《あとがき》と《次回予告》
さてさて、とてつもない時間差で書き上げましたあとがきです。
美山の裏事情、いかがでしたでしょうか……って、既にもう忘却の彼方だと思いますが。
本編の雰囲気を打ち崩す――とまではいきませんが、少し印象が変わってしまう彼女の『水使い』という秘密。これはきっと風見の知ることのない、彼女だけの秘密なのだと思います。
はてさて、能力の使い勝手は『風使い』のほうが良さそうですが、これは能力の強弱というよりも、使う人間の精神性なのだと思います。
美山は風見ほど自身の能力を割りきって受け入れることが出来ない。周囲を気にし過ぎてしまうパーソナリティの持ち主であることに由来します。
ただ一方で、自分を押し殺してでも他人のために動けるという美点でもあると言えますが。
そんな正義漢な彼女――女性なんで正義娘? ジャスティスウーマン? まあ何でもいいんですけど――ですので、あれですね。
風見たち一行をファンタジーでたとえるなら、美山は『女勇者』ですね。風見は『変態魔法使い』。蕨野は料理屋の看板娘ですかね。ん? パーティーじゃない?
いやでも、いつか彼らを異世界ファンタジーの世界に放り込んでみたいという願望は前々からあったりします。
キャスティングは……
<勇者一行>
・勇者 ……美山陽
・魔法使い ……風見爽介
・僧侶 ……天馬美津姫
・盗賊 ……虎走あぶみ
・呪術師 ……穂々乃木希乃
<ライバル一行>
・勇者見習い ……天馬空良
・賢者 ……那名崎悠一郎
・聖騎士 ……神宮院玲奈
・格闘家 ……平実花穂
・暗殺者 ……国府村愛海
<王様と愉快な仲間たち>
・王様 ……沙南渡
・妃様 ……篠宮杏果
・大臣 ……花木隆雅
・番犬 ……天川銀牙
<村人が平凡だと思うなよ>
・戦う村長 ……高座山史華
・食う看板娘 ……蕨野雪絵
・読まない司書 ……佐々川千花
・恋する第一村人……夏目杏南
<元から魔王的なみなさん>
・魔王 ……風見美鳥
・大魔王 ……風見(母)
・下僕 ……土岐司翔馬
・スリッパ ……大竹先輩、柏谷
風見がハーレムだとか、戦士がいないだとか、ライバル一行は空良以外は大物感ハンパないとか、魔王サイドが少ないとか……色々と問題はありますが。
まあ、魔王サイドに限って言えば『一騎当千かける2』ですからね。些細な問題です。
と、何だか横道に逸れましたが、次回は僧侶こと『天馬美津姫』編で、近日掲載予定です。
実は、以前ちらっと冒頭部を載せて、しれっと削除するという暴挙に出たのですが(申し訳ありません)、方向性は変えずエピソードの雰囲気を変えて書きなおしておりますので少々お待ちくださいませ。
ではでは、本編に引き続き、外伝もよろしくお願い致します。