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夏が来て、パパとママと遊びに出かける ②

 パパとママに言いにいって、お出かけが決まった。二人には恋人の聖地だってことは告げていない。あくまでわたしが楽しみなことがあって出かけに行くんだって名目で出かけているんだもん!

 恋人の聖地だって気づいたら、パパとママはどんな反応をするだろうか? 少しだけ良い雰囲気になったりするかな。わたしはそんなことを考えると楽しみで仕方がなくなってくる。

 なんだか悪戯を成長した子供か何かのような感じなのかも。わたしってもう十二歳なのにな。



 パパとママと一緒に居ると、わたしいつまでも自分が子供な感覚になってしまうかも? 学園に入学してパパたちと少し離れて過ごしたらわたしの感覚も変わったりするだろうか。

 わたしはそんなことを考えて、未来のことを思うと待ち遠しい気持ちになる。

 わたしはわたし自身のことが大好きなので、今の子供として過ごす日々も大好きだけど、大人になったらもっと出来ることも増えていくのかなとそう思うと大人になりたいよね!

 街に移動したら、恋人同士とかが多くてパパは眉を顰めていた。





「ベルレナにはまだ早い」



 じっくり見ようとしていたら、パパに目を隠されてしまった。



 街中でキスをしようとした人がいたみたい。早いなんていうけれど、わたしだってもう十二歳なのに! って思ってしまった。

 わたしだって恋とかする年齢になるんだからね。なんてそんな気持ち。

 宿はね、わたしも大人なんだからとか学園に入学する時に慣れた方がいいからと一人部屋にしようかなと思ったけれど、上手く説得出来なかった。そもそもそれぞれ一人部屋を取るなら、パパとママも別々の部屋を取りそうだったもん。



 一緒の部屋をとってもいいのになと思うけれど、そんな選択肢を取らない。パパとママらしいけれど、あの二人の関係性は本当に亀のようにのんびりとしか歩み寄らない。



「パパ、ママ、早速出かけよう?」



 宿を取った後、少し薄暗くなっていたけれど外に出かけることにした。わたしは子供だから、一人でこの時間にぶらぶらすることは推奨されない。わたしは魔法が使えるから、悪い人が居てもどうにでも出来るだろうけれど……でもわざわざ危険かもしれない場所に自分から飛び込んでいく必要はないよね。

 わたしはそう思っているので、今日は少なくとも三人でぶらぶらするの!




 明日の明るい時間帯は、パパとママは二人っきりにさせたいな。そんな風にわたしは計画をしている。

 折角のお出かけだから、二人の仲が縮まってくれたら嬉しい。それでいてその目的だけを叶えるだけではなくて、わたし自身も思いっきり楽しみたいなとそう思っているの!

 だってパパとママを仲良くさせることばかり優先して、わたしが楽しくなさそうな顔をしていたら二人とも楽しめないと思うしね。




「ほら、パパ、ママ、見て。暗くなってきたのに結構お店空いているね?」


 街によっては、この時間帯には完全にお店がしまっていることも多い。



 人がほとんど来ない時間に開けていても、利益とかがなかなか出なかったりするだろうしね。お店っていうのは慈善事業ではないので、そういうことをちゃんと考えておかないといけないもん。


「そうだな」

「思ったよりも人が賑わっているわね。……それに恋人同士や家族連れが多そうだわ」




 今日は特にイベントはなさそうなのだけど、それでもママの言う通り恋人同士や家族連れが多いように思えた。やっぱり恋人や家族達が仲良くなれるようにと施策でもなされているのかもしれない。



「うん。そうだね。皆、仲良しで凄くいいよね。わたしたちも、同じぐらい……ううん、もっと仲良しなんだって示したいなぁ」


 わたしはそう言って、パパとママと手を繋いでいる。もう少し大きくなったら三人で手を繋いでいるとおかしいって思われてしまうかな。わたしはまだ学園に入学前の年齢だからこうやって手を繋いでいても問題はないよね。

 なんて、わたしはそんなことを考えた。

 まぁ、わたしは大人になってもパパとママと手を繋いでいても、全く恥ずかしくはないけれど!




「そうか」

「ふふっ、そうね」




 パパとママはわたしの言葉に頷いてくれる。綺麗なパパとママと、可愛いわたし。街を歩いていると、視線が向けられるのも当たり前のことだなと思う。

 子供向けのお菓子のお店で、おやつも購入する。可愛い見た目のクッキー。沢山購入すると特典ももらえたの。

 こういうものをもらえると購入しようって気になるなぁって思った。




 少し暗くなってきた時間帯だけど子供の姿も見られる。とはいってもわたしと同じように大体が保護者と一緒だよ。流石に子供だけでぶらぶらするのは少しだけ危険だもんね。

 どれだけ治安が良いとされている場所でも悪い人が完全にいないわけじゃない。

 街をぶらぶらしているだけでこんなにも楽しい。初めて来る街だと余計に新鮮な気持ちがあって凄くワクワクする。


 もっと遅くまで遊びたいなとそう思ったけれど、流石にそろそろ宿に戻ろうと言われてしまったから諦めて戻ったよ。




 明日はどんな楽しみがあるかな?


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