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夏が来て、パパとママと遊びに出かける ③

「うーん……良い天気!」



 今日は天気がとても良い。こんな日は、気分がよくなるよね。わたしは天気が良い日が好きなんだ。

 今日はパパとママも仲良くさせるためには何をしたらいいかな?

 まずはパパとママを起こして、宿の朝食を摂る。この宿は魚を使ったスープが有名みたい。実際に凄く飲みやすくて、朝からすっきりとした気分になった。わたし、こういう味、好きかも!!

 この街はね、近くに川があるんだ。だから美味しいお魚もよく食べられているみたい。食べたことのない魚を発見するとそれも楽しかったりする。




 わたしは料理をすることも好きだから、新しい食材に出会えると嬉しい気持ちでいっぱいになるの。

 パパとママに美味しい料理を食べさせてあげたいもんね。

 どこかでキッチンとか借りられないかな? 宿の人に聞いてみてもいいかもしれない。

 そうしたらパパとママに美味しい料理を作るために探索するって言ってパパとママを二人に今日はしてみよう。




「ねぇねぇ、パパ、ママ。わたし、今日、美味しい食材や料理法探しの旅をするから二人でぶらぶらしてね?」


 そういうわけでわたしはそう口にする。



 パパとママのことだから、このまま宿の部屋にこもりっきりというのももしかしたら選択するかもしれない。そう思ったから出かけて欲しいと念押ししておく。

 パパには……わたしが敢えてママと二人っきりにさせようとしているのはばれてそう。でもまぁ、折角こうして遠出しているんだから屋敷に居る時と同じように過ごすのはもったいないよね。

 わたしと出会う前のパパって、今よりもずっと外に出なかったらしい。これでも以前よりはずっと行動的になったってニコラドさんやママから聞いた。





「分かった。行くか」

「ええ!!」



 嬉しそうにママが頷いている。

 ママはパパと一緒にお出かけ出来ることで嬉しそうだ。ママは可愛いよね。そういう可愛い部分を見るとにこにこしてしまう。




「食材とか、料理とか新しいの作れるようになったら二人に振る舞うから楽しみにしていてね!」

「ああ」

「ええ」



 新しく料理を作れるようになりたいなってそんな気持ち。あれだよね、学園に通う前にいっぱい親孝行したいなっても思う。ちょくちょく屋敷に帰る予定もあるけど、それ以外の時間はパパとママと一緒に入れないから!



 わたしがパパとママに料理を作りたいって言っていたら、宿の従業員の人が「何か教えてあげようか?」と言ってくれた。なので、朝食を食べたあとは宿で料理を習ったよ! 新人さんに教えるついでにわたしに教えてくれたみたい。

 それにしてもこうして行ったことのない土地へと向かうと、知らない味付けとかについて知れて嬉しい。


 魚を使った少しピリ辛のソースの作り方とか教えてもらった。

 こうしてちょっとお出かけした先でも新しい発見があるから、面白いと思う。わたし、色んなところに行くのが大好き。

 だから将来的に色んなところに行けたら楽しいなってそんな風に思う。




 学園に入学したら色んなところから来た人と喋れるんだよね。そうなるともっと食べたことない料理について知れたりするだろうか?

 そう考えると凄くワクワクする。





「夜にキッチンを借りてもいいですか?」

「もちろん!」



 わたしは夜にキッチンを借りる約束もした。声をかけてもらえてよかったな。だからこそこうして夜に料理を作る予定を作れるんだもん。

 一先ず午前中の内に新しい料理を覚えられて良かった。

 教わった後は、そのまま外へと出かけた。わたしが教わっていた間に、パパとママは二人で出かけて行っていたよ。




 外に出かける時に宿の人から、近寄らない方がいいエリアとか聞いた。なんか、恋人とかがイチャイチャしていて、子供が行かない方がいい場所とかあるらしい。



 恋人の聖地って、そんな場所あるんだなって初めて知った。うーん、大人な世界ってこと? 大人ってよく分からない部分がある。わたしはまだ子供で、大人になった時のことがあまり想像が出来ない。

 あとは犯罪者予備軍みたいな人もやっぱり居なくはないらしい。それと恋人同士のイチャイチャを見ていて変な行動するよく分からない人もいるらしい。

 そう言う人には近づかないようにって言われた。



 わたしは宿から出ると大通りをぶらぶらと歩く。食材とか並んでいるお店をまずは覗き込んでみることにした。

 調味料をメインに売っているみたい。




「いらっしゃいませ」


 店頭に立っているのは、若い女性だった。私よりも幾つか年上ぐらいだろうか。その年でこうして働いているの凄いなと思う。


 わたしは来年には学園に通って、予定では六年は通う。その後はそのままパパとママの元へ帰るだろうし、正直自分が働いているかというと分からない。適度に何かを売ったりしながら、今と変わらない日々を過ごしているのかもしれない。


 また違う日々を過ごしていてもそれはそれで楽しいけれど……うん、わたしどうやって生きているんだろう?

 そんなことを考えながら、わたしは並べられている調味料を見るのだった。


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