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ネタがわかるようです。

「始めよう。」

 目の前にいる獅子はこちらを警戒している。改めてフィルドの説明をしよう。


 ざっと20メートルの半径。周りに囲まれた厚いバリアは光を通し中がはっきりと囲まれている。土の上にレンガが敷かれている。まるで中に出たり入ったりできるスノードーム……この場合は、ゴーレムドームと言った方がいいだろう……真ん中に奴がいる。


「そろそろ倒さないとダメだな。3話引きずったら文句言われる。」

「なんの話。」

「こっちの話だ。弱点は、奴の目がコアだ。」

「ゴーレムはコア無くして動けない!でも……作戦はどうするの?」

「俺がまず、囮になるから観察を続けてくれ。こいつは人縄ではいかない敵のような感じがするからな。タイミングはだれかやってくれ。」

「なら、私がやるわ!四人の中の一様リーダーということになっているから。」

「わかった。頼む」

「タクミ、俺もいく!!」

「マルスぅ……」

 意外にも男らしいことを言うじゃないか?

「お前が倒してしまったら意味がないだろ?」

 前言撤回である。

 この子思考が、狂戦士(バーサーカー)であった。

「せめて……ノーサン。囮……ゴー!」

「ゴーの所だけ強調しないでくれませんか!?」

「いや、ノーサンは……攻略に必要だから無理だ。」

「えっ。ほんと?」

「本当は、囮にしたいけどな?」

「たーーーくーーーみーーーッ!!」

 ノーさんの声は虚しくこだました。


「でも、囮なんて簡単に思えるけどな?」

「……タクミ?どう…して、囮?」

「みんな相手をよく見てから言って!!」

 目の先にいるゴーレオの方に指をさしてそういった。ゴーレオたちは「うぇるかむ」と言わんばかりの余裕の笑みをこぼしている。


「どう見える?」

「………うん?こっちを見ているが?どうした。」

「あまり変わっていないと思うが?」

「タクミ。少し。そこら辺を歩いて見て……」

「……….わかった。」


 一歩歩けば、ゴーレオたちは俺が何か仕掛けて来ると思ったのだろう?俺に対して相当警戒している。


「ガァァァァァァァ!!!!」


「テメェは、入って来たら殺す」レベルに警戒させている。


「おぉ!!でも、たまたまじゃないのか?」

「今度は周りを軽く走って見て」

「わかった。でもなんか視線が怖いから武器の装備と自己防衛だけは認めて」

「いいよ。」

「わかった。いいか行くぞ!!」

 呼吸を吸い込み、足を前に出す。一歩もう一歩。リズムを刻み込むように足を前に出す。ほら、俺は。走っている。足は、羽のように軽い。頭は走ることに夢中だ。


 もう、俺はもう止まらないからよ。だからよ………

「お願いだから攻撃を止めて!!俺が先に先にいってしまう!!」

 暗殺者(ゴーレオ)に狙撃させております。現在進行形で!!

「あれが囮だよ?さりげなく、私たちの大会参加者も巻き込んで行く。バカなマルスにあんなできる?」

「………無理だな」

「そうでしょう?じゃあ、タクミ手を振って見て?」

「わかった。お〜い!……ハッ!!」

「「「「「ガァァァァァァァ!」」」」」

 挑発したと思ったのだろう怒りの土の塊が大量に飛んできた!どうやら5台全員が一斉攻撃してきた。

「ふざけるなふざけるな馬鹿野郎!!アァァッ!!」

 囮なんて役を引き受けた自分に気合いを入れ、撃ち落とすために弓を構えて放つ。引くのに慣れてはいたが、動きながらはきつい。シュッシュッ。

 案外、土の塊は案外脆くすぐ砕けた。


「今がチャンス!!あいつのコアを破壊するよ!!」

「わかった!」「後は任せろ!」「……お気の毒に」


 くそっ!!まだ、情報が足りていないというのにどうして倒しに行きやがって!

 敵の攻撃パターン、使う魔法。魔石を取り込んでいるゴーレムにしては異常すぎる魔力の量とまるでどこかの隙間から流れている不効率な魔力流れ。


「おい、もう少し待て……くそッ」

 さっきから土の塊を撃退しているがどんどんやって来る。避けてもどんどん来る。俺がよければ参加者がどんどん倒れて行く。結果往来だから問題ない。


「く、来るんじゃねぇ……や、疫病神が!!」

「でも、今がチャンスだ!!あいつか攻撃を引き寄せている今が!!お前ら行くぞ!!」

「「「「「「「「オォォォォ!!」」」」」」」」


 相手はあの場にいた人が認める強敵で五人でも勝てないと悟った人たちは、二十五人で1つのパーティを組んだそうだ。数で押せば勝てると思ったのだろう。

 俺は一度三十五人全員のステータスを見た。



 さすが、でも、あいつに勝てるわけではない。個人戦ではない団体戦だ。例えば、大量にある蟻がアリクイ単体に勝てないようにネタバレにしか聞こえないが、


「あのォ〜もしもし〜〜〜」

 さっきまで上で見ていた「自称大会審判員様」は、生存の確認のために木の棒でツンツンを二十五人全員にしていた。


「ふぅ〜…よかったですぅ。全員生きていますぅ。」


 バリアの外側に大量のピクピク動く屍が転がっていた。でもありがとう。こいつらのお陰でタネがわかった。



「ーーーなんだ簡単なことだったんだ!!」


 ネタがわかったとは言え今この場から、彼らたちが戦っている場所まで移動を含めて時間がかかる。このままじゃあ、あいつらも屍の仲間入りする!


「何か何か何か、策はないのか!?俺!?」

 せめて、あいつが戦っているあの場所にいけるだけの時間が欲しい。せめて、「アレだけでも壊せる」威力があり目の前の距離を縮めるような攻撃。



「全く、君は一人で物事を考えようとする。いい事かも知らないし悪い事かもしれないけど、こういう時こそ、私を頼るものですよ?タクミ。」

 少し拗ねたように目の前に人がいた。困った時に助けてくれる不思議な助っ人が登場した。


「タクミ。あなたは、私の存在意義をなくそうとしているのですか?」

「そんな事はないアィ。助けてくれ……」

「はい、助けましょう。でも、私にできるのは、ほら」


 アイが指を指すと細い線が少し前に向かってスゥーお伸ばしているように見えた。この糸は、流れは魔力の流れ


「肉体がなくて、精神しかないので、助ける方法を言うだけですけど」

 ーーー助言をもらえるだけでもありがたいさ。


「私があなたの目になりましょう。スコープとは違って、意志を持ちますが……一人で戦うよりマシでしょう?」

「確かにな。さぁ、終わらそうぜ!」


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