第三部隊長と敵国ゲーム
遅れてスンマセン。 でも反省はあんまりしてない(しろ)
あとアホ本官の性別は明言しませんが、ヒロイン枠でいいですよね?
「じゃあ俺は敵国の鹵獲物の調査しとくから、邪魔すんなよ」
「了解であります!」
俺は例の密偵官が持ってきたゲーム機とやらを調査することにした。
えーっと?とりあえず本体を電源に繋いで‥‥‥小隊長から変換端子貰っといてよかったな。 何だこの端子?一本って訳分かんねえな。
それでこれがリモコンだな。 二個あるのか。 両手に着けるタイプのやつか。 装着してっと‥‥‥
何だこのメガネみたいなやつ? 頭に着けるのか? 結構重てえな。
「多分準備できたが‥‥‥向こうの言葉ある程度覚えておいて良かったな」
まあ成績は落第ギリギリだったがな。
‥‥‥そんなことはいいとして電源をつけてっと。成程、最初に題名が出るんだな。“オリジナル・オープンワールドVR“?変なタイトルだな。
「よし、やってみるか」
『続きから』と『初めから』があるんだな。 折角だから『続きから』にしてみるか。
成程、敵と武器を使って戦うのがコンセプトなんだな。
おっ、早速何かに———
「グヴワァァァァァッ!!!!」
俺は赤色の翼のあるトカゲに頭から喰われた。
「あの密偵官どんな難易度でやってるんだよ‥‥‥」
流石に『初めから』にしよう、うん。 初めてするのに『続きから』なんて頭イカれてる。
「先ずは武器を選ぶのか」
長剣、短剣、槍‥‥‥これ何だ?杖?使えねえだろこんなん。 ‥‥‥でもこの大鎌は何か魅力感じるなあ。
折角だしこの大鎌使ってみよう。
「だいぶ独特な操作感だな」
ふんふんなるほど、でも操作には慣れてきたな。 ‥‥‥ん?あれは角の生えた———
「兎?」
兎かー。 昔食べた時は中々の美味さだったからな。 よし、あいつを一狩りしていくか。
「オラァッ!」
よし、兎を仕留められたぞ。 この調子でどんどん進んでいくか。
◇
「———ようやく来たぜ」
このデカいオオカミ‥‥‥名前はメガブラックウルフだったか。 こいつを倒せばここらの敵は一掃したことになるな。
「一丁やってやるぜっ!」
「ワオォォォォン!!!!」
奴が飛び込んできた瞬間、俺は右に回避し、すかさず大鎌を一発入れた。
「っと、やっぱあんまり効いてねえな」
最初から持ってた大鎌しか手持ちにないからな。 かと言って手作りできる訳ねえし‥‥‥
「ちまちま入れていくのが良さそうだな」
このメガブラックウルフは正面に噛み付くか爪で引っ掻くの二種類でしか攻撃してこないな。 そして噛み付き攻撃の後は何故か直ぐに動かない。 この瞬間を狙っていくか。
「ガァァァァ!!!!」
きた!噛み付きだ!避けてからの———
「まずは一発!」
更に二発!三発!どんどん入れていくぜ!
「へっ、満身創痍だな」
だいぶ動きが鈍くなってきたな。 次で決める!
「オラァァァ(壁に指を叩きつける音)っぁ痛えっ!!!!」
何かぶつけたっ、ヤベバランス崩して‥‥‥
俺の視界は暗転した。
◇
「———はっ!ここは‥‥‥」
知ってる天井だな。 ここは医療室か。
「2日も部屋に籠って大きな音したら頭ぶつけて伸びてるってどういうこと?マヌケなの?」
「2日もやってたのか!?」
そんな没頭してたとはな‥‥‥あっそういえば
「あのゲーム機は!?」
「これのこと?」
小隊長の手の中には素人目で見ても最早修復不可能なリモコンがあった。
「その、隊長‥‥‥それは本官もちょっとカッコ悪いと思うであります」
アホ本官はいつもより少し離れてそう言った気がした。
「何かワイのゲーム機に致命傷入った気するわ‥‥‥」
◇補足◇
敵国ではゲーム機などの娯楽文化が発達。
しかしこちらの国は娯楽という娯楽は本と新聞のクイズぐらいしか無く、更に現実的な話しか存在しないので第三部隊長はファンタジーの存在を知りません。




