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locker  作者: いつわ
三章
29/77

第二十九話    家族じゃない

すみませんでした。

かなり更新遅れました。

合宿は無事終わり、またこうして次話投稿することができました。

これからまたいつものペースに戻りますのでよろしくお願いします。

 キーンコーンカーンコーン

 チャイムが鳴った。

 俺達はいつものように学校へ行き、退屈な授業を受け、今は昼休みだ。

 しかし、

「さっきから元気ねーなー硬大さんよー」

 なぜか分からんけど朝から硬大のテンションが低い。

「いや、そんなことはない」

「いやいやいや、そんなことあるから。テンション低すぎだから」


 しばらくして叶未ちゃんが弁当を持って俺達のところへ来た。

「どうしたんですか硬大さん!? 顔色悪いですよ? 元気ないみたいですし……」

「いやいやいや叶未ちゃん? その位置からじゃ硬大の顔見えないよね? 元気かどうかも分かんないよね? 合ってるけど!!」

 叶未ちゃんが今立っている位置だと硬大の後ろ姿しか見えていない……はず。

「いや、そんなことはない」

「そんなことあるわ! てかさっきからそれしか言ってねーな!?」

 硬大は無表情でご飯を食べ始めた。何かあったのか?

「なあ硬大、何かあったのなら俺達に話してみろ。誰かに話を聞いてもらうだけでも少しは楽になるはずだ」

「いや、そんなことはない」

「よし、まず俺の話をちゃんと聞こう、な?」

 そんなこんなでいつもの昼休みが終わった。





 小学生の頃、俺が虐められてた理由は臆病だったからだ。

 今の俺はその真逆のように見えるかもしれない。

 でも本当は違う。

 今でも臆病な性格は治らない。

 その証拠に今俺は梓から距離をとっている。 

 昨日は緊急事態だったから近づいて落ち着かせた。

 そのときに一瞬だけ、今告白すれば上手くいくんじゃないか? と考えたけど俺にはそんな勇気はなかった。

 かなり怖い。

 もし告白していい結果にならなかったとしたら? その後どうなる?

 そのことを考えたら言いたいことが言えなくなる。

 伝えたい気持ちも伝えられない。


 こんな臆病な自分が嫌で仕方がない。

 まあ、性格なんてそう簡単に変わるものじゃない。



「光翼ってさ、彼女いたりするの? いないか。いないよね光翼だし」

 下校中、硬大達と別れ、梓と二人で歩いているときに急にそんなことを言い出した。

 変な決め付けに少し腹が立ち、嘘を吐いた。

「勝手に決めつけるな。てか彼女いるし」

「え!? ……うそ……ほんとに?」

「嘘」

「なにその嘘全然面白くないんだけど。気持ち悪い」

 なぜか梓は急に不機嫌になった。少しイラッとしたのかもしれない。

 どうせ梓は彼氏いるんだろうなぁ、とか考えてるとなんだか悲しくなっていた。


 これからどうするかなー。

 親がいない。

 家族がいない。 

 家族がいない世界に住んでて楽しいのだろうか?

 いつでも笑って生きていけるのだろうか? 臆病者の俺が?

 無理に決まっている。

 俺は少しばかり異常なのかもしれない。でもしょうがないじゃないか、みんなと違って俺は……。

 ――――家族と過ごした時間がほとんどだったんだから。


 臆病で友達がいなかったから、その分家族と過ごした。

 梓という友達ができた、高校に入ってから他にも友達ができた。

 だけど、その人達では俺の傷を埋めることはできない。

 俺のこの寂しさを埋めることはできない。

 家族じゃないから。


 これからどうするかなー。

 

 ――――どうやって家族のもとへ行こうかな……。  

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