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第1章 《RPGとかに出てくる無駄に命令口調で100Gくらいしかくれない王様は魔王にでもなればいいと思う》 EP.1

初めての投稿でわからないことの方が多いですが頑張ります。






「ん?」


自分が死んだことはなんとなくわかった、だが今の状況が理解できていない、目の前に無表情なスーツ姿の男が座っていて僕はその男と長机を挟む形で向かい合って座っている、辺り一面真っ白な部屋、大きさは4畳くらいだろうか


「おはよございます。神田(かんだ) 洋(よう)さん 私【チーティング転生プログラム】能力配布部長の久晴波人(くばる なみと)です。よろしくお願いします」


状況を整理しようとしていると事務的な口調で久晴と名乗る男が話しかけてきた


「【チーティング転生プログラム】?」


「はい、【チーティング転生プログラム】とはその名の通り死者にチート能力を与え別世界に転生させる計画です・・」


淡々と説明する男の話を一通り聞き終え、再び状況を整理する。

男が言うには死者の世界の収容人数がオーバーしそうだから死者の中から若者を適当に選んで人口の少ない異世界に転生させているらしい、その際に与えているのが【チート】いわゆる特殊能力や最強武器である


「それで久晴さん、具体的に【チート】っていうのはどのような物が頂けるのでしょうか?」


何気ない質問のはずが一瞬久晴さんの顔が引きつったように見えた


「.....」


少し間が空いて久晴さんが口を開いた


「えっと..どこから話していいものなのかな.. 転生させるのを予定してた人数が3000人で..」


ん? ちょっと待て、今なんて言った?3000人?


「あのー 僕の他にもあと2999人の転生者がいるってことですか?」


話の腰を折るのも悪いと思ったが数のインパクトが強すぎてそれどころではなかった


「そうそう なんか偉いさん方が言うにはチーターを少人数送ると最強気取って暴走しかねない、だから大量に転生させて最強のチーターを作らない方針にしたらしい。後、君には説明する必要もないんだけど一応規則だから説明しておくね」


少し違和感を感じる前置きをして能力についての説明を始めた 僕には必要ないってどういうことだ?


「【チート】には大きく分けて3つの種類と4つのランクがある。種類は【魔法】【物理】【特殊】ランクはC〜Sまであってその種類やランクによって強さや使い方が変わってくる、【魔法】と【物理】は〈魔法攻撃型〉〈魔法防御型〉〈魔法武器型〉〈物理攻撃型〉〈物理防御型〉に分かれている、ランクによっての差異がないように始めの所持金の額などでバランスを取っている、例えばCランクの初期金額が100万Gそちらの価値で約10万円ほどに対してSランクの所持金は1000Gだ」


「1000Gって......100円⁉︎」


「Sランクはそれほど強力なんだよ、一応一回変更したら戻せないけど魔法ならエフェクト、武器や持ち物ならビジュアルを自由な見た目に出来る、あとはランクごとに必要な魔力容量が違うからランクが上がるに連れて使える魔力量も減るかな」


「要するに強いチートが欲しけりゃ金と魔力を我慢しろってことか」


「そう言うことだね、それでここからが本題で本来複数ある能力の中から1つ選んでもらうんだけど【能力開発部】の奴らが開発費をケチって人数分の【チート】しか用意しなくて君が最後の1人だから..」

「選択肢がないってことですね。」

「そう言うことになる」

申し訳なさそうな顔でこちらを見ている

「因みに残ってる能力っていうのは?」

「攻略本...」

「攻略本⁈」

「うん、攻略本」

一瞬耳を疑ったが久晴さんが手元の資料のようなものを見ながら説明を始めたのでとりあえず聞いてみることにした


「えーと 『チートNo.3000 【特殊】 ランクS 攻略本 チーティングLevel1 世界の攻略法を検索及び閲覧可能 ※チーティングLevelにより、検索可能な種類の追加、より詳細な情報の解放 』です。何か質問はある?」

「それって要するになにが出来るんですか?」

「私は渡された資料の情報しかないからよくわからないんだけど恐らくは君たちの世界のゲームにある攻略本とさほど変わらないと思うよ?まぁその性能でSランクは正直売れ残っても仕方ないというか....」


「それしかないんだったら仕方ないですね、それ頂きます。 」

「どうぞ」

手渡された攻略本はなんというか、攻略本そのものだった分厚い見た目派手な表紙、しかも表紙のキャラクターもしかして僕か??

この本を持ち歩くのは恥ずかしくて仕方ない..

僕はSランク特権で本を革の表紙に宝石と金で装飾したいかにも魔導書のビジュアルにした。


「では、健闘を祈ります。」


体が白い光に包まれる

目を開けるとそこには紛れも無い異世界が広がっていた


こうして僕は所持金、魔力量共にほぼゼロ、片手に攻略本1冊で転生能力者(チーター)だらけの世界に転生した。



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