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第40話 訓練終了

お待ち頂いてた方、お待たせしましたm(_ _)m

またもや不定期です…仕事が…orz

一ヶ月の訓練がようやく終わり、今日は勤務地が発表される日である。


この一ヶ月は魔術師団攻撃部隊第3師団の新兵が同じ場所に寝泊まりし、軍部内の組織編成や軍規、戦術等を学ぶ座学、魔術に関する実技訓練、集団や個人での対人や対魔物訓練等の基礎的訓練が行われた。



残念ながら、この訓練により貴族出身者の内の10人くらい脱落したらしい。そりゃ、訓練初日から、軍人として規律を遵守し、また訓練中、何が起きても自己責任…という様な内容の宣誓書を書かされる時点で嫌な予感してたのに、実際訓練始まると、毎日命を落とすギリギリライン(体内の魔力を全て消費したら死ぬ)まで魔力を消費させられるというのは、さすがに身が持たないと思う人が出てもしょうが無いと思う。特に今まで悠々自適に暮らしてきた貴族出身者にとっては耐えられないものだっただろう。



個人的には師匠の訓練の方が過酷だったから乗り越えられたけど。こっちは三食食事は出るし、寝る時間は確保されてるからね。師匠が課す訓練って、食事は現地調達、寝る間も無いというサバイバル訓練だったから。毎年高等部が長期連休入ると『合宿』と称して猛獣・魔獣が蔓延る無人島へ拉致られて放置。帰還の魔術陣を見つけるまで帰れません!…なんてのをされるよりマシ。圧倒的にマシ。


逆にこっちの訓練の方が派手な魔術が使えるし、対人訓練では新しい戦術、魔術が試せるから凄い楽しい。師匠とのサバイバル訓練は派手な魔術を使うと他の猛獣・魔獣を引き寄せかねないから、まるで暗殺者(アサシン)の様に行動するしか無かったんだよね。これの方がかなり気が張る。



あまりにも楽しそうに訓練を受けている私の姿を見て、同じ訓練を受ける仲間だけでなく、教官も不思議に思ったらしい。



「お前は何でそんなに楽しそうに訓練を受けてるんだ?」



若干引いたような顔をして質問されたが、正直に師匠との訓練の事を話すと、「あの女の弟子だったか…」と同情された。どうやら、師匠の知り合いらしい。詳しく聞こうとしたら、「思い出したくない」と言われてしまった。師匠は何をやったんだ…。



さて、勤務地については、一人一人厳重に封をされた封筒の中に書類が入っており、そこに勤務地とその他詳細が記載された書類が同封されている。封筒を受け取ったら適宜解散となっていたが、毎年渡されたその場ですぐ開ける者、後で自室に戻った後、こっそり開ける者に分かれる。私はもちろん前者。貰った瞬間、その場で開けたのだが、残念ながら記載内容は()()()()()()だった。


「珍しいな…ミスなんて。」


私が封筒を渡してくれた教官の元へ向かうと、教官の方も私が向かってくるのに気付き、手招きしている。


「教官、私の書類、間違っていますよ。」


「ドゥ・リン、何も間違ってはいない。ただ、お前も説明が欲しいだろうから、後で教官室に来なさい。」



私は呆然とした。何故ならば、私の書類の始めにはこう記されていたのだ。



『――――貴殿は本部配属とする。また、第一師団への異動を命ずる。』と。

(おまけ)


リム先生「ねぇ、アンジュ。見てこれ!懐かしいねぇ。」


アンジュ「あら!アルバムじゃないの。エミリーと一緒に撮ったものもあるわ。」


リム先生「君とエミリー先生と一緒に写ってる男の子は誰だい?君の学年の生徒は粗方覚えてるつもりだけど見慣れない子だし…なんか怯えてないか…?」


アンジュ「あぁ、この子はエミリーの末の弟ですわよ。良く放課後学校に連れてきてエミリーとの実験に付き合って貰っていたの。懐かしいわぁ。今どうしているかしら…。」


リム先生「そうか…(つまり拉致して実験台にしてたってことか…可哀想に…)」

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