麻薬騒動 ~ミレーユ編~
城に戻って、食事を済ませたらマチアスが部屋にやって来た。
「ミレーユ、ちょっと時間いいかな」
正直、ヒロインの魔法がどう影響しているのか判らないから警戒してしまう。ただ、ここで断ったら向うが怪しむだろう、仕方ない。
「どのようなご用件でしょうか?」
「いや、お前とアルベルトの事だよ。お前はアルベルトの事が好きなんだろう」
「自由に結婚できる立場ではないことくらいは判っておりますわ。それに、そこまで好きだという訳でもありませんから」
嘘だけどね、自分で言ってて胸が痛い。
「俺がイザベルと婚約破棄すればお前とアルベルトが結婚できるだろう。幸いまだ結婚しているわけではないし、イザベルには十分な補償と俺に見劣りしない新しい相手を探すつもりだ」
「いや、そこまでしてもらう必要はありません。本当に結構ですので是非とも『イザベルさんと』幸せになってくださいませ」
…嫌味が混じってしまいました。
「とりあえず、お前らは見ていて心苦しいんだ。俺の方は本当に大丈夫だから考えておいてくれ」
貴方が大丈夫でもイザベルさんが大丈夫じゃないでしょう。魔法のせいかもしれませんが馬鹿にも程がありますわ。
若干イライラするので水を飲む。
どくん
何でしょう胸が苦しい、冷や汗が出る。体の中で何かが暴れてる…魔力だ、魔力が暴れています。
侍女が慌ててどこかに飛び出していく、私は立っていられなくなりその場に倒れ込む。
「助けてアルベルト」
つい本音が出てしまう、でもアルベルト助けてほしい。このまま死んでしまうなら愛していると言えばよかった。
次に目が覚めた時、私の目の前には瞼の下を真っ黒にしたアルベルトが居た、寝ないで看病してくれたのでしょうか、涙が出てしまいます。
「ミレーユまだ苦しいのかい?無理しないでまだ寝てな」
よほど慌ててるのでしょうか敬語になってません。彼が私の事を心配してくれているのがこんなに嬉しいなんて。
「薬を飲まされたんだ、まだ横になっててくれないと治療が出来ない。聞きたいことがあるなら答えるからとりあえず休んでいてくれ」
ふと彼の後ろを見ると、でっかい鉄の車輪が空中でクルクル回っている。
「色々聞きたいことはありますが、とりあえずあなたの後ろのアレは何ですか?」
すると彼は悪戯っぽく微笑んで答えてくれました。
「あれかい?あれは30分で作り上げた今回の秘密兵器さ」
投稿の順番を間違えました事をお詫びします。
現在は修正されております
土曜日は家族サービスの日なので、恐らく投稿できません。種明かしはまた後日




