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第十話:高橋さんにオフィスレディー用の膝上丈ミニスカートを着てもらう

 いやあ、先週の高橋さんのこむら返り。

 その結果、あの脚の感触。忘れられまへん。

 本人にもお礼を言われたし。気分上々、変態上々。


 さて、バイトが終わった後はいつも通りに異世界小説やネトゲを楽しむ毎日。すると、こちらもいつも通りにバナーにファッションサイトが出てきた。そっちへ移動。いろいろと見ていると、今度はオフィスレディーが着るようなシンプルな黒い膝上丈ペンシルミニスカートが現れた。


 うーむ、これは強敵のモンスターだ。ちょっと片側にスリットが入っている。

 黒いハイヒールを履いた脚が美しい。

 ウォ! 清楚かつセクシーで美しすぎる! 瞬殺! 負けたぜ、お前の勝ちだ、降参だ。

 実際の職場でこんなセクシーな格好する人はいないだろうなあ。

 いや、いるのかな。

 とりあえず、はい、画像保存と。


 しかし、現実にはいなくとも高橋さんならこんな格好してくれるのではないか。

 今回はニーハイソックスやボンデージファッションのような変な格好ではない。

 ちょっとスカートが短いけど。

 確か黒いハイヒールは持っていたな。

 オフィスで着るような白いシャツも持っているだろう。

 よし、電話だ、お優しい高橋さんはいるだろうか。

 すぐに本人が出た。


「もしもし、高橋ですが」

「あのー、変態の佐藤です」


 一瞬の沈黙。少しして返事。


「……また撮影したいって言うの」

「そうです。今度はオフィスで着るようなペンシルミニスカートってどうですか。すみませんが黒いハイヒールは高橋さんのを履いてもらって、綺麗なおみ足を撮影させていただければ幸いです。ストッキングは普通の肌色でかまいません。上もシンプルな白いシャツとかは高橋さんがお持ちでしょう。今回は清楚かつセクシーに決めるってのはどうですか」


 ちょっと沈黙があった後に高橋さんから聞かれた。


「あのー、なんでそんなに脚が好きなの」

「綺麗だからです。最高級の芸術品です。それだけです」

「はあ」

「今回は屋外でもいいのではと思いますが」

「……部屋の中でいいわ」

「あ、じゃあ、大きい透明なビニールシートを持ってきますね。それを敷けば床を汚さないと」

「……わかりました」


 キャッホー! 今回は割とあっさりと引き受けてくれた。

 人畜無害の変態と認定されたのであろうか。

 モンスターこむら返りを退治してやったからであろうか。

 変態勇者佐藤健二、高橋姫様のもとへ駆けつけます。


 とは言うものの、あんまり変態が押しかけ続けるってのも、高橋さんは嫌だろうな。

 ご機嫌取りで、何かプレゼントでも持って行くか。

 けど、あの人、ブランドバッグとかいっぱい持ってたなあ。

 ブランド品好きなんですかね。

 そもそもブランド品なんて買えん!


 じゃあ、花束にするか。

 しかし、変態から花を贈られたって嬉しくないだろうなあ。


 よし、ここは入浴剤セットにしよう。一番高いやつをネットでたくさん注文。

 心の病を患っているので、リラックスしていただくってのはいいのではないかな。


 で、約束の日。

 ドアチャイムを鳴らす。すぐに出てきた。

 すでに白いシャツをきているのだが、胸がデカいのが目立つ。

 おお、白いシャツなので下着のブラがちょっと透けて見えるぞ。

 いやあ、本当に素晴らしい。

 脚、脚、脚と叫びながら胸を見る真性変態の俺。

 いや神聖変態帝国の皇帝だ。フォースと共にあらんことを!


 高橋さんもだいぶ俺に対する警戒心が少なくなってきたような。


「こんにちは、高橋さん」

「はい、こんにちは」


 少し笑顔の高橋さん。

 つーわけで、ペンシルミニスカートを渡してしばらく待つ。

 いつものように長々と待たされる。

 扉が開いた。


「いいわよ、入って」

「はい、では失礼します」


 いつものように、へいこらしながら部屋の中に入って、用意してきた透明ビニールシートを床に引く。

 それで、高橋さんの姿なのだが、いやあ、マジ綺麗。女神だな、こりゃ。


 ただ、惜しいのは髪型。長すぎ。もっと短くすればいいのに。マイナス一点。

 もうちょっとで百点満点なのになあ。しかし、顔は写せないので、まあいいか。


 おっと、撮影前にプレゼントを渡す。


「あのー、入浴剤セット買ってきたんですけど、どうですか。気分を安らげるには調度いいかなと思って」

「え、ホント。いただけるの、ありがとう」


 なぜか、えらく喜ばれた。

 ブランド品を貰うより嬉しそうな感じの高橋さんであった。


 さて、今回は綺麗な脚に集中。

 かなりのミニスカートにハイヒールを履いているので綺麗なおみ足がますます長く見えて、そして、シンプルな格好なのでなお冴える。素晴らしい脚線美。いやあ、美の極致。

 黒いミニスカートと黒いハイヒールの間の肌色ストッキングを履いた綺麗なおみ足のコントラスト。

 ウォ! レンブラントも無条件降伏するほどの芸術作品だ! とは言うものの、胸も含めて撮影したりもする。

 当然ですね。いやあ、男っていやらしい動物ですね、結局のところ。


 オフィスレディって感じなので椅子に座ってもらって脚組んでもらう。正面から撮影。

 おお、もう最高。ウッヒョー! 

 その他、床に座ってもらってちょっと脚を上げてもらったり、寝転んで一方の脚はまっすぐ、もう一方は曲げてもらったり。エロいですね。おっと、これは芸術であります。

 素晴らしい。俺の前に美の化身がいるぞー! 


 例によって、高橋さんを褒めまくる。つーか、事実を言っているだけなのだ。

 綺麗なんだから綺麗なんだぞ。

 もう、綺麗だ、綺麗だ、綺麗だ、綺麗だ、綺麗だって百万回言った気分。

 撮影したのは、わずか十分間くらいだけど。


 すると、なにやら高橋さんが少し顔を赤くして言い出した。


「あの、ちょっと恥ずかしいんだけど」

「あ、スカートの中の下着とか撮影してませんよ」

「いや、そうじゃなくて、前回もそうだけど、あんまり綺麗とか連発されると気恥ずかしいって言うか、その……」

「いや、事実ですよ。事実は事実。高橋さんは美しすぎる美しい女性。まじ、女神様ですよ、ユー・アー・ソー・ビュウティフォー!」

「……はあ、ありがとうございます」


 丁寧にお礼を言われてしまった。

 高橋さんの方もそう悪い気がしていないようだ。

 前回よりもリラックスしている感じ。


 で、終わるとすぐに追い出される。俺としてはもう少しお話がしたい。興奮し過ぎて、ちょっと疲れた。アパートの廊下で長々と座り込んでいると、また高橋さんの部屋からため息が聞こえてきた。「何で私こんな事してんだろ」って感じかな。申し訳ありません。

 

 しかし、これは芸術活動なんです。ご協力何卒よろしくお願い申し上げます。

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