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サイバーパンクな異世界に転生したので、生き残るために裏道を歩きます、観察して、考えて、あらゆる事を見抜きながら  作者: よぎそーと


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5 廃品回収と再生業者

「これでいいのか?」

 向かった先にいる闇商人が商品を並べる。

 様々な銃と弾薬、その他の武器。

 防弾チョッキもある。

「助かるよ」



 やってくる何かを出迎える準備。

 それが揃っていく。

 人も物も。

 特に、目の前に並んでる武器はありがたい。

 裏通りの仲間にもだが、警察にも使わせる事が出来る。



 武装をしてる警察官だが、それらを使うのは難しい。

 いつ、どこで、どんな状況で使ったのかを確かめられるからだ。

 おかげで武器は持っていても使いづらいという状況になってる。



 だから、使う道具はヒロトシの方で用意しなければならない。

 面倒だが、これは仕方の無い経費である。

 それに、道具さえ用意してくれれば動いてくれる。

 ならば、少しだけ無理をする価値はある。



 とはいえ、品質は保証できない。

 並んでる銃も弾薬も、それ以外の武器も拾ったものや廃棄品からの再生だ。

 新品同様の性能は期待できない。

 銃など、暴発しないだけという程度の性能である。

 それだけでも、ここでは大きな価値を持つけども。

 なにせ、動かなくなった銃がほとんどなのだから。

 それ以外の様々な道具を。



 これを集めて再生し、販売しているのがヒロトシの前にいる闇商人だ。

 商人は様々な技術者を囲い、再生販売を手がけている。

 町の裏側では頼りになる。

 なにせ、金を払えば売ってくれるのだから。

 中には金だけとって、商品を引き渡さないものもいる。

 おつりの代わりに鉛玉をとばしてくる奴も。



 そういった事をしないだけでも、この闇商人は良心的だ。

 品質の割に値段ははるが、これは相場なのでしかたない。

 そもそも、まともな武器など普通は手に入らない。

 それがこうして、性能はともかくとして、殺傷能力のある道具が手に入る。

 それだけでも貴重な存在だ。



 闇商人からしても、ヒロトシは貴重な人間である。

 まともに金を支払って商品を買おうとしてるのだから。

 世の中には銃口をつきつけて商品を強奪するものだっている。

 商品どころか命すら奪う奴も。

 そうしないだけでも、優良顧客になれる。



 加えてだ。

 ヒロトシはただ取引をするだけではない。

 商品の調達、中古品の持ち込みもしている。

 だから闇商人としても付き合いを保ちたいと思ってる。



「今度も仕入れられるのか?」

「たぶんな」

 尋ねる声にヒロトシは曖昧な答えを返す。

「まだ入荷できるかも分からないし」

「そりゃそうだ」

 闇商人の方もそこは理解してる。



 流通が安定しないのだから、仕入れることが出来るかもあやしい。

 確約など出来るわけ無い。

 ここで太鼓判を押すような奴は、それこそ信用できない。



 それでも、声はかけておく。

 しておかないとつながりが切れる。

 そのまま、他の商売人のところに入荷物が流れるかもしれない。

 売買を生業とする者として、それは避けねばならなかった。



「何でもいいからもってきてくれ。

 使えるものがあれば買い取るから」

「そうするよ」

 持ちつ持たれつの間柄。

 そんな関係をヒロトシも望んでいた。

 新しく信用できる商売人を見つけるのも面倒なので。

 探してはいるけども。



 しかし、簡単にはいかない。

 まともな商売人などまず滅多にいない。

 だからこそ、取引を続けてる闇商人は貴重だった。

 この界隈で見つけた、貴重な例外なのだから。



「頑張って仕入れないと」

 闇商人の所から離れながら考える。

 今度やってくるかもしれない連中が来てくれるかどうか。

 もし来てくれるなら、新たに入荷が出来る。

 面倒ではあるが、貴重な収入源になるので、いないと困る。



 これが世の中の裏側で生きていく面倒くささだ。

 生きていくには危険を避けねばならない。

 だが、危険に立ち向かわなくては食っていけない。

 穏便に生きていくのがとかく難しい。



「面倒くせえ……」

 ぼやきながらも、今はやってくるかもしれない事態に対処していく。

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