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s,20『シージャックと即席作戦』

最近、自転車で転んで怪我をして膝を縫うことになり、自分の脚に針が刺さるところを小鹿のように震えながら見守っていた「小説家になろう」一投稿者、秋月です。


本屋でとある本を見つけました、今更ですが「熊嵐」です。実際にあった事件を元に作られた話なのですが、熊が村を襲って何人も死者がでる話です。


少し調べてみたのですが、熊は化け物です、人間なんかが相手できるものではないのです。


熊の特徴

・時速60キロぐらいで走る。


・賢いうえにシツコイ。


・雑菌だらけで何でも切り裂くベア・クロー。


・獲物は生きたまま食べるらしい。


・木登りも出来る。


・泳げる。


なんかもう、「森のくまさん」がホラーソングにしか聞こえません。


森で熊と出会って逃げると時速60キロで追いかけられ、木に登っても川や池に逃げてもダメ、挙げ句の果てに爪で切り裂かれて息があるうちにパクリ・・・詰みです、森の熊さんはテディベアではありません。


まぁ、そんなことはどうでもいいのです。


貴族、ダクロトール・カラヴィナウ・バックアプの護衛任務が始まった。


現在、アルメリア港を出航して約2時間、そろそろ海賊が出ると言われた海域だ。出来るだけ避けているとは言っても警戒を怠る訳にはいかない。


木崎はマミヤの甲板で海上を見張っていた。


マミヤ右舷うげんに見えるダクロトールの船ともう一隻の護衛の船を見る、どちらも全長40メートル程度、小型フェリーぐらいの大きさだ。


「あっちの船の様子はどうだ?」


アールが聞いてくる


「特に変わらない。」


「あっちの船」と言うのはダクロトールの乗る船ではなくその向こう側にいるもう一隻の船のことだ。マミヤの他にも『水竜のくちばし』という運送会社から護衛を雇っていたらしく、2隻の船がダクロトールの船をサンドする形で守っていて、マミヤは左舷さげん担当である。


-少し気になるが・・・まぁ問題無いだろう。-


その『水竜の觜』の護衛船の甲板に見張りが少なすぎる気がするが、大した問題ではないだろう。


「そろそろ来るんじゃねぇか?海賊。」


「おい、物騒なこと言うなよ、お前が言うと必ずなn・・・」


『左舷より所属不明船接近、各員、警戒を怠るな。』


船にアナウンスが響く。


「おい、お前・・・そんなにフラグをポンポン立てんなよ、しかも悪いタイプの。」


「いや知らねえよ、俺は何にもしてない。」


『シュドーン』


マミヤの30メートル程先で水柱が立つ。


「とりあえず集まって状況確認。」


「分かった。」


銃を持って一度状況の確認をしに行く。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


本来、夜の警備担当で昼間は寝ている2班と4班の船員を叩き起こして状況の確認に向かう。



「船長、状況は?」


警備長のワグドが船長に聞く。


「あの4隻の船は海賊船と見て間違い無いだろう、だが・・・何故か一定の距離を保って攻撃してこないんだ・・・しばらく様子を見る、警戒を怠るな。」


「「「了解っ」」」




木崎たち警備係は4隻海賊船の見える左舷を重点的に見張る。


「気を抜くな・・・」


木崎は海賊船を見張りながら班の全員に言う。


「動かないですね。」


「人乗ってんの?」


マナとシルフィが独り言のように言う。


「やっぱり何かあるんじ・・・」


「言うな、それ以上言ったら船が沈む。」


アールがまたフラグになるようなことをいう、他の奴ならともかくコイツの発言は大体現実になる、主に悪い方向で・・・なので早いうちに黙らす。


「何でマナとシルフィはよくて俺は喋っちゃいけないんだよ!!」


「お前の言うことはなぁ・・・」


「いつもいつも現実になって必ず何かしら起こるんだ。」そう続けようとした時、大量のガスが解放される音と共に木材がへし折れる音がした。


「何だ!?」


その音はマミヤの右舷側から聞こえた。見に行くとダクロトールの船から煙が上がり、傾いていた。


撃ったのは明らかに『水竜の觜』の護衛船だった


「何で撃つのよッ!?」


「知るかよっ!」


「とりあえず一度集まれッ!!状況確認だ!!」


船員が混乱する中、木崎は大声で指示を叫ぶ。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「今、分かったんだが・・・あの『水竜の觜』の護衛船はニセモノだった、あれは海賊船だ。」


船長が集まった木崎たちに説明する。


「何でそんな事・・・」


「わからん。」


現在、4隻海賊船と『水竜の觜』モドキの砲撃は止んでいる。海賊達がダクロトールの船を乗っ取ったからだ。恐らく、あの4隻は一時的に気を引いておくための囮だったのだろう、気を反らしているうちに『モドキ』の方が攻撃準備を整えていたのだ。


「どうしますか?」


近くにいた船長の妻、ユエが船長に聞く。


「人質がいるから、無闇に攻撃は出来んしなぁ・・・キザキ、お前ならどうする?」


「えっ・・・と、まず、敵の注意をマミヤに引きつけてからベテランの多い1班がボートで反対側に回り込んでそこから突入して一気に畳みます。」


木崎は適当に浮かんだ作戦を言う。


「よし、それでいこう。」


「えっ、でも、適当な作戦ですし、もっと考えた方が・・・」


こんな突貫工事で考えた・・・いや、妄想と大差ない作戦で成功するのかという不安がある、船員たちの命を考えればもっと考えるべきだ。


「考えてる暇はない、さっさと決めなきゃあの胸くそ悪い貴族様の頭がいろんな意味で膨張して破裂する。それに依頼だから守らなければならない、それが出来なかった今は奪還しかない。」


「は、はい・・・」


船長の言うことにも一理ある、いや正しいのかも知れない、依頼されたら犠牲者が出ようと対象だけは守らなければならない、SPとして分かっているはずだったが、自分の考えの甘さが情けなくなる。


「それと突入はキザキ、お前の班がやれ、経験に勝る知識なしだ。」


「でも、ベテランが多い方が・・・」


「ラルゴ、手伝ってやれよ。」


「はい、はい。」


ラルゴは気だるそうに答え、船長は木崎の話を遮りニヤリと笑う。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


木崎たち3班の船員はマミヤの陰からなるだけ見つからないようにボートでジャックされたダクロトールの船に近づく。


木崎はグロック17とMP5のスライドを引いて薬室チェンバーに弾丸を装填する。


「皆、そろそろ準備を、」


「「了解、」」


全員がそれぞれの愛銃に弾丸を込める。


ラルゴの持っている銃はリボルバー式でライフル型の気砲だ。銃身が短く切り取られている、狭い場所で扱い易いようにするためだろう。六発続けて撃てるようだ。


アールは二丁拳銃、映画に出てくるチンピラみたいでアールのイメージにピッタリである。


シルフィの気砲は一発ずつしか装填できないが、銃身バレル内にライフリングが無いショットガンタイプだ。近接戦でのショットガンの静止力(ストッピング・パワーは心強い。


マナのものは他と比べて銃身が細い。これは銃身を細くする事で、ガスの噴出速度を上げて貫通力を増すように設計されているらしい。ホースの先を潰すと水の勢いが強くなるのと同じ原理だ。


実に多種多様な気砲が存在する。


全員が弾を込める終えたところでスピードを上げて船に後方から接近する。


木崎は船体に縄梯子なわばしごを引っ掛けて登る、それに続くようにしてラルゴ、アール、シルフィ、マナと縄梯子を登っていき、船内につながる扉の前に着く。


左側を見るとマミヤの船員たちが横一列に並んで大声で歌を歌っている。

・・・・・・・・・

敵の注意を引くためらしいが、船長に任せた結果何故かああなった。出来ればもう少し常識的なやり方でしてほしい。(常識が在るなら)


「開けるぞ」


アールが勢いよく扉を開けて木崎が斥候として突入する。























































次回、戦闘シーンが入ると思います。


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