第三十一話 自殺
か、書く時間がなさすぎてどんどん遅れてる。
それにしても、毎回サブタイトル適当だなぁ。
俺と唯果はいつも通り一緒に学校へ行き、昇降口で別れた。
俺達はもう落ち込んではいない。今朝も唯果はいつも通りテンションが高かったから、疲れるのと同時に嬉しかった。
これでまたいつもの日常が戻ってくる。
光翼に謝らないと。昨日話し掛けられたとき適当に返事してたからな。
あのときの俺はかなり落ち込んでいて、光翼が何を言っていたのかも分からなかった。
教室に入ると、いつもいるはずの光翼がいなかった。
寝坊だろうか。
まあいいと、俺は鞄を置き、椅子に座って机に突っ伏した。
結局今日、光翼は学校に来なかった。
俺は昼休憩のときに光翼にメールしたが、返事は返ってこなかった。担任のところにも連絡はきていないらしい。
何かあったんだろうか。
顔を前に向けると目の前に梓がいた。真剣な顔で俺を見ていた。
「今から光翼の家に行ってくる。光翼が無断欠席だなんて今までになかったし、少し心配だから」
「わかった。光翼のことは任せた」
俺がそう返事をすると、梓は鞄を持って教室を出て行った。
「何もないといいけどな」
そう呟きながら、俺も鞄を持って教室を出た。
俺は今日、学校を休んだ。
もう行く必要がないからだ。
"家族"がいない世界なんかに興味はない。
家族がいないことが理由で自殺する人はなかなかいないかもしれない。いや、知らんけど。
自分でも異常だってことくらいは分かっている。それどころか、何かの病気なんじゃないのかとすら思ったことがある。
「これでやり残したことは……ないな」
俺は今朝から、死ぬ前にやっておきたかったことをやっていた。別に大したことではないけど。
冷蔵庫を開け、お茶を取り出してコップに注ぐ。
コポコポと、普段小さいはずの音が、家の中がいつもより静かなせいで大きく聞こえた。
俺はコップに入ったお茶を一気に飲み干した。
「首吊りってどうやるんだろ」
首吊りをしようと思ってたのに、一番肝心なやり方が分からない。
俺は携帯の画面を開いて検索をした。
「俺ってやっぱバカだなあ」
ていうか首吊りの方法って、検索したら出てくるのか?
そう思いながら検索をしてみたが、紐でどう絞めつけたらいいのか、とかそんなことぐらいしかなかった。
どこに紐を結んで垂らしたらいいのかとか、そんなことはほとんど書いていない。
携帯の画面を消そうとしたときに、硬大からメールがきていることに気付いた。
内容を開く。
『おーい、大丈夫か? 返信くれ』
硬大が俺を心配するとは珍しいな。
そう思ったのと同時に、このまま本当に死んでもいいのかと思った。
しかしすぐに首を振った。
いい。誰が心配していようと俺は死ぬんだ!
それから自殺の方法に頭を悩ませていると、ピンポーンと、家のチャイムが鳴った。
こんなときに誰だよと思いながら玄関へ行き、ドアを開けた。
そこにいたのは梓だった。




