第二章⑧:休息2
微百合あります。
前回のあらすじ
結果、膝枕してもらいました。
「ところで聞いた?アグナちゃん」
山脈の向こうから声がした。
それにしてもこの娘の胸はいい形をしている。
「なにをぉ?」
「祈祷師様がまたご神託をいただいたみたいなの」
「へえ」
あの老人も頑張るねえ。見た目60歳は超えているのに。
「今度は女猟師たちの出撃期間の短縮だって」
「えぇ……」
これはまた大変な。
この集落の男女比率はある理由から3:7で女性のほうが多い。詳しい社会背景は追々説明していく。
男女比率の一因につながるが、この部族の狩人たち(軍隊)の男女比率は4:6でこちらも女性のほうが多い。
大女性派とやらが発生する原因はおそらくお察しの通り。
戦う者に相応の権利が与えられるのはエルフ界でも一緒。
この集落は基本的に狩猟採集社会だから女猟師の出撃が減ると、その穴を男たちで補わないといけなくなる。
そうなると1000人近い人口を養えず、食糧難につながるだけでなく、男漁師の殉職率の上昇にもつながる。
というのは、この集落は環境的に巨大生物や猛獣が多く生息していて、それらを狩るには強力なチームプレーが必要だが、女漁師の数が減るとこれまでのような戦術や戦略ができず、そもそも戦力が低下しているため太刀打ちできなくなる。
さらに男漁師たちの疲労度も上がるため、狩猟中の事故に巻き込まれやすい。
結論、このお告げはいいとこなしのえらい迷惑だ。
なぜこんな変なお告げが来るのだろう。
まさか大女性派か。
やつらの圧力で女漁師の心身保護の優先を認めざるを得なかったのか。
いやでもフェミニズム的にそんなことは望まれないはず……。
神は、あるいは祈祷師は、一体何を…………。
「アグナちゃん、アグナちゃん!」
「んあ?あ、ごめん。なに?」
「大丈夫?すごく難しい顔してたけど」
「大丈夫よ。心配かけちゃった?」
「ごめんね、私が変なこと言っちゃったせい?」
お山の向こうからお日様のように、カルナは顔を覗かせた。
涙目だ。そそるぜ。
「う〜ん、そうねえ……たしかにカルナのせいよ」
リミッター解除。
「だからこれでチャラにしてあげる」
頭を股にグーリグリ。
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ。
「ふぁっ、あっ、ちょっ、アグナちゃん!?」
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ。
どいつだ?人を駄目にするふとももは!こいつか?こいつだ!
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ。
「ひゃん、ちょっと、やめてぇ」
ウェスト、いいラインしてますねえ。
ちゃあんと食べてますかあ。
ちょおっと触診させていただきますねえ。
こしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょ。
「ひゃっ、はっ、ははは、ははははは、ひゃめ」
こしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょ。
あ、窪みみっけ。
うん、脇毛そっててよろしい。
では遠慮なく。
こしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょ。
「はぁんん、そこは!っっっっらめぇ」
いい反応してくれるじゃないの。
これサービスに。
「ふぁぁぁぁっっっっほへろぉらめらいでぇぇ」
(ふぁぁぁぁっっっっおへそぉなめないでぇぇ)
やばい、なんか、イキそう。
………………。
…………ッッッッ
ッッッッッッッッッッッッ。
ッッッッッッッッ
ッッッッ……………。
………………………………………………………………………………ふぅ。
今日はこれくらいで勘弁してやる。
正直、百合だけ書いていきたい