お母さん助けに来たよ!」
「何をバカな事を言っているの?あなた達はこの場で殺されてしまうのよ」
そんな時だった。
「そいつは俺の獲物だ」
そう言って駆けつけて来たのが僕達を狙うナンバーワンスナイパーの奴だった。
初めて姿を見たときに、体は大柄で黒いスーツを着て、サングラスをかけている。
どうやらナンバーワンスナイパーはユーネットワークの幹部の様な人間らしい。
奴は拳銃を僕達に向けて発砲してきた。
僕と小百合さんはそれを瞬時によけて回避した。
どうやら周りのユーネットワークの人間は僕とナンバーワンのスナイパーと闘っている事に手出しはしてこないようだ。
ナンバーワンスナイパーと僕と小百合さんの勝負が始まった。
どうやら僕達はここで勝つしかないと思っている。
ここでナンバーワンスナイパーと僕と小百合さんの一騎打ちが始まった。
これに勝てば、お母さんを取り戻す事が出来るかもしれない。
僕は豊川先生から受け取った拳銃を持っている。
それを武器に僕と小百合さんは勝つしかないと思っている。
ユーネットワークの連中は僕達とナンバーワンスナイパーの勝負に手出しはしてこない。
これが僕達とユーネットワークの最後の戦いになるだろう。
ナンバーワンスナイパーは僕達に容赦なく拳銃を構えて襲いかかってくる。
ナンバーワンスナイパーは拳銃で容赦なく発砲してくる。
その拳銃の弾をよけながらナンバーワンスナイパーに拳銃を蹴り上げて、スナイパーは拳銃を落とした。
「なかなかやるじゃねえかよ、ここからが肉弾戦と行くか」
とナンバーワンスナイパーは格闘も出来るのか構えた。
僕達には拳銃がある。でもここで肉弾戦と言ったんだ。僕は拳銃を捨てて、ナンバーワンスナイパーに向かって、攻撃を加えた。
少林寺仕込みの拳を突きつけたが、奴はそれ以上の力を持ち、その攻撃を片手で受け止められてしまった。
次に小百合さんは蹴りを入れたが、奴は一歩下がって、それを回避した。
奴はこれまでの相手とは違う。僕達はもしかしたらこいつにやられてしまうのかもしれない。
「今度はこっちから行くぜ」
奴は格闘家か、攻撃に隙が無い。こちらはよけることしか出来ない。
このままではやられてしまう。
「おらおらおらおら!」
と攻撃を僕達にしてくる。
こいつには僕達にわかに知った少林寺拳法は通用しない。
でも負けるわけにはいかない。
そんな時だった。お母さんが、
「目に頼っちゃダメよ。とにかく奴の攻撃を心の目で見るのよ」
心の目?それはいったい何なのか。
きっとお母さんならこんな相手やっつける事が出来るのだろう。
僕は言われた通り心の目をいわば心眼で見ることにして、目を閉じた。
すると僕は奴の行動が次に何をするのかを見えてきた。
小百合さんも心眼で相手の行動を見ていた。
僕と小百合さんは心眼で奴の動きを見ている。
すると奴が次にしてくることが分かってきた。奴は本物の格闘家だ。
でもどんな攻撃でもどこかに隙があると思っている。
目を閉じ心眼で僕と小百合さんは奴の動きを見て、奴の攻撃をよけながら、奴の動きを見ている。
「おらおら、どうした。そんなんじゃ俺に勝つことすら出来ないぞ」
奴は楽しんでいる。僕達みたいな強敵を相手に。
なるほど、こいつが、駒木根を殺して、僕達に喧嘩を売るような事をしてきたのはこいつだと言う事が分かった。
それに小百合さんのお母さんを殺して、小百合さんの怒りを買い、僕達に挑んで来たのがこいつだと言う事が分かった。
こいつがすべての根源だと分かった。
「なかなかやるじゃねえかよ」
「お前が、小百合さんのお母さんを殺した奴だな」
「その通りさ、殺意はどんな強い相手でも敵わないからな、その殺意を利用して俺は小百合とやらの母親を殺したのも俺だ」
すると小百合さんは感情的になり、僕は小百合さんを止めた。
「やめろ!小百合さん。こいつの言うことに惑わされてしまったら、こいつの思うツボだよ。とにかく今はこいつをやっつけるしかない。僕も協力するから、小百合さんのお母さんの敵を討とうじゃないか」
「俺を倒すだと、笑わせてくれるじゃねえかよ。お前等がどんなに殺意を抱こうがこのユーネットワークのナンバーワンの俺の敵じゃない。お前等にあるのは死あるのみ」
そう言って奴は攻撃を繰り広げて来た。
僕と小百合さんはその攻撃を心眼で見て、奴が隙を見せるのを待っている。
「おらおらおらおら!逃げてばかりじゃ俺なんかを倒せないぞ。もっと俺を楽しませてくれよ。小百合とやらの母親を殺したのは俺なんだぞ。その殺意をどんな強い人間でも超えられる力を見せて見ろ!」
奴はこの戦いを楽しんでいるようだ。
僕と小百合さんはこの戦いが楽しいとは思えない。
でも僕と小百合さんはこいつに勝たなければいけない。