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『天雲星系・銀河の記憶』  作者: DanhDu_Chronicle
レッスン3: 白藤江
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第31章 ―― 過去からの呼び声

ヴァン・ティエンとバオ・ウエンの二人は、三人の王を祀る神殿へと入っていった。


二人が最初に入ったのは、遺跡の左側にある、ゴ・クエン王を祀る神殿だった。


中へ入ると、中央には純銅で鋳造され、豪華に金箔が施されたゴ・クエン王の像があった。


像は玉座に座る王の姿を表しており、その顔には威厳と慈愛が同時に浮かび、独立の時代を切り開いた王としての気品を感じさせていた。


ヴァン・ティエンは、柱の至るところに刻まれた対句や、梁、扉などに施された龍、雲、花々の精巧な彫刻を眺めた。


その後、彼は像の前で線香を焚いた。


立ち上る線香の煙を見つめていると、ヴァン・ティエンはふと、自分の心が静かになっていくのを感じた。


なぜなのかは分からない……。


彼は像を見上げた。


その瞳が、わずかに揺れる。


一人の男が……。


すべての人々が縛られていた時代に、立ち上がった。


胸が、かすかに締めつけられる。


首に掛けたペンダントが……。


ほんのわずかに震えた。


まるで……遠い過去からの呼び声のように。


その後、二人は外へ出て、遺跡の中央にある次の神殿へ向かった。


そこは、レ・ダイ・ハイン皇帝を祀る神殿だった。


中へ入ると、二人の目の前には、精巧に鋳造されたレ・ダイ・ハイン皇帝の銅像があり、高い台座の上に厳かに置かれていた。


像は玉座に座る皇帝の姿を表しており、その顔には強い意志と威厳が満ちていた。


ヴァン・ティエンは像の前に立った。


その表情が、次第に沈んでいく。


ここは……先ほどとは違う。


胸の奥に、何か重いものがのしかかってくるような感覚があった。


戦争……。


その瞬間、頭の中を一つの光景がよぎった。


燃え上がる炎。


響き渡る叫び声。


ヴァン・ティエンは眉をひそめた。


「……何だ、今の……?」


首のペンダントが、今度は少し強く震えた。


もはや穏やかなものではない。


まるで……。


警告のようだった。


ヴァン・ティエンはゆっくりと息を吸い込んだ。


周囲には、大きく磨き上げられた貴重な木材で作られた太い柱が並び、壮大な屋根を支えている。


内外を隔てる扉には、「松、菊、竹、梅」の模様が精巧に彫刻されていた。


ヴァン・ティエンは、壁の高い位置に掲げられた、朱色と金色で彩られた大きな額も目にした。


そこには、宋を破り、チャンパを平定した皇帝の功績を称える言葉が記されていた。


二人はレ・ダイ・ハイン皇帝の像の前へ進み、線香を焚いた。


祭壇は非常に豪華に整えられており、香炉や鶴の置物、燭台などの銅製祭具は、いつも丁寧に磨かれ、眩しいほどに輝いていた。


線香を焚き終えると、二人は最後の神殿へ向かった。


遺跡の右側にある、フン・ダオ大王チャン・クオック・トゥアンを祀る神殿だった。


二人が中へ入った瞬間――。


ヴァン・ティエンの足が……ゆっくりと止まった。


ここは――。


明らかに違う。


彼は像の前に立ち、その姿から目を離せなかった。


奇妙な感覚だった。


圧力でもない。


恐怖でもない。


ただ――。


まるで自分のすべてを見透かされているような感覚。


心臓の鼓動が、少しだけ速くなる。


まるで……。


自分は以前、ここに立っていたことがあるような――。


首のペンダントが、はっきりと震えた。


冷たい空気が背筋を走る。


その瞬間――。


ヴァン・ティエンは、像の後ろを一瞬だけ横切る……戦装束の影を見た。


しかし、瞬きをすると――。


そこには何もなかった。


ヴァン・ティエンは、ゆっくりと手を握りしめた。


「……幻覚なのか……?」


しかし彼は首を振り、そのまま中へ進んだ。


神殿の中央には、純銅で鋳造されたフン・ダオ大王チャン・クオック・トゥアンの像があった。


像は玉座に座る威厳ある姿で造られており、その手には『檄将士文』が握られていた。


神殿の各所には、朱色と金色で彩られた扁額や対句が数多く掲げられている。


そこには「殺韃」、つまりモンゴル軍を討ち滅ぼした功績や、優れた軍略、忠義の心を称える言葉が刻まれていた。


ヴァン・ティエンは、神殿を支える大きな柱や小さな柱が貴重な木材で造られ、梁には龍、雲、花など、チャン朝の芸術様式を思わせる精巧な彫刻が施されているのを見た。


二人はフン・ダオ大王チャン・クオック・トゥアンの像の前へ進み、線香を焚いた。


像の両側には前殿と中殿があり、そこには彼の側近として仕えた名将や優れた家臣たち――イェット・キエウ、ザー・トゥオン、そして彼の息子たちなどが祀られていた。


線香を焚き終えると、二人は外へ出た。


その時――。


一陣の風が吹き抜けた。


誰も気づかなかった。


しかし、神殿の中にある小さな旗が、かすかに揺れた。


二人は外へ出ると、周囲を歩きながら遺跡を見て回った。


バオ・ウエンは、先ほどの出来事がまだ怖いのか、ヴァン・ティエンの腕にぴったりと寄り添っていた。


それに気づいた彼は、優しく彼女の頭を撫でた。


「これからどこへ行く?」


バオ・ウエンが答えようとした、その時――。


ぐぅぅ……。


彼女のお腹が鳴った。


バオ・ウエンは恥ずかしそうに、慌てて俯いた。


それを見たヴァン・ティエンは、優しく笑った。


「どうやら、お腹が空いたみたいだな。」


「二人で何か食べに行こうか。」


バオ・ウエンはまだ恥ずかしそうにしていたが、ゆっくりと顔を上げ、彼を見た。


「……はい。」


---


一方その頃。


トゥイ・グエン川の地下にある黒い戦艦の中で、シック・ニャン・ハック・ロンは画面を見つめていた。


彼の瞳が赤く光る。


「どうやら……。」


「そろそろ、俺自身が動く時が来たようだな。」


「船を起動しろ。」


「指定された地点へ移動する。」


操縦席にいる兵士が答えた。


「了解しました。」


黒い戦艦が、ゆっくりと動き始めた。


---


ヴァン・ティエンとバオ・ウエンの二人も、遺跡を後にしていた。


ヴァン・ティエンはバオ・ウエンに尋ねた。


「さて、今度は何を食べに行こうか?」


バオ・ウエンは彼の後ろに座り、腕をしっかりと抱きしめながら、頭を彼の背中に預けた。


「それなら、バイン・ダ・クアを食べに行こう。」


「ハイフォンの名物なんだよ。」


「すごく美味しいお店を知ってるから。」


ヴァン・ティエンは笑った。


「分かった。じゃあ、食べに行こう。」


「道、ちゃんと覚えてるんだぞ。」


バオ・ウエンは頷いた。


「はい。」


バイクはハイフォンの街を走り始めた。


しばらく走ると、バオ・ウエンが手を上げて合図した。


「あそこ!」


「お店はあそこだよ。曲がって!」


ヴァン・ティエンはバイクを店へと曲げた。


二人が降りると、ヴァン・ティエンは店の看板を見上げた。


そこには――


「バイン・ダ・ダー・リエウ」


「140 チャン・フー通り、ゴ・クエン区、ハイフォン」


と書かれていた。


店は歩道に面した小さな食堂で、客で賑わっていた。


そのほとんどが地元の人々だった。


店の中から注文する声が響き渡る。


「赤いバイン・ダ、全部入り二つ!」


「はい、すぐできます!」


「白いバイン・ダ、一つ!」


二人は席につき、バイン・ダを二皿注文した。


一皿は赤いバイン・ダ。


もう一皿は白いバイン・ダ。


ヴァン・ティエンは一口食べた。


そして――。


動きが止まった。


「……本当に美味しいな。」


バオ・ウエンは首を傾げ、彼を見ながら小さく笑った。


その時――。


ヴァン・ティエンの首に掛かったペンダントが、かすかに震えた。


彼は動きを止めた。


「……?」


しかし、顔を上げると――。


周囲は何も変わっていなかった。


---


場面は変わる。


ミン・ドゥック町、バク・ダン湾の入口。


黒い潜水艦が、水面下に停泊していた。


艦内で、シック・ニャン・ハック・ロンは画面を見つめていた。


彼は手を上げ、合図を送る。


すると、四人の黒装束の兵士が現れ、彼の前で頭を下げた。


シック・ニャン・ハック・ロンは画面を見上げると、ヴァン・ティエンの姿を指差した。


「お前たち。」


「奴に接近しろ。」


「そして――。」


「必ず奴をここまで誘い込め。」


四人は一斉に頭を下げた。


「了解しました。」


命令が下された、その瞬間――。


背後のスクリーンに、バク・ダン川の映像が映し出された。


そして――。


川の水面が、ひとりでに揺れ始めた。


シック・ニャン・ハック・ロンの口元が、わずかに吊り上がる。


「……ここなら。」


「お前を葬る場所として、これ以上ふさわしい場所はない。」


---


一方、歩道のバイン・ダの店では――。


ヴァン・ティエンとバオ・ウエンも食事を終えていた。


ヴァン・ティエンはバオ・ウエンに尋ねた。


「さて、次はどこへ行こうか?」


バオ・ウエンは少し考えた。


そして――。


「じゃあ、海へ行こう。」


「そこの海、すごく綺麗なんだよ。」


ヴァン・ティエンは笑った。


「分かった。」


「じゃあ、海へ行こう。」


バイクが走り始める。


車の行き交う道を抜けていく。


コンテナトラックも多く走っていた。


バオ・ウエンは後ろからヴァン・ティエンを強く抱きしめている。


しばらく走った後――。


二人はバイクを止め、海を眺めるために降りた。


バオ・ウエンはヴァン・ティエンの腕をまだ抱いていたが、やがて手を離した。


彼女は海の方へ歩いていく。


両手を広げる。


そして、海から吹いてくる風を胸いっぱいに吸い込んだ。


とても気持ちよさそうだった。


ヴァン・ティエンは少し離れたところから、その姿を見て優しく笑った。


その時――。


少し離れた場所に、四人の黒装束の兵士が立っていた。


そのうちの一人が口を開く。


「行け。」


四人は同時に姿を消した。


---


海辺。


ヴァン・ティエンはバオ・ウエンを見ながら尋ねた。


「あ、そうだ。」


「前から気になってたんだけど……。」


「君が身につけている、そのペンダント。」


「それについて教えてくれないか?」


バオ・ウエンは振り返り、彼を見つめた。


「……本当に、まだ何も思い出してないの?」


ヴァン・ティエンは頭を掻いた。


「何を思い出すんだ?」


バオ・ウエンはため息をついた。


しかし、すぐに気を取り直す。


彼女はヴァン・ティエンを見つめた。


「分かった。」


「もしあなたが思い出せないなら……私が話す。」


「実は、このペンダントは……」


バンッ!!


突然――。


背後から伸びてきた手が、彼女の首を強く掴んだ。


「……っ!」


一人の黒装束の兵士が現れ、バオ・ウエンを捕らえたまま、宙へと跳び上がる。


首を締め上げられたバオ・ウエンは目を見開いた。


声すら――。


出せない。


ヴァン・ティエンは、反応する暇さえなかった。


そして――。


「ヴァン・ティエン……助けて……!」


バオ・ウエンの声が響いた。


ヴァン・ティエンはその姿を見た。


「バオ・ウエン!」


彼はすぐに追いかけた。

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