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モブさん、苦労する
こっちは短いです。
モブだけど、今リスホルン侯爵領に来ている。モブだけどモブじゃありません、ああ何言ってんだ俺。
親父が代官やってるこの街の傍には油田があり灯りに使っていたのだが、俺がちょうどワセリンの作り方を知っていたので薬として特産物にさせている。まあ、アラビアで警備やってる時に覚えたんだけどね。
で、アルベルトがそのワセリンを大量に欲しいらしく、輸送隊を指揮してここまでやって来たんだ。
アルベルトの兄、今じゃ後を継いでリスホルン侯爵様にご挨拶をしてアルベルトの研究施設に案内してもらう。そこに並んでいるのは明らかに無煙火薬の材料、これに安定剤のワセリンが揃えばコルダイトという前世でちょっと使ったことのある無煙火薬が出来る。黒色火薬はライフル弾に使うには燃焼速度が速すぎるらしいからねぇ。
そして銃が並んでいる、試作品らしい。設計図も生産ラインも出来ているので、火薬を製造して試射すればいつでも量産に入れるとの事。
さて、それじゃあ俺の仕事はおしまいなんで学園に戻ります…って火薬製造の統括まで頼まれてる?手紙もあるのか…なるほど、戦争まで覚悟しなきゃいけないわけね。
まあ、このアリサカライフルもどきを撃ってみたいから構わないけど、留年したら責任をとってもらうから覚悟しておくように。




