第3話 冬じたくと、冬の毎日
群れを離れたときは秋だった。
なんで 冬を前に群れを離れえることになったかと言えば・・私が秋生まれだから
(はぁー 冬生まれでなくてよかったと思う)
しかし それでも冬に備えて 食料集めはしておかなくてはいけない
それに 調理用のマキも集めなくっちゃ。
◇
ワライカワセミを動員して アナグマやタヌキなど穴掘りのできる動物を大量テイムした。
当座の宿は、熊さん達が、自分たちの冬ごもり用に用意していた洞穴を間借りすることにした。
だけど、さすがに真冬の冬眠中のクマさんの横で ごそごそするわけにはいかない。
私たち、冬眠をしない種族のための生活場所となる洞穴が必要。
食糧倉庫やマキ倉庫になる穴も欲しい。
そのための穴掘りをお願いしたら、アナグマさんたちは、気持ちよく引き受けてくれた。
私たちのねぐら穴は、入口付近が料理部屋、その奥に複数の寝室があり、
料理部屋には、貯蔵庫につながるトンネルがついている。
一方、狸たちは、「実は僕たち 穴掘りはあまり得意じゃないので、春になったらタケノコ掘りとかがんばるから、その時に、よんでね」だって。
「だったら、今が収穫期の自然薯を集めてきてね」
「しゃーねーなぁ」といいつつ、狸たちは「やまのいも」を掘りだしてきて、
アナグマ達が掘った貯蔵庫に納めたり、埋めなおしたり。
◇
サルたちもテイムした。マキ集め部隊の結成だ。
白雪姫ってもしかしてテイマーだったんじゃないか?なんて思いながら
動物たちを動員しての冬支度。
◇
ゴンに尾根まで連れて行ってもらって、水鳥系渡り鳥達をテイムアウトした。
テイムアウトというのは、一斉に気絶させて捕まえる事
つかまえた鳥の羽をむしって 羽根布団とダウンジャケットを作った。
鳥の羽をむしっていたら 狼の群れが襲ってきたので こちらはテイムした。
なわばりの護衛兵にするために。
テイムの代償として 羽をむしったあとの鳥を分けてあげたら喜ばれた。
狼達が 鹿やイノシシを捕まえて持ってきてくれた。
ありがたく 燻製肉として 保存した。
クマたちは鮭のシーズンだ! と大量の鮭を捕まえて来てくれたので、大量のいくらが採れた。
カモシカの群れが 狼・クマ連合軍に襲われるのはかなわんとばかりに投降してきたので群れごとテイムした。
カモシカたちは テイムによって肉食獣から保護されることになったお礼として、岩塩のたまり場に連れて行ってくれた。
おかげで 肉や魚卵の塩漬けができるようになった ラッキー♫
新たにテイムした者たちのうち、冬のねぐらとする巣穴を希望した者たちには、
各種族ごとに一つ、種族用の越冬穴を用意することにした。
もちろん その穴を掘るのはアナグマ。
狼たちは、私たちの護衛のために交代で、狼用の越冬穴に常駐することになった。
サルたちは、洞穴ではなく、自分たちが冬の間利用する温泉の近くに風よけの小屋が欲しいと言ったので、
私が設計図を書いて 現場監督になって サルたちを指揮して小屋を作った。
カモシカたちは、自分達を襲わないでいてくれるのなら、それ以上のことは望まないと言った。
◇
雪が降ってきた。
その頃には 熊たちは冬眠にはいり、
クマの洞穴の近くに掘った私たちのねぐら穴では
秋の間にため込んだ食材を煮たきして 暖かくすごすことができた。
狼たちは テイムされたことにより 狩りの獲物を上納させられることになった時は
正直に言えば損した気分になったが、上納した獲物がこうして冬の間の保存食として加工されて還元されたので 結局得したことになるのかもしれないと 大層満足していた。
サルは冬でも元気いっぱい森でくらし、温泉に入りに行っていた。
私も時々 狼さんを護衛に、ゴンの背中にまがたって、サルの温泉に入りに行った。
狼たちは 温泉が気に入ったようで、私が一緒でない時も、随時温泉を利用するようになったらしい。
◇
カモシカに連れられて、妊娠中や授乳期の草食動物達が、テイム希望とやってきて、
私の洞窟の中で栽培されているもやしや 洞窟の入り口で栽培された青物野菜を食べ、
それはそれはご機嫌であった。
そして、野菜のお礼に 自分たちの乳を搾らせてくれた。もしくは 出産後に乳をわけてくれると約束していった。
この場合のテイム契約は期間限定、つまり妊娠~授乳期間終了までは、私の仲間のクマとオオカミから狙われない代わりに、私たちに乳を提供するというものであった。
狼たちは、自分達の食料肉がこれ以上減るのは困る!と言ったが、
期間限定で、妊娠・授乳中のメスと哺乳中の子だけだから・・
それに 搾乳した乳は 狼の子供たちにも分けるから、ということで納得してもらった。
狼たちに 草食動物の乳が合うのかどうかはわからないけれど。
「その分 わしらが 狩りの技を磨いて 成獣たちを狩ればよいのだ!」とオオカミの長が言い、
群れの者たちも同意した。




