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第二章⑨:フェミまん

今回も特に性病や性知識は出ません。

3,4話後くらいから出していく予定です。

「最近のお告げ?女漁師の件以外で?そうねぇ……そういえば貢ぎ者の量と献上回数を増やすご神託があったね」

「そうそう、あったあった。いま昔よりも献上することが多くなったね。あと、あれもあったよね。被扶養者階級に投票権とか」

「そういえば最近、祈祷師様が不思議な行動をしてるという噂があったね」

「あぁ、ドワーフ族と接近したりとか沼からいなくなってたりとかね」

「あと、夜な夜な乙女を犯しているとか!」

「でもそんなに信憑性ないよな」

「どうせまた大女性派の人たちだよ」


巫女の仕事に行く前に何人かに祈祷師とお告げについて聞いてみた。

わかったことは、以前からしばしば変なお告げをいただいていて、それと同時に変な噂をされていたこと。

しかし、部族の人たちの多くはそれらで祈祷師を特に訝しくは思わず、むしろ彼を苦労人と労う人さえいる。


この祈祷師、かなり権威があるんだなあ。


なんて思っているうちに職場が見えてきた、が、あらまあ。

なにやら不穏な空気が流れているよ?


川の淵沿いに数人の女性が6,7人いた。

女性たちは仁王立ちをしているようだった。

普通の人は祈祷師の前で頭をヘコヘコ下げているから、これは珍しい光景だ。


もしかしてあの変な泥薬に関するクレームが来たのかな。


「おはようございます、祈祷師さま。ただいま到着しました。今日も一日よろしくお願いします」

「ぬしは巫女アグナか。できれば今少し早く来てほしいのじゃがのぅ」

出勤時間の1時間なのになあ。

人手が少ないから仕方がないけど。


はいはいすみません、ととりあえずお詫び申し上げた。


さて、これから本日の業務内容を聞かされようとしていたときにそれは起こった。


「ちょっと!うちらが先でしょ!無視するつもり!?」

ソーヨ!ソーヨ!

「話聞いてるの!?そんなこと後でできるでしょ!?」

ソーヨ!ソーヨ!

「意味わかんない!いつまでもそんなんでいられると思ってんの!?」

ソーヨ!ソーヨ!


どうやら俺は来るタイミングを間違えたらしい。

厄介な……あの女たちは急進的大女性派の連中だったのか…………。

面倒くさいなあ、よりにもよって朝からフェミナチかあ。


「巫女アグナよ、すまんが対応してきてくれまいか」

新入りの巫女に面倒ごとを押し付けた、祈祷師の後ろめたさが伝わる頼み方だった。

この人からの『すまん』と『してくれ』は少ない。


「おはようございます、新入りの巫女のアグナと申します。本日はどういったご要件でこちらにいらしたのでしょうか」

「どういったも、こういったも、ないわよ!あのド腐れ野郎に言ってきて頂戴!」

これは激おこプンプン丸ですね。

やはりあの汚物はカンジダには効かなかったか……。

むしろ悪化させたかな。


「あんたんところの祈祷師のせいでこっちはえらい迷惑よ!」

ソーヨ!ソーヨ!

「股が変なのよ!」

ほらやっぱり。

「絶対あの祈祷師に呪いをかけられたんだわ!」


ん?

ちょっと待ってよ。

「ベルト葉と泥のことではないのですか?」

「はあ?あんた何言ってんの?」

「巫女アグナよ……あれは泥じゃあない。ご聖水じゃ」

「出たわね!呪術師!」

ジュジュチュシ!ジュジュチュシ!

「あんたが乙女たちのお花を汚していることは知ってんだからね!おとなしく白状なさい!」

ソーヨ!ソーヨ!

「じゃからわしは知らんと言うとるじゃろう」

「嘘つき!」

「じゃったらせめて患部を見せたらどうかね?」

「こんのエロじじい!」

祈祷師、すごい言われよう……。


「じゃあ、代わりに私に見せていただけますか?」

「なんであんたなんかに見せなきゃいけないのよ」

「一応巫女ですから」


それに、女の子同士なら問題ないでしょ?


「では祈祷師様、また後ほど状態をお伝え致しますので、少々持ち場を離れさせていただきます」

ネタバレすると、次回百合っぽいの出ます。

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