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:近くの公園

ズっちゃんと近くの小さな公園まで歩いていったら輪投げをしているお年寄りの集団がいて「わたしもやってみたいなあ」と、ささっとお年寄りに近よっていくズっちゃん。瞬時に話がまとまって、あっという間に輪っかを投げて、それがすべて狙ったところに飛んでいって。


わけもなくお年寄りのみなさんと仲よくなるズっちゃんを見るにつけ、僕にない才能だよなあ、と感心していると、


「あんたもやりなさいよ」


リーダーらしきおばあさんに輪っかを押し付けられる。


しかし、どういうわけか僕の放ったものは、どれもあらぬところへ吸い込まれていく。


「彼氏のほうはぜんぜんだねえ」


その言葉に、お年寄りたちは手を叩いて笑いだす。


ズっちゃんのほうを見てみると「彼氏」という言葉を少しも否定なんてしていない。それどころか、お年寄りたちと楽しそうに世間話でもしている。だから僕は「ズっちゃんの彼氏」の肩書を受け入れて、ひととき時間を楽しむことにした。


―悪くないもんだな


そう思いながら投げた輪っかは、でもやっぱり、あらぬところへ着地したのだった。





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