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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第5章 王国の改革

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アリエッタ 第2回孤児院総合テスト

遂にこの日がやってきたわね。

孤児院でやるテストは最後だけど面白いから続けても良いわね。


「エリー、エリーゼ。行きましょう」

「はい。アリー王女様」

「かしこまりました」


今回も馬車で移動だけど…。

2人とも気合が入っているわね。


面白いテストになりそうだわ。


孤児院に私達が到着すると紙を捲る音も止まり静かになった。

ああ、この緊張感がたまらないわ。


全員が1位を目指す。

身分は関係ない。


純粋な努力の勝負。


「さて、今回も王女様達が座る前にテスト勉強を終えるんじゃぞ」

学園長が前回も似たような事を言っていたわね。

皆がぎりぎりまで勉強しているからでしょうけど。


この光景よ。

皆が輝いているわ。


とても凄い綺麗。

私が見たかった景色。


しかし、全員を足してもエリーの輝きには勝てないわ。

私のエリーはやっぱり特別よね。

ああ、癒されるわ。


「分かっていると思うけど、本気よ!」

「勿論です。勝利して中央に行きます!」

「当然です!」


3人も当然本気だから最高よ。

中央の学園でもテストをすればこの景色が見れるわね。


真剣で純粋な綺麗な色。


濁りは全く無い。

ただ全力を尽くすという気持ちが表れている。


「さあ、始めましょう。第2回孤児院総合テストよ。ここの孤児院でする最後のテスト。皆、全力よ!」


「よっしゃー!」

「私が勝ちます」

「負けられません」

「教師の本気を見せます」


この高揚感もたまらないわ。


さて、気合を入れてテストに臨みましょう。

当然満点よ!


それが王女、女王になる私の務め。

絶対に負けられないのよ。


「さてテスト用紙を配るぞ」

ワクワクする。

どんな問題かしら。


学園長も物知りよね。

やっぱり次の学園も学園長よね。


そろそろね。


「用意は良いかのう?」

特に反応なし。

全員の気合十分。


「制限時間1時間じゃ。テスト始め!」

さて、問題は…。

かなり難しいわね。


私の教師はお母様。

地獄のテスト勉強よ。

負けたらとんでもない事になる。


色々な意味で私は負けられない。


女王になるのです。

全てを把握しなさい。

お母様の言葉ですが、その通りです。


分からない事があってはいけないの。

人を導く為に必要な知識は全て詰め込んだ。


お互い満点でエリーに並ばれた時は嬉しかったわ。

一緒に女王になるのですから当然の結果ね。

さあエリー今回も勝負を楽しみましょう。


解けない問題は無いわね。

計算ミスを確認し、記入ミスを確認し、最後に名前の確認をする。


よーし!

今回も満点かしら。


「そこまでじゃ、テスト終了」


「ふー。なかなかの問題じゃない。当然満点だけどね」

「勿論、私も満点です」

「難しいですね」


周りで悲鳴の様な声が聞こえるわ。

今回は難問だったからね。


「アンナ、アンネ、今回もよろしくね」

「「かしこまりました」」


「さあ、今日中に発表よ。孤児院の人数も増えたし結果が楽しみでしょう?」

「そうですね。でも一番最初に発表されますから変わりません!」


「凄い自信。相当勉強したみたいね」

「勿論です。ここでの最後のテストですから、勝って終わります」


「それをさせないのが、王女である私の勤めよ」

「今回こそ壁を破ります!」


本当にエリーの輝きは綺麗ね。

何でエリーと私だけ輝き方が人と違うのかしら?


エリーは最初から大きい器でとても綺麗に輝いていた。


私は何でかな?

濁りそうな生き方をしている気がするけど。


まあ良いでしょう。


2人で女王になるのですから私が濁ってもエリーがいるわ。

まだエリーの目が覚醒していないのが不思議なのよね。

もしかして私の隣にいるからかしら?


2人も見える必要が無いと言う事かもしれないわね。


「さあ、そろそろ張り出されるわよ。私達は待つ必要が無いから良いわね」

「勿論です。一番上に名前があるだけですから」

「私は多分3番目です」


エリーゼは何問か分からなかったのかしら。

エリーは全問分かったみたいだね。

でも教師も本気ですからね。


油断できないのがクリスタ。


優秀な万能タイプです。

どんな仕事でもこなすでしょう。

孤児に愛着を持っている見たいですから中央でも孤児院長を希望しそうですが。


お母様も名前を付けた孤児が気になるから中央に来る訳じゃないですよね?

考えてみるとありそうですね。


「採点が終わったぞう。結果を張り出すから少し待っておれ」


「さあ、一番上に私の名前がありなさい!」

「いえ、私の名前が一番上です!」

「ふふふ、今回は私が一番ですよ」


クリスタの自信が凄い。

流石、題目を決めただけあるわね。


それでも負けないのが王女なの!


テスト結果が見えて来たわね。


1.アリエッタ・トリエイト

1.エリエッタ

3.クリスタ

4.エリーゼ

5.アメリア(計算の先生)

6.カロリーネ(薬学の先生)

7.ベティーナ

8.フーベルト(総合の先生)

9.ベルント(地理の先生)

10.ホルスト


「ほっほっほ。上位2人は満点じゃ。2年連続満点を出すとはのう。ちょっと頑張り過ぎじゃぞ」


「やはり努力は報われます」(エリーゼ)

「上位陣が代わってないじゃない」(アメリア)

「得意分野なら当然上位よ!」(カロリーネ)

「また満点ですか。もう降参」(フーベルト)

「ぎりぎり一桁、悲しい現実です」(ベルント)

「エリエッタまた満点なんだ。頑張り過ぎよ」(ベティーナ)

「10位ならセーフだろ?」(ホルスト)


「テスト結果も張り出された事だし報告よ。中央では私とエリーが女王になるわ。それを考えたら当然の結果ね。女王たるもの満点よ!」

「やはりアリー王女様も満点ですか。私も影の女王ですから満点です!」


「私が負けた…、得意分野で負けた…、これが悔しいという感情ですか」

クリスタがおかしな事を言っているわね。

今まで悔しかった事がなかったのかしら。


やはり女王は満点よね。

流石エリー、私の生涯の友達だわ。


孤児院で出会えたのはやはり運命ね。

あの出会いがなければ孤児院改革も王国改革もなかったのですから。

上位2人の努力は桁が違います。

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