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そんな風

一体ここで何が起きているの?

なぜミハエルは私の質問に答えないの?

なぜモニカのトゲトゲしい性格がすっかり消え失せているの?

なぜこんなにも記憶の欠落ブラックアウトが頻発するの? 以前はこんなに多くなかった。ずっと少なかったはずなのに。

「モ、モニカ……」

私は口を開きかけたけれど、何から話し始めればいいのかさえ分からなくなっていた。

なぜ彼女がこんなにも優しく、柔らかく、自信なげなのか? それとも、なぜミハエルがその場で凍りついているのか?

私にとっても周囲にとっても、今どちらが優先事項なの? ミハエルを正気に戻すこと? それともモニカ?

なぜ私はまた何か「選択」を迫られているの? 何のために? 何かがおかしいの? 何かあったの?

なぜこんなにも質問ばかりなの? 感嘆符(!)はどこ? 句点(。)は? 読点(、)すらここには見当たらない!.,

「なぁに?」

彼女は聞き返してきた。私は彼女の言葉から僅かな苛立ちでも聞き取ろうとしたけれど、厳格で立場が上の「お姉様」ではなく、怯えた少女の顔を見た瞬間、その試みは完敗に終わった。

彼女はまるで別人のようだった。行動だけでなく、容姿までも。表情のすべてが天地がひっくり返ったようだったわ。これがモニカだと断定することすら不可能なほどに。

……でも、彼女なのだ。間違いなくモニカなのだ。どこからそんな確信が湧くのか分からないけれど、その想いだけがこんこんと湧き上がっていた。

何か……何かが起きたの?

「ねえ、モニカ。ルカはいつ戻ってくるのかしら?」

正気を保つ助けになるどころか恐怖を煽るばかりの終わらないモノローグの呪縛を断ち切り、私は再び声をかけた。頭の中の思考が、むしろ私を発狂へと推し進めているように思えたから。

私の問いに、モニカは少しだけ思案してから答えた。

「そろそろだと思うわ。昼前には戻るって言ってたし。もう正午だから、あと1〜2時間もすれば戻ってくるんじゃないかしら」

愛らしい表情が彼女の顔に張り付いたままだ。まるで最初からそうだったかのように。……本当に、最初からそうだったかしら?

「あのね……」

私の脈拍は跳ね上がり、とっくに乱れていた呼吸が完全に止まったかのようだった。ほんの数言を口にするだけ。なのに、なぜこんな感覚になるの?

「……どうして、そんな風なの?」

私は未だに身動き一つしないミハエルを背中で庇うように立ちながら尋ねた。

「『そんな風』って、どういう意味?」

彼女は聞き返してきた。

その言葉は、何リットルもの熱湯を浴びせられたかのように私へ突き刺さった。

彼女は再び皮肉めいたトーンを取り戻しかけていた。私の言っていることが本気で理解できないというニュアンスが、その声に滲み出ている。その困惑が彼女を苛立たせ、本物の感情を露わにさせているのだ。

……一体ここで何が起きているのか、さっぱり分からないわ! 何? 何? 何? 何? 何が起きているの!? 誰か私に説明してよ! 脳が破綻していく。現実が歪んでいく。それとも、そんなことすら起きていないの? じゃあ、一体何が起きているというの!? 何なの!?

「『そんな風』って……」

私は再び言葉を詰まらせた。喉に固まりができて、呼吸すらままならない。何かを言いたいかどうか以前の問題だった。私自身の体が、私に何の行動も許してくれないのだ。

誰かを裏切ることはできる。何かを裏切ることもできる。けれど……自分自身を裏切ることはできるかしら? 自らの生理現象フィジオロジーを裏切ることなんて?

そんなことが可能なの?

もし可能だとしたら、なぜ? なぜそんな可能性が与えられているの? 人類にとって、次の瞬間に背中をナイフで刺されるかもしれないという恐怖だけでは不十分だったというの? 今度は内側から心臓を貫かれることまで怯えなければならないの?

私のこの推論が間違っていないのだとしたら、知的生命体であろうと何であろうと、あらゆる存在に対して「酷(残酷)」が過ぎるのではないかしら?

誰がこんな洗練されたサディスティックな発想を思いついた……あるいは提案したの? もしかして「誰か」ではなく「何か」かしら?

もし「誰か」が何らかの神を指すのだとしたら、その神は本当に存在するの? 今の私には、私をこの世界に放り込んだあの権力の女神『リリアンナ・デ・シルヴィエッタ』が存在していたかどうかも断言できないわ……。そもそも彼女は本当に存在していたの? この時間と空間は? それとも、時間「か」空間のどちらか?

けれど、もし否定されたら? 常に反対の視点を考慮すべきじゃないかしら?

もしすべてが存在していただけでなく、自分自身を裏切るという現象そのものが、規格外のナニカだったとしたら? 人間の手に負えないナニカ。「石を持ち上げられない」とか「虚無を認識できない」といった意味での限界ではない。そもそもそれが「存在しない」という事実ゆえに、概念そのものにとって不可解なナニカ。

虚無は「何もない」と表現できる。「何もない」は「虚無」と表現できる。これは循環論法という論理的エラーだけれど、別にいいじゃない? 私たちがこんな領域の事象について語るとき、論理や理性の権威に何の意味があるというの?

語り得ぬものを語り、描写し得ぬものを描写し、認識し得ぬものを認識しようとしているのに、なぜ突然それを慣れ親しんだ現実や物理学のプリズムを通して捉えなければならないの? シュールで不条理だわ。

これは形而上学メタフィジックスなんて生ぬるいものじゃない。これは前物理学アンテフィジックス、あるいは少なくともプロ物理学プロフィジックスよ。それ以下であるはずがないわ。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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それでは、また次回の更新でお会いしましょう♪

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