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最強の悪女の仕立て方。~不幸な結婚をしたくないので、悪役令嬢を目指しているのに、なぜかイケメン皇子その他大勢に愛され、困惑しつつも学園生活を満喫していますわ!  作者: いか墨ドルチェ
第三章 学園の華は、何といっても悪女と学園祭ですわ

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第97話 ついに決まる? 学園No.1の美女ですわ。投票篇

 今日はいよいよ、今年の学園のイケメン・美女を決めるための投票の日である。


 各陣営は、最後の支持の呼びかけに熱を注いでいた。


 この選挙期間中、PJL4()2()と飛ばされ隊はこれといった活動を行っていない。といっても、飛ばされ隊は、あこぎな選挙運動を行おうとしていたのだが、PJL42によって止められたのだ。


「そちらはそれだけの大所帯でありながらも、何ら選挙活動を行わないつもりですか?」

「我々は、ジュスティーヌ姫様を崇める会という名のパーティを計画しております。全生徒をグランメゾンに無料でご招待します! 当然、費用は我々が持つつもりです」

「いや、それ、買収だからさ! 選挙違反になるからさ、よく、考えよう?」

「では、姫様に投票してくれた人に対して、我々が日々隠し撮りしてきた秘密コレクション・姫様のスペシャルショット集から、ランダムで写真を1枚プレゼントというのは?」

「それも買収。だけど、なにそれ? あたしがほしいんだけど! 全部よこせ!」

「とにかく、あんたたちは何もしないこと! これが姫様を当確に導く最良の方法ね」

「そうそう、姫様の支持率は現状で圧倒的トップなんだから」

「我々PJL42もあんたたち飛ばされ隊も、いつも通り姫様を追っかけて、キャーキャー言っていればいいの! 高みの見物、これこそが実力者の選挙戦というものよ!」

「ということは、我々、飛ばされ隊は、姫様をストーキングしつつ、スペシャルショット集のコレクション増強を図るということですな」

「ダメといいたいところだけど、まさにその通り! そのショット集は必ず我々に共有しなさいよ」


 投票所は、学内の講堂。投票時間は6時間目の授業終了後から18時までで、即日開票される。投票立会人は生徒会が、投票管理委員会はジャーナリズムクラブ会員が務める。


 ジュスティーヌは美女候補でありながらも、ジャーナリズムクラブ会員のため、2年生男子の投票用紙配布係を担当していた。投票のブースは1年男女、2年男女、3年男女と全部で6カ所に分かれている。それぞれ学年、性別が異なる生徒が投票用紙の配布を担当している。投票用紙の色もそれぞれ別になっているので、一人6回投票をするのだが、ソフィーが主張するように同じ人に6票入れるような不正はできない。


 2年の投票箱を見張る立会人は、あのソフィーである。投票が始まる前、彼女はジュスティーヌの元を訪れると、いつものようにいちゃもんをつけてきた。


「ねえ、ジュリジュリ、今その紙に自分の名前書いたでしょ? 自分の名前書いてみんなに渡そうと思ってるでしょ?」

「しませんから。だいたい、1年女子と2年男子では紙の色が違うじゃないですか。わたくしがこの黄緑の紙にわたくしの名前を書いても無効票になるだけですので……」

「えー、超あやしーんですけどぉー」


 まずは、委員会のメンバーが事前に投票を済ませる。そのうえで、一般生徒が入場して、投票する流れとなっている。ジュスティーヌは、3年はスターレナード、魔法クラスが一緒のジル先輩、2年はセドリックとオリビア先輩、1年はカイトと、「ビビアンごめん」と思いながら、アカネに投票した。


 しばらくすると一般生徒が入場し、投票が始まった。ジュスティーヌが投票用紙を差し出すと、多くの生徒はそれだけで喜んでいた。ジーニアスたち飛ばされ隊隊員の2年生男子は、「姫様がお手を振れたこの用紙は家宝にします!」といって持ち帰ってしまった……。今年の2年男子の投票用紙の数が、他学年と比べて少なかったのは、明らかにこのせいである。


 今度はスターレナードがやってきた。


「我が妻よ! 俺は全部の紙に妻の名前を書いているぞ! ははははっ」


 いや、こういう人がいるからソフィーに不正を疑われるんだって……。


「スターレナード、ありがたいのですが、せっかくですので、いろいろな方の名前を書いてくださいな。できればこの紙には、2年男子の名前を書いてほしいですわ」


 一応、注意を促しておく。ちなみに、開票したところ、全投票箱から「愛する妻のジュスティーヌ」や「俺のエンジェルジュスティーヌ」などと書かれた票が1票出てきた。当然、1年女子の投票箱に入っていたもの以外は無効ではあるが、レナードからのあふれんばかりの愛を感じるジュスティーヌだった。


 18時を迎え、投票は締め切りとなった。途中、入場口付近で、ソフィー支持者とヴィクトリア支持者が口論となるトラブルがあったものの、無事に投票は終わった。


 開票作業は、男子の作業を女子が、女子の分を男子たちが担当する。


 ジュスティーヌたちは1年男子の投票箱から開票作業を進めた。


 1年男子には、まだこれといったスター的な存在がいない。カイトやケヴィン、隣のクラスの王子などに比較的均等に票が割れている印象だった。学園の生徒数は約360人だが、有効投票数259票で、1位は62票獲得の副会長の弟で、カイトが56票獲得で2位だった。1年男子の票には「いない」とか「知らん」とか「オレ」などと書かれた無効票がかなり多かった。


 次に、2年男子だ。ジュスティーヌは何気に2年男子の開封作業が楽しみだった。セドリックが何票集めるのかを知りたかったからだ。2年男子には、次期生徒会の会長と目されている王子がいて、彼が人気だった。有効投票数275票で、91票を集めたその王子が1位となった。注目のセドリックは、なんと大幅アップの19票獲得だった。


「セディったら、もう、なに勝手に人気者になっているのよ!」


 人気者ってほど人気者でもないとは思うのだが、ジュスティーヌとともに活動しているおかげで認知度が格段に上がり、PJL42のメンバーが結構投票してくれたようだった。

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