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locker  作者: いつわ
二章
17/77

第十七話    本音

遅れてすみません。

言い訳すると、毎日親がパソコンを占領していて書けませんでした。

いや、それでも早めに更新できるように頑張ります!

 そいつは見た目が変だった。

 顔の半分が男、半分が女で、髪形も同じように半分は短くて、半分は長い。

 体つきや服装も半分男で半分女だった。

 ……色々やべぇな。

 目をそらしたくなるほど異様だった。

 

「女王よ、なぜ今私をよんだ?」

 声も明らかに変。

 男と女の声が重なっているみたいだ。

「この人達を説得してほしいのです」

 神が、俺と唯果と副を舐めるように見た。

 なぜか顔をしかめる神。

「うーん、嫌ですねぇ。女王よ、あんたこの三人を前にしてよくそんな平気な顔をしていられますね」

 どういうことだ?


「別に普通だろう? 王女と隊長と副隊長ってだけだ」

「すごいな。神である私でもビビッているというのに。何も知らないということは怖いことだな」

 こいつはさっきから何を言ってるんだ?

「まあそれは置いておくとして、確かに隊長は殺しておいた方がいいと思います」

 え? 何? 俺ここで殺されるの?


「では――」

 女王が何かをいいかけたとき、神はその言葉を遮るように言った。

「しかし、第四王国部隊長は使えると思います。つまり、殺すのはもったいない」


 さっきから神の言ってることが分からない。

 怖いだとか使えるだとか言うが、そこまで俺達はすごくない。

 確かに唯果は王女だから能力はあるけど、俺と副には何もない。

「俺達にも分かるように説明しろ」

 俺がそう言うと神はクスッと笑った。

「君達にも分かるように説明したら色々と終わってしまいそうで怖いなぁ」

 言葉とは裏腹に、神の顔は笑っていた。












 梓の席は俺の斜め前だ。しかも窓側という良いところに座ってやがる。

 授業中、俺は梓を見ていた。

 理由は、梓が俯いてブツブツと何か言っていたからだ。

「なんで……るの? じょ…………る……ない」

 所々聞こえないけどなんか怖い。

 

 声をかけてみようかと思った瞬間、梓の髪が薄い緑色に変わった。


 緑色に見えたのは一瞬だけだった。

 こいつ髪染めたことあるのか? 緑はセンスないな。俺は心の中で笑った。

 光の反射で、色が残っている部分が見えただけだったようだ。












 くそっ! 唯果とデブ悪王子をくっつけるわけにはいかないし、かといって学校にいる人達をそのままにしておくわけにもいかない。

 どうすればいいんだよ!

 俺はつい舌打ちをした。

 知らない所どころか地球ですらないこの場所に慣れないせいか、なかなか落ち着かない。

 唯果の方を見ると、俺を涙目で見ていた。しかし、首を縦に振ることも横に振ることもなかった。

 すると、沈黙を破るように神が口を開いた。


「女王よ、その辺にしておけ。どのみち歳的に結婚はまだ先だろう」

「何を言っている! それだと私が負けてしまうではないか!」

 そこで神は真剣な表情をする。

「最初からお前とこの子達は勝負なんてしてないだろう?」

「くっ……。もういい、お前らはさっさと地球に帰れ。お前らが戻ったときには消えているはずだ」

「ありがとうお母さん!」

 唯果は喜びのあまり、ピョンピョン飛び跳ねていた。

 俺と副も一応女王に頭を下げた。

「ただし、数年後には王子と結婚してもらうからな!」

 俺達は聞こえないふりをしてはしゃいでいた。

 すると女王の諦めたようなため息が聞こえた。


 女王の能力で使い捨ての地球行きの乗り物をもらい、俺と唯果はそれに乗り込む。

「隊長、私はここに残ります。カナン様のことは任せました」

「おう」

「バイバイ副たいちょー!」

 

 乗り物は急発進し、地球へ飛んだ。

 またいつもの日常に戻れるのかと思うと嬉しくてたまらなかった。










「あれだと多分王子と結婚するつもりはないみたいだぞ、いいのか?」

「もういいよ。私だって自分の娘をあの王子に渡したくないとは思っていたからな。ほんと、もうどうでもよくなってきたよ」

 私はこの状況に笑っていた。嬉しかった。

 娘を性格の悪いデブ王子に渡さなくてもよくなったからだ。

 神が何も言わないってことは、王子との結婚は別にそこまで重要じゃなかったってことだしな。

 私は外に出て深呼吸をした。

 気分は悪くない。そう思った。

 

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