表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

追放された夫が遺した手紙には私が知らない真実が記されていた

最終エピソード掲載日:2026/04/01
夫が遺した手紙を開けてはならない——義母の震える声が、私を引き留めた。けれど、もう止まれなかった。


穏やかだった夫が突然の病で逝った。伯爵家の未亡人として静かに喪に服すはずだった。夫の書斎の二重底から見つけた一通の手紙が、すべてを変えるまでは。


封を切って現れたのは、夫の遺書と——王太子が署名した一枚の命令書。「帰還は不要」。夫の死は病ではなく、王宮の闇に消されたものだった。


真実を知った瞬間、私は標的になった。


王宮の不正を暴く証拠は、夫と義父が二代にわたって命がけで集めたもの。その最後の一片が、私の手の中にある。


味方は、夫の遺志を継ぐ辺境の男爵と、王宮の魔法局員。けれど相手は、この国の権力そのものだ。


手紙を燃やせば、元の暮らしに戻れた。けれど夫が最後に書きかけた言葉が——途切れたあの一行が、私を前に進ませる。


証拠を集め、観察し、検証し、一枚ずつ嘘を剥がしていく。夫が私に遺したのは悲しみではなく、戦う理由だった。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ