マヤ。本名は上から読んでも下から読んでも。
マヤ視点です。
マヤとパーティを組みライラットを目指している。
『今度はポーションだったね。』
『そんなにアイテムって落ちているものなんですか。』
ジョージが出した条件の一つとして、アイテムを収集しながらな為、ゆっくりになることを了承してもらっている。
マヤは独りで始まりの町からサラエに来たのであった。
敵の数もレベルも少ないため、スキルを使い、一気に突破したのであった。
そのため、アイテムが落ちている事なんて知るはずもなかった。
『だって拾った方がお金かからないから節約になるよね。』
そう言うが、実際にすぐに見つかるハズもない物を意図も簡単に行っていく。(ジョージはスキルを使っているからなのだが。)
この時、マヤはこの人はすごい人かもしれないと内心思い始めていたのであった。
敵に対しては、基本的にマヤが対処する。これも条件に含まれている。そのため、確実にマヤはレベルを上げることが出来る。回復の援助も行ってくれるという条件もあるため、スキルを使い放題。ゆっくりいっても旨味があり過ぎである。
ただ、気になるのは自分が戦闘している時にたまに変な行動をしていることである。
その影響で何体か倒している事もある。よく分からない人。
道中、会話は少なかった。
自分が何故ライラットを目指していたか。
自分が何故始めたのか。
など多くのことを詳しくジョージさんには聞かれる事を覚悟していた。
しかし、彼は何も聞かなかった。ただ、温かく困ったら助けてくれる。
ジョージさんと呼ぶのは、身長も高く落ち着いているからである。
何故こんなにも自分に優しくしてくれるのか、何故サラエに居るのか、いろいろ教えてくれるのか。
気になることは沢山ある。
条件に引っかかることを考えるとなかなか聞けないでいた。
ジョージさんからの条件を整理すると
・アイテムを拾いながら進み、移動が遅くなっても問題ないこと
・できるだけ敵との戦闘は基本的にしないこと
・ポーションなどの回復などの支援は最大限行うこと
・スキルを出し惜しみなく使うこと
・隠し事をしないこと
・自分のことに対してはあまり聞かないこと
・フレンド登録とパーティで行動すること
である。
サラエを出て4時間経過した。そして遂にライラットに到着したのである。
マヤのレベルは格段に上がっていた。
マヤLevel3→16
ジョブ スピードスターLevel1→3
スキル 高速移動Level1→2
スキル:高速移動
コスト5
発動時間:5分(Level1の場合)
能力:移動速度の3倍
ライラットの平均到着レベルとして11なため、十分なレベルに達していったのであった。
ライラットはパーティで行動した場合、確実に到達レベルが低くても行けるのである。
所謂敵の数に由来する。
始まりの町からサラエまでには敵は1体から3体。
サラエからライラットまでは敵の数が3体から7体となっている。
パーティが組めていれば、楽に来ることは可能である。そのためマヤはパーティを組むことを望んでいたのである。
ライラットの到達平均レベルに関しては、レベ上げをしているプレイヤーもいるためそのような平均レベルになっている。
あくまで、ネットの攻略サイトに由来するのだが。
それを踏まえるとまだジョージがサラエいるのは異質であった。
それにしてもここまで私の育成を短時間でしてくれて感謝しきれないのである。
『じゃあここまでだな。』
そう言ってジョージは去ろうとマヤに告げる。
マヤは友達の勧めでこのゲームを始めたのである。先に始めた友達はライラットまでは進んでいたのであったのだが、テレポートのアイテムはまだ入手することは出来ない。そのため、フレンド登録することは出来ないのである。
そのためにはサラエで合流するのが普通であるのだが、友達は独りでサラエまで戻ることは出来ないので待つという形をとるしか出来なかったのだ。
あとジョージに告げた通り、ライラットで手に入る装備【クナイ】【鎖帷子】を手に入れて忍者のジョブを手に入れる事も目的の一つであったが友達との合流が第一目標である。
普段ならやっと他人と関わらなくて済む。そう思うハズなのに・・・
自然に・・・
『折角ですから、一緒に町中を巡りませんか?』
そう口にしていたのであった。
マヤは自分自身でびっくりしていた。まさか自分からそう他人に関わろうとするなんて。
山田摩耶は可愛らしい子供であった。そのため、小学校の時では非常に人気があり、注目の的であった。
変わったのは中学1年生の時、3年生の先輩から告白されたのを断ったことから始まった。
3年生の先輩はその学校を統べていた。その先輩に恥をかかせたと周囲が敵にまわったのであった。
中学時代は殆どイジメられていて良い思い出もない。
高校時代は地方の学校に進学した。勿論、イジメを避けるためである。容姿が可愛いため、秘密裏に人気はあったが、人付き合いが苦手であることや中学の二の舞にならないようにするため物静かに過ごしていた。
大学に進学し、そこで唯一無二の親友である小鳥遊優陽と出逢う。
優陽は裏表のない人である。そして、面倒見の良いお姉さん体質の人間であった。摩耶の人付き合い嫌いをなんとかしようと何度も行ったが変わらなかった。
3年生の時にリアルがダメならゲーム内ならと思い、JASHに誘ったのであった。決して優陽はゲームが得意ではなかったが摩耶の為に先に始めてから勧めたのである。
サラエまで来ることは簡単であった。しかし、そこからライラットまでは一度挑んだが、レベルの低さとアイテム不足もあり、一度神殿行きになった。やはり現在のレベルではパーティを組む必要があると悟った。独りでレベル上げをしてからでも良かったが、友人に少しでも早く合流しないと不安で仕方なかった。
パーティに対しての声掛けをどうするかすごく悩んだ。見ず知らずの人にお願いをすることに対しても不安で仕方なかった。
そんな中、高レベルでありながら、多くのプレイヤーに話しかけられて丁寧に対応をしている。
その様子を見て、この人なら大丈夫かも。そう思い、声を掛けたのであった。
ライラットへの本当は装備を手に入れることは第一目標だはなかったが、緊張のあまりそう言ってしまったのであった。
マヤは優陽とライラットで合流する予定であるが、それは今日ではない。
そのため、この後の予定はなかった。いや、それよりもあっさり自分の前から去ろうとするジョージさんの言葉に胸が少し苦しくなっていたのであった。
『折角ですから、一緒に町中を巡りませんか?』
そう自然に声掛けをしてしまった。
すると次第に顔が赤くなった。
ジョージが悩んでいる間、、、マヤは少し緊張していた。
手を強く握りしめながらジョージの口の動きを真剣に追っていた。
『分かった。俺も始めてだから町の中を案内することは出来ないけどよろしくな。』
この瞬間、マヤは無意識であったが微笑んでいたのであった。
仕事などで更新遅れてすいません。
今後とも楽しんでいただければと思います。
感想、評価していただいた皆様ありがとうございます。




