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『天雲星系・銀河の記憶』  作者: DanhDu_Chronicle
第4課:天王の覚醒
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第85章 ―― 嵐の後の流星雨 ( 後編 )

言葉が終わった瞬間――


巨大な球体をヴァン・ティエンへ向かって投げ放った。


青い雷を周囲へ纏った巨大な球体が――


猛烈な速度で回転しながら落下していく。


その周囲の空気は――


恐ろしいほど圧縮されていく。


小惑星ほどもある巨大な球体を前にして――


ヴァン・ティエンの眼差しには、一切の揺らぎがなかった。


星雲天聚を――


強く握りしめる。


その瞳には――


決意だけが満ちていた。


ゆっくりと――


身体を低くする。


星雲天聚を後方へ引く。


巨大な球体は――


どんどん近づいてくる。


さらに――


近く。


あと僅かで――


触れる。


その瞬間。


ヴァン・ティエンは――


一切迷わず、星雲天聚を力いっぱい振り上げた。


「ドォォォォォォン!!!!」


星雲天聚と――


巨大な球体が真正面から激突した。


二つの力が――


一気に爆発する。


凄まじい衝撃波が周囲を薙ぎ払い――


大地の一片一片を吹き飛ばしていく。


ヴァン・ティエンは――


瞬く間に押され始めた。


あまりにも巨大なエネルギーが――


杖身を強烈に押し潰す。


両足が――


田畑の地面へ深く沈み込んでいく。


全身の骨や関節が――


「パキ……パキ……」


と乾いた音を立てる。


千斤にも及ぶ圧力。


傷ついた腕から――


血が流れ落ち、杖身を赤く染める。


「ゴフッ……」


ヴァン・ティエンは――


暗い血を吐き出した。


両膝は――


すでに地面すれすれまで落ちている。


回転する雷の球体が――


荒れ狂いながら、青い雷を放つ。


その雷が――


ヴァン・ティエンの姿を飲み込んでいく。


そして――


彼を灰へ変えようとしていた。


遠くでは――


ベリオスが口元を歪める。


勝利を確信した笑み。


だが――


その生死の瀬戸際の瞬間。


ヴァン・ティエンの瞳の奥深くから――


二色の光が突然、激しく爆発した。


青と白。


それは――


ただの肉体の力ではない。


前世から受け継いだ戦闘本能。


そして――


決して倒れることを許さない、強靭な意志。


ヴァン・ティエンは――


空間を引き裂くような咆哮を上げた。


低く――


重く――


凄まじい威圧を孕んだ声。


「アアアアアアアアアアアアッ!!!!」


星雲天聚の全ての光が――


一気に爆発した。


ヴァン・ティエンは――


残された全ての力と、全身の神経を極限まで引き絞る。


そして――


巨大な球体自身が持つ回転運動。


さらに――


大地を足場として利用し。


身体を捻り――


星雲天聚を大きく振り抜いた。


力任せではない。


相手の力そのものを――


利用した一撃。


「ウオォォォォォン!!!!」


巨大な雷球が――


強制的に軌道を変えられた。


一瞬――


ほんの半秒ほど、その場で止まる。


そして――


次の瞬間。


狂ったように――


逆方向へ回転し始めた。


そのまま――


ベリオスへ向かって一直線に飛んでいく。


しかも――


先ほどより、さらに速い。


ベリオスは――


この反転を完全に予測していなかった。


狂ったように自分へ跳ね返ってくる巨大なエネルギー球を見て――


目を見開く。


恐怖に満ちた声が――


喉から漏れた。


「あり得ない!!!!」


「ドォォン!!」

電撃の球体は、ベリオスの姿を完全に飲み込んだ。


それは止まることなく、そのまま空間を引き裂き、分厚い雲の層を突き破り、大気圏を越えて――広大な宇宙空間へと一直線に飛び去っていった。


そして……


ドォォォォン!!!


音のない爆発が宇宙空間で眩い光を放ちながら炸裂した。


巨大な球体は爆発し、何万もの煌めく光の粒へと変わり、再び地球へと降り注いでいく。


それは――

地球の大気圏を横切る、眩い流星雨となった。


地上では、負傷した住民たち、民兵、そして救助にあたっていたボランティアの若者たちが、一斉に足を止めた。


彼らは夜空を見上げる。


呆然としながら――

空いっぱいに伸びていく、無数の輝く光の軌跡を見つめていた。


破壊をもたらした嵐の後に訪れた――

不思議なほど美しく、そして穏やかな光景だった。


ヴァン・ティエンは、ゆっくりと顔を上げた。


その瞳は、夜空を照らす流星雨をぼんやりと見つめている。


そして――

口元に、疲れ切った小さな笑みを浮かべた。


途切れ途切れの息の中で、彼は小さく呟く。


「やっと……勝った……」


目の前の景色が――

ゆっくりと揺らぎ始める。


ぼやけて……


そして――


完全に暗闇へと沈んだ。


力を使い果たしたヴァン・ティエンの身体が、ゆっくりと――

冷たい田畑の上へ倒れ込んでいく。


その瞬間。


首にかかったペンダントから、小さな光の粒が一つ、静かに落ちた。


それは――

大地へ触れる。


すると。


大地そのものが、まるで意志を持っているかのように――

一瞬にして目覚めた。


地中から何千もの淡い青い光が湧き上がる。


深く穿たれた穴を通り抜け、

砲撃によって生じた無数の亀裂を這うように進み――


ゆっくりと。


そして静かに。


本来の大地の姿を取り戻していく。


その癒しの光は、そのまま地面を漂い――

やがて空高く舞い上がった。


夜空に光を織りなしていく。


息を呑むほど美しい――

幻想的な光景だった。


同じ頃。


広大な宇宙空間の彼方。


漆黒の巨大戦艦が――

無数の星のような光を身に纏いながら、ゆっくりと地球の軌道へ向かって進んでいた。


中央操縦室。


一人の兵士が突然、声を上げる。


「副艦長!」

「彼のエネルギー反応を確認しました!」


指揮席にもたれていた一人の少女が――

ゆっくりと立ち上がる。


漆黒の長い髪が、しなやかな歩みに合わせて静かに揺れる。


彼女は操縦室の強化ガラスの前まで歩いていき――

眼下に広がる青い惑星を、じっと見つめた。


整った顔立ち。


完璧なほど均整の取れた輪郭。


自信と人を惹きつける魅力を漂わせながらも――

どこか物思いに沈んだ、静かな雰囲気を纏っている。


淡い灰色の瞳は、水面のように静かだった。


その瞳の奥に――

温かな光が一筋、宿る。


そして。


彼女の口元に、優しい微笑みが浮かんだ。


低く静かな声。


そこには――

長い間、会えなかった者への想いが込められていた。


「やっと……見つけた……」

「……船長。」

以前、第80章でもお知らせしましたが、この章の後、数週間ほどお休みさせていただく予定だとお伝えしました。

今回のお休み期間は――

3週間です。

お休みする理由は、いくつか個人的な仕事を片付けなければならないためです。

最近は以前より仕事も忙しくなってきました。

そして、もう一つの理由として――

これから始まる次のArcに向けて、準備をしたいと思っています。

そのため、皆さんには申し訳ありませんが、約3週間ほどお休みさせてください。

どうかご理解いただければ嬉しいです。

私は正式に、11月23日から再び章の投稿を開始する予定です。

なので――

3週間後の月曜日に、また皆さんにお会いしましょう!

その時から、また新しい展開を書き続けていきます。

そして――

第85章の最後まで読んだ皆さんは、最後に登場したあの女の子が一体誰なのか、かなり気になっているんじゃないでしょうか?

少しだけ秘密を明かすと――

彼女は次の章に登場します。

そして、彼女が登場することで――

ヴァン・ティエンの正体について、さらに詳しく明らかになっていきます。

それだけではありません。

彼と妹のヒュエン・ゴックとの関係。

そして――

第85章の最後に登場した、あの彼女との関係についても、少しずつ明らかになっていきます。

今、私から明かせるのはここまでです。

この先、一体どんな展開が待っているのか――

それは、次の章が公開されるまで楽しみに待っていてくださいね!

そして、もう一度――

ここまでヴァン・ティエンと一緒に、私の物語を追いかけ、応援してくださった皆さん。

本当に、本当に、本当にありがとうございます!

感謝してもしきれません。

それでは――

3週間後の月曜日に、またお会いしましょう!

バイバイ!

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