黒髭ごけの話
2026年4月のお話。現在にとっても近づきました。
隠れ家に使っている割れた植木鉢たちが苔むしてきて、「古色蒼然、趣あり~」と悦に入っていたら、この苔、「あるべきじゃないもの」と解説している日本語サイトをたくさん見つけてしまいました。
「黒髭ごけ」って言うんですって!
でもこちらでは、樹脂製の難破船や古城みたいなオーナメントを入れて、少し苔がついたくらいで「いい感じ!」って言うよ?
熱帯魚飼育勢は、水温高いとこの苔がいくら何でも増えすぎるから、食べてくれる魚、「シアミーズ・アルギ・イーター」をグループに加えるのが定番らしいんですが。
ということで、ここ黒髭ごけについて深掘りしてみました。
まず黒髭ごけが嫌われる理由:
1. 見映えが悪い
2. 水草を枯らす
確かに、フィルターの出水口とかにたなびいてる黒髭は見苦しい。
これは私でも1年に一回くらいはこそぎ落すようにしています。
でもしつこくて、残念ながら全部は取れません。
枯れた水草、確かに最初に入れたアヌビアス・ナナたちが、黒くコーティングされて、ひとつひとつ枯れていきました。
そうか、そうだったのか、あの黒いのは黒髭ごけの小さいのが纏わりついていたんだ。
そこで、どうやって黒髭を増やさないようにするのか、ネットを漁りますと。
「生育しにくい環境にするのが一番」ですって。
それ、ムリムリ、無理ゲーですっ!
だって、「黒髭ごけ」生育ベスト条件カンスト!ですもの。
1. 水の総硬度が高すぎる
はーい、そうです、一万ポイント!
こっちは水道水自体が限界硬度なんだから。
カルシウムの塊であるドーバーの白亜の岸壁と似たような地質のとこを貯水池にしている水道水ですよん。
もともと、建築材として使う石灰岩の採石場跡がため池に再利用されていたりもする。
カルシウム、マグネシウム、その他もろもろミネラル豊富な水なのですだ。
2. カルシウムの溶け出す石は入れてはいけません
はーい、これまた一万ポイント。
こっちは、貝殻入れてもそう簡単には溶けないくらい飽和してるの。
飽和してたら溶け出さないんだよ~
4年前に沈めたうすっぺらくて細長い「マテ貝」でさえ、サイズ変わってない。
夫と行った思い出の海岸で拾った貝殻、取り出したりしないもん!
3. 水流が強く当たる場合
ほれ、次の一万ポイント。
うちのフィルターの水流、強いよ!
上の吹き出し口ひとつでぶあーって出水してるから。
出水口を前面全体にしたらもう少し弱くなるけれど、金魚たちが落ち着かなくなる。
底近くで寝る態勢になっていると、水流を嫌がります。
水面近くで波打って、どんどん流れてるのは好きで、特にギンちゃんやシッポナガサンは、気が向いた時に戦いを挑んで遡ろうとしたりします。
ヌシは縦横無尽に水流を横切るし、他の子たちも大きくなったもので、水面に餌を浮かべると、水流に流されながらも、ものともせずキャッチします。
4. 光の当てすぎ
ほらまた、一万ポイント。
サンルームとリビングの境、リビング側にある大水槽は、サンルームの波打った半透明の屋根越しにさんさんとお日様浴びます。
そして金魚たちも日光浴好き。
早春はまだ寒く、サンルームとリビングの間の(趣味の悪い花柄の)カーテンを閉めていることが多いですが、朝、カーテンを開けると明るい方に寄ってきます。
週末朝寝をして暗いままだったりすると、暗くても活発に泳ぎ回って、「もう明るいはずなのに~」とでも言いたそうです。
夕方は眠くなるまで、なぜか明るい方に勢ぞろいしていたり。
5. 水道水調整剤のせい
これまた一万ポイント。
カルキ抜きというか、水道水の調整剤はリン酸を減らすから、これもpHを上げてアルカリ性になるんだって。
でも使わないわけにはいきません。
黒髭ごけは魚には無害ですが、カルキは有害ですもの。
雨水などの原水を塩素消毒して、その残留塩素を水酸化カルシウムに吸収させる。できあがった次亜塩素酸カルシウム、これが厳密に言う「カルキ」だそうです。(理解してません)
外の池なら雨水を使えます。
テンコとシャークの庭水槽は、雨が降るたびに新鮮な水が入ってます。きっと、家の中の水槽よりアルカリ度が低い。
でも同時に、いろんな微生物が発生する。
水垢のぬめぬめ、緑色の藻やミジンコやらボウフラやら。(ミジンコたちはテンコたちに食べられている模様)
雨水を屋内水槽に使う勇気はありません。
温かいからアオミドロとかどんどん増えます。
雨水を使っていなくても、小水槽にはいつのまにか、アオミドロが生えてくるのですから。
カルキ抜きには水道水を汲み置きするという方法もあります。
ただし、「紫外線に当てること」。
ということは、水道水の入ったバケツを庭に放置することになります。
となると、やっぱり、いろいろなゴミやら微生物のもとやらが入るらしく、後あとになってから、アオミドロや浮草!が生えて来たりするのです。
というわけで、私の黒髭ごけカウンターは5万ポイントで頭打ちになったのでした。
リロワンとクロヒレくんは、植木鉢ドームの黒髭ごけが引き止めた小さな餌をつんつんしていたりするから、きっと生えてていいものなんだよ。
そうだそうだ。
黒緑色にふさふさとコーティングしているだけのことじゃないか。
無機質な壊れた植木鉢よりも、水槽に似合ってるよ。
と、完全に開き直り。
ついでにその他の藻をどう掃除をしてるか書いておきます。
まずは茶色い藻、時間が立つにつれ、うっすらとガラスに全体についてきます。
これは、「マグネット苔取り」で擦ります。
これは不思議なアイテムで、衣類用のエチケットブラシに似ています。
ブラシ側を水中に入れ、もう半分はガラスの外、磁石の力でガラス越しに引き合い、私が外のを動かすと、内側のが付いてきて、ガラス面をお掃除してくれるのです。
気を付けなくてはならないのは、うちのように底に砂利を敷いている場合、小さな砂やカケラをブラシ面が噛んでしまい、そのせいでガラスの内側に傷をつけてしまうこと。
大水槽と暮らすこと、かれこれ4年、ガラス面の傷が増えてしまいました。
最初の頃、よくわからないうちに熱心に掃除をしすぎてしまったせいもあるでしょう。
地震が来たらそこから割れるのかも。
地震、25年イギリスに住んで、たった一度震度1があっただけだから、大丈夫かな?
それから緑色の藻。丸い点々で付き始める。
これはマグネットでは取れないことが多い。
日の当たるところにどんどん増えて、もんじゃ焼きの膜みたいになります。
特にフィルターの裏などは、緑と言うよりビリジアン色になってすごい。
こうなると、先に剃刀の刃がついている50センチのロッドが大活躍。
剃刀面をガラスに当てて上下すると、ガラスの曇りが綺麗に取れます。
砂利底まで届くってのは嬉しい。
ロッドの注意点は、うちの金魚たちが寄ってくること。
こいつら、ビリジアンの藻の膜を我先に食べようとするのです。
ついでに、ロッドの先の剃刀の付いてるヘッドでさえ、「食べ物?」と思って試食に来る。
危ないからやめなさい~と外から叫んでもダメみたい。
頼むから、馴れるのもいいけれど、自分の安全は自分で守ってよ~
と、こんな苔の話でした。




