不可思議な魅力
夕焼けに染まった帰り道
太陽は白桜院の髪をオレンジに染め上げる
「…緊張…してる?」
「そそそそそそんなことはないずらよ!」
「…明らかに慌ててる…ふふ」
初めて白桜院が笑った
「やっぱ可愛いな…なぁ白桜院?」
「…そんなこと私に言われても困る…それと」
「それと?」
「私の事はころね…って呼んで欲しい…」
「マジで!?いいのか?」
「もちろん…あなたに言われるならこの名前も好きになれる」
「ん?この名前嫌なのか?可愛いじゃないか」
「…なんだか子供っぽい…」
「ころねによく似合ってるじゃないか」
「…むー…子供っぽいってこと?…」
「あっはっは!!」
膨れっ面になるころねが可愛くて笑ってしまった
「話は変わるけどさ」
「…ん、何?」
「どっか寄っていかないか?」
「…………」
どうやら考え込んでいるようだ
「やっぱ俺と2人きりは怖いか…」
「そんなことは無い。」
珍しく強い口調でそう言い切った
「ちょっと家のことを考えてただけ」
「そうか…やっぱり無理?」
「いや…無理なんかじゃない…あなたと遊びに行けるなら時間なんて幾らでも作る。どこに行くの?」
「そうだな~今週出来たショッピングモールでも行くか」
ショッピングモールには服も雑貨もある
デートにはオススメだよ!!って三介に教わったんだ。
情報源が三介というのが信憑性が無いが…
「…うん…私も行ってみたかった…」
どうやらお気に召したようだ
そして、五分程度、話をしながら歩くとショッピングモールに到着した
「よーし楽しむぞ!!」
「…おー…」
それから服屋や雑貨店などを回った。
服屋ではころねが何を思ったかニーソにミニスカという絶対領域スタイルで現れて、ついつい抱きしめそうになったが、なんとか理性が綱引きで勝利し変態のレッテルを貼られなくて済んだ。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ」
「…分かった…」
そして、トイレで用を足すと携帯の電源を入れてなかったことに気づいた
校門を出てから邪魔されないように切っていたのだ
「そろそろ連絡付くかな?」
あの、凶暴…もとい、狂暴な2人を抑えつけているのだ。間違い無く死んでいるはず
メールの受信欄を見てみると
『未読メールが114件あります』
「うおっ!」
思わず携帯を放り投げそうになった
「ぜったいあの2人だな…」
改めて敵に回した時の恐ろしさを理解した
逆らうのは止めておこう
用を足し終えると、ころねの下へ戻る
すると、ころねが何者かに絡まれている
「姉ちゃん!一緒に遊ばないかい?」
「…困る…」
「そりゃないだろぉ!」
あれ?よく見ればあの時のザンギ○フじゃないか!
しかし、別に仲良くする理由もないので
「おい!何やってんだ!」
ころねの前に出る
「あぁん?お前どっかで見た顔だなぁ…」
前に出たはいいものの2メートル近くある巨体を目の前にして早くも怖じ気づいていた
「そうだな!まず殴ってから考えれば良いんだよな」
「ころね!逃げるぞ!」
戦略的撤退だ。決してビビった訳じゃない




