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第39話 その頃王宮では③

久しぶりの投稿ですね…本当にすみません…。職場のブログ執筆作業に追われ、仕事に追われ…現在に至ります。ボチボチ投稿しますので気長にお待ち下さい…。


「はぁ…わかりましたよ兄上。最善の努力は致します。」


溜息をつきながらそう言うと、ライオネルは満足気な表情を浮かべる。


「ありがとう!可愛い弟ならそう言ってくれると思ってたよ!」



ただの使える駒としか思ってないくせに…、そんな言葉が喉元まで出かけたが、どうにか理性で押しとどめる。ライオネルの機嫌を損ねると後が面倒なのだ。しばらくネチネチ嫌味を言われかねない。第二王子のクラウンはそれに慣れ切っているようだが、レオンはまだその境地には達することが出来ていない。多分、永久に達することは出来ないのだろう。...早く婚約者のジュリアで癒されたい。



「...努力はしますが、どうなっても知りませんよ。」



「一応、前例があるから大丈夫だし、推薦に関しては根回ししておくよ。試験と軍内部での実績だけは手助けしてあげられないから頑張ってもらうしかないけど。」



「それが結構大変なんですけどね...」



思わず遠い目をしてしまったレオンであったが、そもそも各部隊の団長に三年で就任というのは大変無理がある話なのだ。



師団長に任命される為には、軍内部での実績や王族や魔術師長・騎士団長クラスの人物からの推薦、兵法含む様々な試験を経て就任となるので、実際軍役10年以上のベテランが任されることが多い。過去に3年で就任した例もあるのだが、それは戦後の人材不足から特例措置だったはずだ。しかも30年以上前の話である。



それに師団長への推薦も王族が王族を師団長に推薦することは出来なかったはずだ。過去にとある王族が身内の王族を師団長に推薦して、就任した師団長がその王族と画策して不正に手を染め、軍内部が大いに荒れたことがあった。その反省から、推薦出来る資格を持つ者は身内を推薦出来ないことになっている。


まあ、裏で色々画策するのを得意としているライオネルのことだからどうにかしてしまうのであろうが。



国王である父上が早くライオネルを王位に据えて、自分は悠々自適の生活を送りたいと願っていること、またライオネル自身も早く王位に就きたいと積極的に思っていることは知っているので、彼自身、地盤固めを早くしたいのだろうとは思うのだが少々あの兄にしては焦り過ぎな気もする。ライオネルが何故早く王位継承したいのか理由は知らないし、本人に聞こうとも思わない。聞いてしまえば何かしら面倒な事に巻き込まれそうな気がする…。



「話はそれだけですか?」



「本当にせっかちだね。僕自身はもう少しレオンと世間話をしたいのだけど...お前を引き留めると後でジュリア嬢から小言を言われそうだから...早く彼女の元へ行っておいで。部下から聞いたところ、彼女を見て頬を染める男性は大勢いたようだからね。結婚しているとはいえ油断は禁物だ。」



「ええ、その通りですよ。では、失礼致します。」



ライオネルにはレオンが早く話を切り上げて婚約者の元へ行きたいのが分かっていたらしい。紅茶のカップを片手に肩をすくめる仕草をする兄の姿に苛立ちを隠す事が出来なかったレオンは兄の言葉を適当に返すと、ソファから立ち上がり足早に部屋を出ていった。



「まだまだ結婚したとはいえ、まだまだ若いねぇ。さぁ、僕も頑張らないと。()()()()()()()()()()()



レオンが去った後、ライオネルは一人呟き紅茶を啜る。その姿はどこか陰がある様子だったが、その姿を見たものはいなかった。


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