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S,10『アルメリア案内と襲撃』

誤字脱字が多いと思います。ご了承下さい。


 今、アール・シュタイナーにアルメリアの街を案内してもらっている。


水の都、アルメリア

街の中央には海へ繋がる川があり、到る所に水路が張り巡らされている。

建物はレンガ造りで統一され、ヨーロッパ風の綺麗な街並みである。


「アール、金属加工できる所とかないのか?」


「加工屋ならここから近いぞ。何か作るのか?」


「いや、銃にひびが入って・・・直そうかと思ってな。」


先日、ネイヴの攻撃を受けたときに、グロックのフレームがひび割れてしまった。機能上は問題ないが、発砲の衝撃でこれ以上ひびが大きくなられても困る。


「お前の気銃のフレーム、金属じゃないだろう。」


「金属の方が丈夫だから、変えようと思う。」


グロックのフレームの素材はポリマー2と呼ばれる強化プラスチックだ、温度変化には金属に勝るが、物理的な強度は劣る。


「それと、気砲を売ってる店ないか?」


弾丸はまだ、弾倉2本分残っているが、そう長くは持たないだろう。

気砲はガスの圧力を使って弾丸を飛ばすため、薬莢カートリッジ火薬パウダーが必要ない、なので銃に装填するのは、ガスと弾頭、普通の弾丸が売っていないなら、気砲を買う必要がある。


気砲にも色々と種類があり、銃身内にライフリング(銃弾に回転をかけるために銃身内に掘られた溝)があるライフルタイプやライフリングの無いショットガンタイプ。


他にも、片手に持つ拳銃タイプやそのリボルバー式、銃身の先が大きく広がっているラッパ銃タイプなどだ。


「銃砲店は、飯食ったら行くつもりだったから、ついでに案内してやるよ。」


「ありがとう。」


「いや、ついでだって。」


アールが照れたながら言う。


料理屋で食事中を済ませたあと、銃砲店へ向かった。


「いらっしゃい。」


80歳ぐらいの耳の長い老婆(恐らく、エルフ)が優しい感じの声で出迎える。店の看板には『銃煙ガン・スモーク』と書かれていた。


「すいません、これと同じものありますか?」


木崎は、(あるとは思えないが)老婆に9ミリ、バラベラム弾を見せる。


「ほう、これは・・・爺さん!爺さん!」


さっきの優しい感じの声とは真逆の声を出して店の奥に向かって叫ぶ。


「叫ばんでも聞こえとるわ!」


奥から老爺が出てくる。こちらも耳が長い。


「えっと、これと同じものありますか?」


「これは、9ミリのバラベラムだね、あるよ。」


「本当ですか?」


「ああ、ちょと待っててくれ、」


老爺は再び奥へ入り、箱を2つ持って戻ってきた。


「こっちがバラベラムだ、もう一つは、ホロー・ポイント。」


老爺は指で指しながら、どっちを買うか聞いてくる。


ホロー・ポイントは、ダムダム弾の一種で、破壊力を増す目的で弾頭を変形しやすくした弾薬の事で、人体に着弾すると、マッシュルームのよな形に潰れ運動エネルギーのほとんどを生体組織を破壊する事で消費する。


極めて殺傷力が高く、非人道的であるとして軍事目的としては1899年のハーグ平和会議以降、その使用が禁じられている。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「ありがとうごさいました。」


老婆が優しい感じの声で言う。


結局二種類とも買った。ホロー・ポイント弾を買ったのは狭い船内での使用を考えてである。


ホロー・ポイントは運動エネルギーのほとんどを破壊する事に使うため、人体を貫通せず体内で止まる。なので、敵を貫通した弾が仲間に当たるというような二次被害を防ぐことができるのだ。


「よく、そんな金あったな。何か稼ぐ方法あるなら教えてくれよ。」


アールが聞いてくる


「内緒だ。」


「え~ケチ、教えろよ。」


この金は船長から貰ったわけでわない。ではどこで稼いだのか。


リナに頼んで、(ラルゴに頼んでもくれない。)壊れたボイラーの部品を無料タダでもらい、それを金属として売ったのだ。


その後、外して持ってきたグロックのフレームを加工屋にわたして、これと同じものを作ってくれと、頼んでその日は船に戻った。


フレームは、明日には出来上がるそうだ。


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-次の日-


昨日頼んだグロックのフレームを受け取りに行く。


「どうだ?上手くはまったか?」


加工屋の店主が聞いてくる。


「はい、ピッタリです。」


フレームは気持ちいいくらいピッタリとはまり、グロックの強化プラスチック・フレームの特徴を捨てたグロックが出来上がった。


木崎は加工屋を後にし、アールに街案内の続きをしてもらう。


「ここが、お勧めスポットだ、夜景がよく見える。」


今、案内してもらっているのは、街が一望できる高台で、この街の観光スポットなのだとか。


今は午後7時ぐらい、そろそろ周りが薄暗くなってくる時間帯だ。


「夜景が綺麗だな・・・どうせなら、かわいい女の子と来たかった。」


「案内してやってんのにそれはないだろ、てか俺だって野郎2人で来るより女の子とデートで来たかったよ。」


恋人のいない非リア充族の2人は、夜景を見ながら溜め息をつく。


溜め息をつく二人の数メートル横ではカップルが夜景をバックにイチャイチャしている。


「僕の人生は充実してるよ、だってキミがいるからね、」


「私も幸せよだってアナタが居るもの、」


そのカップルがを垂れ流すキザな言葉を聞いて非リア2人は呟く。


「リア充許すまじ」


「ダイナマイト誤飲して爆散しろっ」


そんな事を呟きカップルを睨んだその時、


-ヴ~~~~・・・-


街にサイレンが鳴り響いた。


「何だ?」


薄暗い中、目を凝らしてよく見ると、以前マミヤを襲った大型ネイヴが小型ネイヴを投下しながら街の上を飛んでいた。


「一度船に戻ろう。」


アールがそう促す。


「ああ、わかった。」


2人は高台を降り、船に向かおうとするが、街はパニック状態でまともに進めるような状況ではなかったので、人通りの少ない路地裏を進む。


30メートル程前方で人型ネイヴが15歳くらいの少女に尖った腕を振り下ろす。


木崎は、ホルスターからグロックを取り出すが間に合わない。


-シュパンッ-


すぐ横でガスが一気に放出される音がした。アールが気砲を放ったのだ。


ネイヴは頭を撃ち抜かれ、黒い霧になって消える。


「あ・・・ああ・・・…」


少女は恐怖で腰が抜けて、声も出ないようだ。


「大丈夫ですか?」


アールは少女に声をかける、


「あ・・・ひぃ・・・」


さっき殺されかけたのだ、パニック状態になるも無理はない。


「とりあえず、ここから離れよう。」


2人は少女を引き連れて逃げる。


幾ら走っても、幾ら倒しても、次々にネイヴが現れる。


「どっかに隠れよう。」


木崎はアールに促す。


しばらく路地裏を走って、突き当たりの建物の木製のドアに突っ込む。


-ドカッ-


木崎はドアを突き破り、銃を構えて暗い部屋を見回す。


「動くな。」


横から銃口を突きつけられる。


-気付かなかった。-全く気配がなかった。-


木崎ゆっくりとグロックを地面に置く。




































































次回は、戦闘シーン多めかと思います。

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