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locker  作者: いつわ
一章
2/77

第二話    lockerは突然に……。

なんとか頑張って今日更新できました。これからも早めに更新できるよう努力しますのでよろしくお願いします……。

lockerの条件をクリアした俺は目を覚ました。

 夢の中で見ていたのにすごく疲れた。さすがlockerだな。

「お兄ちゃん、終わった?」

 俺には妹がいて、名前は唯果(ただか)。髪は短髪で少し茶色だ。

 ちなみに俺も少し茶色。

「終わったよ。かなり疲れた腹減った」

 lockerの条件は俺と妹で合わせて5つ見ることだったのだが、さすがに妹に見せるのは良くないと思い俺が全部みた。

「私がご飯作ってあげる!」

「カップラーメンか。ありがとう」

 妹は料理ができない。そもそもやったことがないんだっけ……。

「カレー味でいいよね?」

「おう」

 俺はカレーライスが好きだからカップラーメンもカレー味が好きだ。

 どうでもいいことだけど。

「お兄ちゃん、できたよー」


 ズズズズ……


「あ」

 ラーメンの汁が顔に付いてしまった。俺は手で拭おうとする。

「まって!」

 妹が近付いてくる。いつものことだから何をするのかはわかる。

「どうせ舐めるんだろ! やめなさい」

 妹はなぜか俺にいつも甘えてくる。舐めるのはよくわからないけど。


 ……親がいないからか。


 そう、俺と唯果には両親がいない。そして、俺と唯果は血がつながっていない……らしい。

 俺には二年前までの記憶がない。

 唯果に両親について聞いてみたことはあるけど、大量のお金を置いて出て行ったよ、と冗談っぽく言われたあと話を変えられた。

 あまり話したくないのかもしれない。


「今ならまだ間に合いそうだ、急いで学校行くぞ唯果」

 朝早く、しかもこんなとこにlockerが出現したせいで学校に遅刻しそうだった。

「待って~、忘れ物が」

「バイバイ」

「さいてー」

 そして俺たちはようやく家から出ることができた。



「よう硬大!」

 なんとか学校に間に合い、席に座ったときに誰かが声をかけてきた。

「ハァ……ハァ……、だ、誰だっけ……?」

「おいおい、お前の頭ん中は息切れすると記憶が吹っ飛ぶ仕組みなのか


? ん?」

 こいつは神田 光翼(かんだ こうすけ)。いつも髪の毛をキメている。こいつとは高校で知り合った。

 まあ一応仲はいい、と思う。

 

 ガラララ


「みんな席について―」

 担任の先生のいつも通りのだるそうな声が聞こえてきた。



 ここは上野江高校。

 俺は二年生で、妹の唯果は一年生だ。

「硬大ー、昼休みだぞー、飯だ飯」

「おう」

「そういえば今って何年だっけ?」

 こいつ馬鹿なのか?

「2128年6月11日」

「6月11日ってことくらいは知ってるよ」

「そういえば今日家にlocker出たんだけど」

「マジで!? てかなにその幽霊出たんだけどみたいな言い方」

「硬大くんそれほんと?」

「なんで梓ちゃんいるの!? てか今日も可愛いね!」

 西谷 梓(さいたに あずさ)。黒髪のポニーテールで、ごく普通の女の子だ。俺は高校で知り合ったが、光翼とは同じ中学だったらしい。ちなみに俺たち三人は同じクラスだ。

「友達は生徒会の仕事行っちゃったから来たの。 今日も光翼は気持ち悪いね!」

 とまぁ、こんな感じだ。

「それより硬大くん、lockerが出たって言ったよね? 大丈夫だったの?」

 俺は二人に今朝のことを話した。


「確かにそれは唯果ちゃんに見せなくて正解だったかもな」

「lockerって、いつどこで出るかわからないよね」

「だよなー」



――――そう、いつ出てきてもおかしくない。



 ヴォン



 変な音がした。lockerが出現したときの音だ。


 今は昼休み。ご飯を食べて休憩するこの時間に、


 lockerが学校を囲んだ――


「……は?」

 意味がわからなかった。

「な、なんでだよ」

「ちょっとどういうこと!?」

 このlockerから出るための条件が頭の中に入ってきた。

 なぜかわからないがlockerの条件は頭の中に直接入ってくる仕組みだ。

「条件は……」

「各クラスでくじ引きをし、一人決めて」

「当たった人がある問題に答える」

「当たった生徒全員答えられるまで出られないってことか」


 周りが一気に騒がしくなった。

 そして担任の先生が入ってきた。


「はい、とりあえず席ついてー。くじ引きするよー。当たった人は頑張って」

 先生はニヤニヤしながら言った。危機感がないのかこの女教師は。


 

 くじ引きをした結果、光翼になった。

 本人はいったいどんな反応をするだろうか。


「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい」

 ……完全にパニック状態だった。

「いや、え、お、俺? 俺に解ける問題なんて限られてるぞ」

「よーし、このクラスの代表は神田だ。頑張れー」

 先生がてきとうに応援していた。

 


 数分経った頃に光翼が叫んだ。

「ぇえええええええ!? ちょ、そういう感じなの?」

「どうしたんだ」

「問題が頭に入ってきたんだけど、言っちゃだめらしい」

 気になるな。

「神田!どんな問題なんだ?」

「早く問題解けよー!」

 クラスの奴らが騒ぎ出した。


「いいから早く問題解けよ」

「いやいやいや、無理だって」

「そんなに難しいのか?」

「いや、簡単だけど」

「まあ、よくわからんが誰も問題わかんないんだし」

「そうだよ! それにあと問題解いてないの光翼だけだし」

「いつからそこにいたんだ西谷梓!!」


 直後――ヴォン と音がしてlockerが消えた。


「ちょっと! フルネームで呼ばないでよ気持ちわる……ん?」

「きえ……た?」



 このあと担任から聞かされたのだが、どの学年のどのクラスも怪我人はいなかったらしい。


「で、結局問題はなんだったんだ?」

 あれから光翼は帰りのHRが終わるまでずっと机に突っ伏していた。

「むりむり、話したら人生終わる」

「大袈裟すぎ、気持ち悪いよ」

「おにーちゃーん! 待ってー! 一緒に帰ろー」

 唯果がきた。

「あ、唯果ちゃん大丈夫だった?」

 唯果には優しいんだな梓は。

「はい! 私当たっちゃったんですけどすぐ問題解けました!」

「え? 唯果ちゃん、どんな問題だったの?」

「光翼先輩には教えませーん」

「えーー、そんな……」

 

 なぜlockerというものが出てくるのか、誰がそんなものを出現させて条件を出しているのか……。

 そして、それらはいつかわかる時が来るのだろうか……。

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