第三十二話 告白
少し遅れました。投稿が遅いせいか、だんだん読者様が減ってってる……。
頑張らないと!
「今日、無断欠席したんでしょ? 大丈夫なの? 顔色悪いし」
なんで梓がここに?
心配してるのか?
「あ、あぁ。大丈夫大丈夫ー。色々あって連絡入れ忘れただけだから。わざわざありがとな。それじゃ……」
とりあえず適当に何か言って、帰ってもらおうとした……が。
「待って。私に何か隠してない? 最近様子が変だったし」
鋭いな。これが女の勘ってやつか? いや、知らんけど。
「な、何も隠してないって。ほら、暗くなる前に帰ったほうがいいぞ」
そう言っても梓は帰らない。それどころか、ドアを掴んで離さない。
俺は溜め息を吐き、
「入るか?」
と言って、梓を家に入れた。
俺は、とりあえずお茶をコップに注ぎ、梓に差し出した。
十数秒の沈黙があった。
「何か言ってよ」
堪えられなかったのか、梓が小さい声でそう言った。
「そっちこそ。てか、俺は大丈夫だから、用がないなら暗くなる前に」
「何か隠してるならいいなよ」
俺の声を遮るように梓は言った。
なんで分かるんだ?
何も言ってないのに。
そう考えていると、梓はさらにこう言った。
「顔を見ればわかるの。あと話し方も」
「そ、そんなのいつも通りだろ」
自分では分からなかったけど、いつもと違ったらしい。
梓はじっと俺の目を見ていた。
俺は堪えられなくなり、目をそらす。
話したら驚くだろうし、自殺することを許さないだろう。
「隠してることを話すまで帰らない」
「べ、別に大したことじゃないかもしれないぞ? やめといた方が」
「いいから、話して」
梓は強い口調で言った。マジだなこの子。
逃げられなかった。
まあ、いいか。
止められても俺の気持ちは変わらない。
俺は正直に話すことにした。
「自殺するんだよ」
「…………え? 誰が……?」
明らかに動揺していた。
そりゃそうだろう。逆に、そんなこと言われて動揺しない方がおかしい。
「え、俺だけど」
「な、なんで? どういうこと? なにかあったの? なんで?」
梓は完全にパニック状態だ。
俺は、全部話すことにした。
「"家族"がいなくなったからだよ。俺は"家族"が好きだった。いつまでも俺のことを愛してくれているし、裏切られることもない最高の存在だ」
梓は俯き、恐る恐る言った。
「それって、……私のせい……だよね。ごめんなさい」
「そういうつもりで言ったわけじゃないんだ。梓は悪くないって言っただろ? 気にするな」
梓は、……うん、と言って顔を上げた。
「こういう言い方は良くないと思うけど、"家族"がいないと生きていけないの? 金銭面でってこと?」
確かに金銭面の問題もあるけど、そんなことは俺の中では問題じゃない。
問題なのは……。
「"家族"という存在だよ。異常だと思うかもしれないけど、俺には"家族"がいない世界で生きてくなんてことはできない。堪えられないんだよ」
なんだろう? 思ったことを全部言ったはずなのに、俺はなぜか、少しもスッキリしなかった。




