1 死と転生と神
拙い文章ですが、暇つぶしと思って読んでいただけると幸いです。
俺、高橋空は高二の夏、深夜にコンビニに行こうとして信号待ちをしていた所を、おそらく居眠り運転をしていたトラックの運転手に突っ込まれて、あえなくその人生に幕を閉じた。
けたたましくなるクラクションの音がスローモーションに聞こえる中、人ってこんなあっけなく死ぬんだなぁと、ふと思っていた。そして、トラックのブレーキの音と一緒に意識が飛んだその瞬間、俺は目が痛くなるほど眩しく光る白い空間にいた。
ボケーとぼやけた頭で、
「えぇ……これが異世界転生ってやつですか?」
ポツンと、感想が出た。
『そうだけどさぁ、反応ってもんがあるでしょ君』
俺の無意識に出た言葉に反応したのは、信じ難い程黒く、暗い何かだった。
普通ならあれが神、あれ……が…………神?
「え、あんたが神さま?なんか黒くね?」
思わず口に出てしまった。
『君さぁ、なんというかもうって感じだよ』
『まぁそう、神だよ。君の目の前のくろ〜いモヤっぽい何かがそうさ』
またもや喋った。
正直、死んだと思ったその後のこの空間にも驚きすぎて変な反応になったし、目の前の黒い何かが喋ったのにも、もうどう反応すればいいか分かってないのだ。
まぁでも、結構友好的で何となくホッとしている自分がいる。
「で、その神さまがほんのさっきトラックに轢かれた俺になんか用ですか?」
『またまたぁ。ホントはわかってるんだろ?異世界転生だよ、い、せ、か、い、て、ん、せ、い』
『君たち日本人が愛してやまない異世界転生させてやるってことさ』
「はぁ、そいつはありがたいっすね」
『えぇ…君微塵もありがたがってないじゃん…』
なんかヤケにテンションが高い黒い神さまは、なんだかしょんぼり顔が見えるくらい声音を落ち込ませた。
『せっかく死にそうな君を転移させたんだからもっと感謝しないと助けがいがないよ君』
「あ、それは本当にありがとうございます」
『うんうん、まぁ君の生死なんか知ったこっちゃないんだけどね』
なんだこいつ。ただの黒モヤのくせに。
『君さっきから文句言い過ぎでしょ』
え、これ読まれてるの?やばいじゃん俺。てか心読めるなら俺喋らなくていいじゃん、やったわ。
『うーん人選ミスったかなぁ』
「いや大丈夫すよ、神さま。俺実は異世界転生に詳しい系人類なんすよ」
『なら大丈夫かなぁ』
「当たり前じゃないすか、大丈夫に決まってますって」
人選変えるから君は死亡ね、なんて言われたら困る所の話じゃなくなる。そのためならゴマでも何でもすってやる。
『まぁ君がすごく変なのは前から知ってたけどね』
『そのために君を転移させたんだからさ』
「そのためって、俺じゃなきゃダメなんですか?」
『そうだね、高橋空、君にしか出来ないことをしてもらおうと思ってるよ』
そんな神の言葉に高揚し、自らの華々しき俺TUEEチート冒険を待ちわびる。
だが、その後に告げられた事実は、予想したものとは違いすぎるものだった。
『君、神になってよ』
「は?」
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