表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亡国の天才魔術師レルゲンの成り上がり~孤独だった俺を救ったのは、命がけで護った敵国の王女でした~【15万pv作リライト版】  作者: 雪白ましろ
第二部 高難易度ダンジョン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/87

69話 拳を突き合わせて

 マリーが不敵な笑みを浮かべ、迎撃の準備が整う。

 ヒューゲルとアストが再びターゲットを取っている隙に、戦闘不能になった魔術師たちへセレスティアがリジェネライト・ヒールとエクストラ・ヒールを発動する。

 だが、命を繋いだだけで戦闘に復帰はできないだろう。


 人数が多いため、セレスティアの魔力が一気に削れる。しかし、魔力糸越しにレルゲンが魔力を受け渡し、セレスティアの消耗した魔力を補っていく。


 ヒューゲルとアストに向き直ったアシュラ・ビーストは、後衛の魔術師たちに背を向けると、ヒューゲルから指示が飛んでくる。


「魔術師隊! 放て!」


「マルチ・フロストジャベリン!」


 セレスティアが放つ氷の上位魔術は、ナイトとの戦闘時よりも巨大化しており、その数も十本を軽く超えていた。

 これを見た魔術師たちは、喜びよりも圧倒されたような表情を浮かべたが、集中を切らすことなく中級魔術を繰り出す。


 しかし、六段階目は知能が高い。わざと魔術師たちに背を向けて、攻撃を誘っていたのだ。


 アシュラ・ビーストは迫り来る魔術を横に飛ぶことで回避し、セレスティアが瞬時に射出角度を変える。

 何本かの氷槍がアシュラ・ビーストに命中する。だが、アシュラ・ビーストは構わず向きを変え、セレスティアへ向かって全力で突進してきた。


 ヒューゲルとアストが突進を止めようと間に割って入るが、軽々と飛ばされてしまう。

 他の前衛は回避するのに精一杯だ。


「来るぞ!」


「ええ!」


 猛然と突き進んでくるアシュラ・ビーストを真正面からレルゲンとマリーが受け止めに入る。

 瞬時にセレスティアが防御系のバフをかけ、ミリィがダウン・ザ・ピッチでアシュラ・ビーストの突進速度を下げた。


 それでも突進を止めることなく、レルゲンとマリーに突っ込んでくる。


 レルゲンとマリーは魔力解放を行い、剣と足に魔力を集中させて構えを取る。

 二人は剣を縦に構え、両手で押さえ込むようにして衝撃に備える。


 アシュラ・ビーストが衝突する。

 身体を押し潰さんとする重撃を真正面から受け止め、地面を抉りながら後退し、それでも最後にはアシュラ・ビーストの勢いを殺し切った。


「おお!!」


 周囲から感嘆の声が漏れるが、ここで止まらずに反撃に出る。レルゲンがアシュラ・ビーストの前足へ一撃を叩き込み、続けざまに下段から剣を振り上げた。


 腹部が露わになった瞬間、レルゲンがセレスティアを呼ぶ。


「セレス!」


「お任せを! マルチ・フロストジャベリン!」


 複数の氷槍をアシュラ・ビーストの腹部に向けて射出し――全て命中。


 後方へ吹き飛ばされたアシュラ・ビーストは、地面を転がりながら体勢を崩す。

 体勢を立て直そうと必死にもがく中、ヒューゲルが吠えた。


「総攻撃! かかれ!!」


 吹き飛ばされた先に待っていたヒューゲルとアストが腹部に向けて攻撃を入れ、マリーも自らアシュラ・ビーストを神剣で斬りつけた。


 無防備となったアシュラ・ビーストへ猛攻を加えるが、あと一歩が届かない。体勢を立て直し、アシュラ・ビーストがレルゲンたちを睨みつけている。


 レルゲンとアシュラ・ビーストの間には、誰もいない一直線の空間が広がっていた。


 ――もう、指示はいらない。ここで決める!

 魔力を乗せた黒龍の剣が赤く光り、刀身が急激に伸びてゆく。


「その身に受けろ」


 繰り出された光線攻撃がアシュラ・ビーストを飲み込んでいき、威力が収まることなく後方の玉座まで一直線に貫き、その全てを破壊した。


 これに耐えきれなかったアシュラ・ビーストは魔石へと還り、見事中間地点の十層のボスを打ち倒すのだった。


 歓声が上がり喜んでいる中、ヒューゲルはレルゲンの下へ、アストはマリーへ歩いていき拳を合わせた。

読んで下さってありがとうございます!

もし続きが気になりましたら、ブックマーク、評価をお願いします!

ぜひ皆さんで作品を盛り上げて下さいね!

よろしくお願いしますー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ