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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第2章 王立学園1年生

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エリエッタ 心の強さ

そうだったのですね。


やはりアリー王女様には全て分かっていたのです。

もしや、とは思っていましたが、本当に相手の感情を全て把握していたなんて…。


それに、同じ力が私にもある。

王女様は覚醒する必要が無いと言っていましたが、私は覚醒して欲しいです。

王女様を守るのに、これ程便利な力はありません。


でも王女様の言葉を信じて焦らない様にします。

今までも、これからも王女様は私の事を大切にしてくれると信じています。


王女様の言葉で目が覚めた感じがします。

何故、今まで気が付いていなかったのか不思議な位です。


私は王女様が輝いている様に見えていました。

それが、そのまま目の力じゃないですか。

孤児院で勉強している子達も輝いている。


学園の貴族は私に悪意を向けるだけでしたね。

体に纏わりつくような醜悪な悪意。

思い出します、昔の孤児院長と同じです。


そこから救い出し、今も多くの孤児を救っているアリー王女様。

凄い人です、本当に凄い人なのです。


貴族が馬鹿にして良い人ではありません。

侮辱して良い人ではありません。


アリー王女様は我慢しないでと言いました。

それはもちろん守ります。


でも、強くなるのを止めるつもりはありません。

私が王女様を守れるくらい強くなるのです。


学園が休みの時は、ヒルデさんとの勉強とセバスさんとの訓練です。

無駄に休む暇なんてありませんし必要ありません。

王女様の近くにいれるのが奇跡なのです。

少しでも恩返しがしたいのです。


だから私は全てに手を抜くつもりはありません。

もちろん、学園に行くのが嫌になったら言うつもりです。

でも、勉強をしない理由にはなりません。

訓練をしない理由にもなりません。


体中が筋肉痛で苦しい時は休みますけど…。

それは強くなる為に必要だからです。


だって動けないから仕方が無いじゃないですか。

少しでも成長しているなら良いのです。

継続すれば良いのです。


「エリー、久しぶりに孤児院に行かない?」

「そうですね。久しぶりに行きたいです」


これは休憩ではありません。

決して休憩ではありませんから!


本当に面影が無いですね。

壁に囲まれて検問所まであります。


「私はクリスタと話してるから、エリーも好きにしてて」

「はい、分かりました」


あれ、学園の教師が皆で子供達を教えていますね。

でも嫌な雰囲気はありません。

むしろ何か楽しそうです。


貴族もこうやって変われれば良いのにと思ってしまいますね。


さて、私は楽しみにしていました。

ベティーナと再び会話する日を。


「ベティーナ、最近どうですか?」

「もちろん頑張っているわ。お城で見習い侍女になれるかもしれない」


「物凄いじゃないですか、どれだけ努力したのですか?」

「ふふふ。どれだけじゃないのさ。必要なだけ努力したのだよ」


悔しい、何故か負けた気がします。

私の努力より上回っていそうな気がします。


「私もかなり努力していますが、ベティーナもなかなかやりますね」

「エリエッタも貴族に混じって学園に通ったのでしょう。相当にきついと思うけど…」


「へへへ。良くぞ気が付いてくれましたね。私は学年2位なのですよ。王女様に負けましたけど」

「ほほう。お主もなかなか努力している様ではないですか」


会話をした後、2人で大笑いをしました。

今までの孤児院では本当に考えられないです。


これが王女様の力の凄さなのです。

目の力の話を聞いていて思いました、悪意ある人を遠ざける。


お城で私の周りに嫌な人がいないのもそうなのでしょう。

孤児院の関係者に嫌な人がいないのもそうなのでしょう。

孤児院の関係者の罪を調べたのも王女様かもしれません。

全てアリー王女様の力じゃないですか。


途轍もない事を平然とやっているのです。

クリスタさんとの話も孤児院をより良くする為の話でしょう。


常に人の事を考えているのです。

皆をより良くしようと考えてくれているのです。


では誰がアリー王女様の事を考えるのでしょう。

そこで私が思いました。

私が考えれば良い。

私がアリー王女様の事を考え続ければ良いのです。

そして近くにいる為に相応しい力をつける事も忘れない。


きっと王女様はご自身の事を考えていません。

一番危険な位置に立っているのに平気な顔で歩いているのです。


私は心配で仕方が無いのです。

護衛が付いているから大丈夫かもしれません。

でも一番近くにいる私が何の役にも立てません。

ですが、絶対に役に立つ日が来ると信じています。


アリー王女様は私の事を我慢強い、心が強いと評価してくれました。


その強さは全て王女様の為に使います。

貴族の為に我慢するのは馬鹿みたいです。


王女様を守れる強さを身に着ける、絶対に諦めません、私の心は強いですからね!

お互いに心配しているのです。

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