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復讐の果ての終焉と始動  作者: 葉都菜・創作クラブ
第2章 創り出される人 ――クロント支部――
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第24話 フィルドVSハンター=ベータ

「フィルドさん! アレを!」


 パトラーが空を指差す。そこには大型ヘリが飛んでいた。乗っているのはこの施設の人間たちか……!


「恐らくティワードも……」

「グォォ――!」


 薄くなった煙の中から腹の底から雄叫びを上げるハンター=ベータ。まだ生きていた。恐らくハンターA型なら倒れていそうだが……。

 ハンター=ベータが走って来る。私は再び衝撃弾を飛ばす。白色のそれは彼の胸に当たり、爆発を引き起こす。だが、それに怯まず、彼は走って来た!


「2人とも下がれっ!」


 私は手を振り、ハンターB型に数本の雷を落としながら叫んだ。そして、剣を鞘から引き抜いて彼に飛びかかる。

 剣を振る。血が舞う。傷が深かったのかハンター=ベータは怯む。私は間髪を入れず、彼の腹部を下から上に大きく斬り上げ、彼の体を空中に打ち上げる。追撃に衝撃弾と火炎弾を飛ばし、爆発させる。彼の体は更に打ち上がる。


[施設爆破 残り10分]


 アナウンスが入る。声は機械の声。恐らくこの施設にはもう誰も……。私はそんな事を思いながらパトラーとデミ・フィルドに言った。


「このエリアの先に進んで爆破装置を止めろ!」

「え? あ、はい!」


 パトラーとデミ・フィルドは走り出す。それと同時にハンター=ベータの体は床に叩きつけられる。だが、彼はすぐに起き上がる。そして、パトラーの背中を見ると、2人を追おうとした。


「お前の相手は、私だっ!」


 私は強烈な一筋の雷を繰り出し、彼の背中から胸を貫く。ハンター=ベータがよろける。こっちを睨むと雄叫びを上げる。だが、雄叫びを上げた次の瞬間、予想しない事が起きた。

 彼女の全身の筋肉が急速に増え出し、ボロボロだった服は布きれとなって床に落ちる。両手の指は鋭く尖り、巨大な爪に変異した。


「…………!?」


 私はつい後ずさる。想像だにしなかったハンター=ベータの変異。それはもはや人間だった面影を残す怪物だった。


「ぐぉぉぉッ!」


 巨大な爪を振り上げ、ハンター=ベータはこっちに向かって走って来る。私は次々と火炎弾や電撃弾といった魔法を撃つ。

 だが、ハンター=ベータはそれを正面から喰らいながらも走って来る。アイツ、痛みを感じないのか? ……生物兵器なら特に痛みを感じる必要はない。戦い続ける兵器としての生物。それが生物兵器だ。


「クッ……!」


 巨大な爪が私の体を貫こうとする。私は素早く避け、至近距離で強力な衝撃弾を撃つ。それは低い音を立て、爆発する。私の体はその衝撃で吹き飛ばされる。

 床に背中を強く打ち付ける。私はさっと起き上がる。その瞬間、白い煙の中からハンター=ベータが姿を現す。あれほどの攻撃にも怯まず、戦闘を続けるとは……!


「ぐぉぉぉッ!」


 雄叫びを上げながら近づいてくる。私は自身に物理シールドをかける。アイツの攻撃は見た感じ、爪を使った攻撃だ。下手したら突き殺されかねない。だから物理シールドを……。

 その時、信じられない事が起きた。ハンター=ベータは再び雄叫びを上げる。爪を大きく振る。それと同時に白色の弾、衝撃弾を繰り出したのだ!


「はッ!!?」


 飛んでくる衝撃弾は私の正面で爆発した。魔法シールドを張っていなかった私はモロにその攻撃を受ける。私は吹き飛ばされ、壁に背中を打ちつける。


「がッはッ――!」


 私は床に横たわる。あまりに強く打ち付けたせいか、すぐには起き上がれなかった。そんな隙を突いて、ハンター=ベータは私に接近してくる。

 そして、巨大な爪で私の体を刺そうとする。私はかろうじてその爪を避ける。爪は壁に大きくヒビを入れ、めり込むが、すぐに引き抜かれる。


「クッ……!」

「ぐぉぉ……」


 私はハンター=ベータと距離を取ると、魔法シールドを自分にかける。ハンター=ベータがまさか魔法まで使って来るなんてな……。

 剣を引き抜くと、私は再びハンター=ベータに突っ込んでいく。こうなれば、早いところ、首を斬り落とすまでだ!


「喰らえッ!」


 一気にハンター=ベータに近づいていくと、飛び上がり、首を斬ろうとした。だが、ハンター=ベータの反射神経は予想を上回るものだった。

 彼は飛びかかってくる私の脚を掴むと、そのまま床に叩きつけた! いくら物理シールドを張っていえもノーダメージじゃない。頭を強く打ち付け、そこそこのダメージを受ける。


「うぐッ……!」


 床に私の体を打ち付けたハンター=ベータはその長い爪で私を抑え付ける。そして、もう片方の爪が私を狙っていた。

 彼の力は異常だった。私がどんなにこの爪から逃れようとしても、ビクともしなかった。マズイ、このままだと物理シールドが消えて……。


「は、離せッ……!」


 私は僅かに動く片手で強大な雷撃を起こす。激しい振動と音と共に眩しく光る雷が何本も降り注ぐ。苦肉の策だった。ハンター=ベータに押さえつけられてる私も必然的に巻き添えを喰らった。

 魔法シールドを張ってるといってもこれほどの大技になるとさすがの私も耐えきれない。激しい痺れと痛みが体を襲う。


「ぐッ、あああぁッ!!」


 あまりの激痛に声が出る。その時だった。ハンター=ベータの爪が私の肩に突き刺さったのは!


「あ、ぐッ、あぁッ!」


 さっきの雷撃で狙いがかなりズレたのか急所をやられる事はなかった。でも、爪の一本が私の肩に喰い込んだ。ハンター=ベータは更に突き刺そうと力を入れてゆく。


「うわぁッ! コイツ……!」


 ク、クソッ!


「ぐぉぉぉッ!」


 爪を喰い込ませたハンター=ベータはそのまま、強烈な電撃を行う。体内に直接電撃を喰らった私の意識は一瞬で飛びゆく。消えゆく意識。ここまで、かッ……!




































「フィルドさん!」

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