第170話 ドーナツ食べられ裁判・勃発編
■登場人物
満月ルシェヌ:満月姉妹の末っ子。ワガママ魔王。なぜか今回の弁護士役
アザレア:ユノスの従者の電脳生命体。緊急時対応のため、ルシェヌの助手役になる
満月マジナ:満月家の次女。変態で狡猾な元怪盗。検察官役
満月サバキ:満月家の三女。堅物で頑固な元警察。信頼できる刑事役
満月ピコリ:満月家の四女。裁判長役
満月ユノス:満月家の五女。ドーナツ厨の漫画家キャラ。今回の被害者
満月イバラ:満月家の八女。元料理人と殺し屋。ずっとキッチンにいたので被告人となってしまう
満月ネロア:満月家の六女。ゲームの達人
満月ワノ:満月家の七女。守銭奴
満月コーリン:満月家の長女。パワータイプ侍
満月チヨ:満月家の母親。朝から仕事に行っている
満月トツカ:満月家の九女。朝から推し活で完全に外出中
とある十二月の土曜日。
十四時十五分。満月家にて。
「ただいまー」
帰宅したユノスは、ほんのりスキップ混じりに家に上がりリビングに入り、シームレスにキッチンへと行く。
「おかえり……」
「ただいま」
夕食の支度の一環で、鶏肉を刻んでいたイバラに、挨拶を返しつつ、ユノスは冷蔵庫を開けた。 中段の調味料カゴの前にある空きスペースに、紙袋を確実に置く。
紙袋の底付近の側面には、ポップな書体の『モモキノドーナツ』のロゴが印字されていた。
ユノスの大大大好物はドーナツ。
本日の朝から勤しんでいた漫画執筆にブーストをかけるため、自らが厳選した三つを、自らモモキノドーナツへ赴いて、自ら買ってきたのである。
ただし、今は食べない。
ドーナツはおやつ。おやつと言えば午後三時(十五時)に食べるもの。ならばドーナツは三時に食べるべき。それがユノスのこだわりである。
無事ドーナツを冷蔵庫に納めたところで、十五時までの間も無駄にしないように、ユノスは二階へとスタスタ上がっていった。
*
十五時。
街の何の変哲もない歩道を、ピコリとルシェヌが歩いている。
ピコリの両手にはそれぞれエコバッグが握られていた。
二人が出かけることになったのは昼食後、ピコリがソファでスマホを持っていたとき。
「ピコリおねえちゃん……ひまなら……わたしのかわりにかいもの……いける?」
と、イバラが聞いてきた。
この有様は暇のそれであるし、ほぼ毎日満月家の食卓を支えているイバラのためにも、ピコリは二つ返事で了承。
そして家から離れた大きなスーパーまで寄って、帰っているのだ。
ちなみにルシェヌは、ピコリ以上に暇だったために、ワガママ言ってついて来ただけである。
道中ずっとちょっかいかけてくるし、荷物すらも持ってくれないので、
(正直邪魔だった……自称魔王のくせにやってることがみみっちくない?)
というのがピコリの感想だった。
歩いている途中、ピコリとルシェヌは見慣れた二人とばったり出会う。
「おー、こんなところで会うとは奇遇だね」
「どうやらそちらもお疲れのようだな。ピコリ」
「あ、マジナ姉さんとサバキ姉さん! ええ、御覧の通り大買い物帰りです」
それからピコリは、二人に荷物を持ってもらい、ダラダラ雑談しながら帰路を進む。
その間、ルシェヌは健気にずっとちょっかいやら魔王アピールやらをしてきたが、三人揃って無視を決め込んだ。
「何でじゃー!」
なお、相変わらずルシェヌは荷物は持たなかった。
そして家に着いた四人は、ゾロゾロと玄関をくぐった。
そこで四人は衝撃的な光景に遭遇する。
上半身を腕ごと紙紐でグルグル巻きにされたイバラが、太ももの上に平たい段ボールを乗せられて、虚ろな目をして廊下で座っていた。
「た、ただいま……何この江戸時代の拷問スタイル……?」
四人の帰宅に気づくや否や、イバラは目に光を取り戻して、玄関の方へ向いた。
「おかえり……! ピコリおねえちゃんたち……!」
一同は靴を脱いでから、イバラに恐る恐る近づく。
「おお、ただいま……」
「イバラ殿、何があったんだこれは……」
「何しとんのじ……」
するとリビングから、ユノスが片手でカフェラテのペットボトルを掴んだまま出てきて、イバラの間に挟まる。
「見ればわかるでしょ。イバラがボクのドーナツ食べたんだよ」
「アタシたちからすればなんかイバラが捕まったようにしか見えんぞい」
「珍しくルシェヌ殿の言うとおりだぞ、ユノス殿。何があったのか説明してく……」
イバラの頬に、ペットボトルの底を押し付けながら、ユノスは肉声を放つ。
「だからイバラがボクが買ってきたモモキノドーナツを勝手に食べた、と言っているでしょうが!」
マジナは両耳に置いた手を外して、恐る恐るイバラに聞いてみる。
「君も随分と悪いことをしたじゃないか……本当に食べたのかい?」
「ちがう……わたしたべてな……むー!」
するとユノスがペットボトルの側面をあてがい、イバラの台詞を防いだ。
「今度は大正時代の鬼スタイルかぁ……」
「人が真剣な話してるのに、時代遅れなパロディツッコミするなピコリお姉ちゃん! とにかくコイツが食べたんだコイツが!」
「いやいやまだ流行りの最先端でしょうが! 最近も映画三部作やってたし!
作者がファンタスティック・フォー観に行ったとき、ポップコーン売り場がそっちへの客でごった返してたよ!?」
「いいから黙れ! それとサバキお姉ちゃん!?」
「な、何だユノス」
「さっさとコイツを取り調べして、有罪にしろ! お姉ちゃん断退警察でしょうが!」
「わ、わかった……では今から双方事情聴取する。マジナ殿、ピコリ!」
「な、何だい!」「何!?」
「二人はイバラを風呂場に移してくれ。被疑者は別室に移しておかないと双方にとって危険だ」
「取り調べはこちらでしていいかい?」
「しておいてくれ。きちんとメモを残すように」
「了解」
「ではユノスはリビングで、事の仔細を聞く」
「いいよ。全部話してあげるから」
という具合に、サバキの指示通り、二組はそれぞれの部屋へと遠ざけられた。
「……って、アタシはどうするんじゃあ!」
ルシェヌはしれっと蚊帳の外へと追いやられ、玄関に立ったままでいた。
「まあ、別にイバラがどうなろうとアタシには関係ないのじゃ。上で寝てようなのじゃ」
そういうところが捜査陣から外される原因なんだろうとは、気づく思考はルシェヌにない。
彼女はお気楽なことをつぶやきつつ、階段へ歩く。
「すみませんルシェヌ様。お時間を頂戴してもよろしいですか」
すると、どこからともなく階段の一段目に、執事服姿の女性――アザレアが立ちふさがった。
「嫌じゃ。お前の主はユノスじゃろうが。だったらそいつのお時間を頂戴せい」
「そのマスターが緊急事態ですから、代わりにルシェヌ様にお伺いしているのです」
アザレアたちサポート電子生命体『MEY』は、主の心理状態が異常になった場合、緊急時対応として自律行動ができるようになっている。
今回はユノスが、自分が買ってきたドーナツを誰かに食べられたことによる怒りで暴走しているため、アザレアはマスターから離れているのだという。
……という説明をルシェヌが理解するまで、計三回行った後、アザレアは本題を切り出した。
「ルシェヌ様、貴方にはイバラ様の疑いを晴らしてほしいのです」
「何でじゃ。アイツがどうせ勝手に食べたんじゃろ? アイツ小さい割に食い意地張ってるからのう」
ちなみにイバラの設定身長は147cm、ルシェヌは140cmである。
「詳しいことは一旦後回しにしますが、イバラ様は決してドーナツを食べていないと、私は確信しております」
「そういうもったいぶり、嫌いなのじゃ。ちょびっと情報をつまみ食いさせてくれんか?」
「わかりました。では先に一つお伝えすると……マスターが帰宅してから、おやつの時間までの間、四十分ほど、マスターは二階におりました。
その間、マスターは冷蔵庫付近で何が起こったかを見たわけではありません」
「けどイバラがキッチンでなんか料理してたんじゃろ。そればっかりはアタシも見てたぞい。
昼ごはんを作った後だと言うのにまた料理とは、つくづく健気な奴じゃと感心してたのじゃ」
「はい。それは私も認知しております。ユノス様が件のドーナツを冷蔵庫に入れたときも、イバラ様はキッチンにお立ちになられていました。
……マスターは、そこだけの記憶でイバラ様に疑いをかけて、あのように座らせていたのです」
要するに、ユノスの早とちりである可能性がある。
ルシェヌはアザレアからのつまみ食いを噛み締め、真実に迫った喜びでほくそ笑んだ。
そしてアザレアは深刻そうに語る。
「私が今懸念しているのは、満月家の不和なのです。
マスターはあの通り攻撃的に饒舌となっておりますし、イバラ様はあの通り口下手です。
この場合、イバラ様は自分の無実を証明することがままならず、一方的にマスターから冤罪を押し付けられることになります。
このドーナツを食べたという冤罪が降りかかれば、イバラ様はキッチンに立つための信頼を失ってしまいます。
すると、満月家の料理担当はどなたになるでしょうか……?」
「お母さんじゃな! これは僥倖だぞい! 最近お母さんの手料理を食べられてないからな……」
「チヨ様は会社経営で忙しいのではありませんか!? それはそれで多忙に多忙を重ねて申し訳ありませんが……
私が想定していた答えは、マスター、ユノス様ですよ! マスターはここ最近、料理などの一部家事をイバラ様と分担しております。
そのことで彼女の本領である漫画執筆の時間が増えています。
ですがその分担の割合がマスターに増えると、せっかくの得意分野への時間が減ってしまいます。
それでマスターの心身が疲労して、請け負えきれなくなれば……後はもうおわかりですよね、ルシェヌ様」
ルシェヌは階段の柵の縁をDJさながらにこすりながら、
「お、おう……なんかすごいことになるんじゃろうな……?」
「それを未然に避けるために、ルシェヌ様にイバラ様の疑いを晴らす……弁護士としての役割を引き受けていただきたいのです」
ルシェヌはわかりやすく顔をしかめた。
「な、なぜそれをアタシに頼むのかえ?」
「あなたには確実にアリバイがありますので」
アリバイの言葉の意味は、流石のルシェヌでもわかっている。
その事件現場にいなかったことの証拠……よく姉妹の誰かしらにイタズラしたときに『ルシェヌだけアリバイないじゃん!』と言われていたからだ。
「けどそれはアタシだけでなく、マジナとサバキとピコリもそうじゃろ?」
「あの御三方は先の通り、お二方の取り調べに専念しておりますので。それに、先入観に囚われてしまう可能性もあります。
だからこそ、いい意味で中立的に判断が出来て、奇想天外な発想に富むルシェヌ様に弁護役をお願いしたいのです」
「ほう、貴様なかなか見る目があるのう! よしわかった! つまるところ貴様はアタシに探偵役をやってほしいのじゃな!」
「ええ、はい、そうです!」
「よしわかった! ではこのヘン事件、このアタシがズバッと解決してやるのじゃ!」
こうしてルシェヌとアザレア、変則的な『弁護士』コンビが臨時結成されたのだった。
「あ、ところでいいかアザレア。アタシ早速いいこと閃いたのじゃが」
「何でしょうかルシェヌ様?」
「そういやトツカが【真実のなんちゃら】とかいう嘘が言えなくなる技持ってたじゃろ。
アイツを呼び出して一人ひとり質問させれば、すぐに犯人を見つけられるんじゃないかのう?」
「なるほど。それは名案です……が、あいにくトツカ様は今朝から不在です」
昨日、トツカは鼻息を荒くして、『明日、ハピばずっ! の総集編映画を観に行く』ことと、『それに関連したポップアップストアに行くこと』を周りに言いまくっていた。
あの熱気からして、そうすぐに街中から帰ってくるはずがない。
「じゃあ奴には期待しないほうがいいのじゃな」
「で、ございますね」
これがルシェヌの最初の推理であった。
*
十五時二十分。
ルシェヌとアザレアは、イバラの疑いを晴らすための証拠を探すため、キッチンに来た。
するとその導線には、黄色い紙テープが貼られている。
その張り主であるサバキは、IHコンロに両手をかざして、何かを調べていた。
二人は黄色いテープを乗り越えて、
「おーいサバキよ。アタシも証拠を集めに来たのじゃー」
「む。どういう風の吹き回しだルシェヌ殿……と、アザレア殿か? 変わったペアだな」
「私たち、イバラ様の無実を証明するため、緊急で弁護コンビを結成したのです」
「名探偵ルシェヌ様のお通りじゃあ! じゃあ早速色々調べてみるぞい!」
まずルシェヌは冷蔵庫に手を伸ば……
「待て待て待て待て、素手で触るな!」
サバキはズボンのポケットからゴム手袋を一対、パッと取り出し、ルシェヌに投げつけた。
「余計な指紋をつけるな。もう調べたとはいえど事件時の情報はなるべく残さないと駄目だろうが」
ルシェヌはそれに手を入れ、力いっぱい引いてはめる。そして両手をポンと叩く。
「なるほどじゃな! これを素手で握るとアタシの指紋がついて犯人扱いされるってことじゃな!」
「ほんのすぐ前に似たようなことを言ったぞ、自分……こんなので貴様にイバラの弁護が務まるのか?」
アザレアは苦笑いをして言った。
「まあ、私が脱線しないようにサポート致しますので……」
「最終的に名探偵アザレアにならないといいがな……あと、アザレアさんは指紋付きますか?」
「いえ、私は電子生命体ですから指紋はありません。それでも無闇にモノに触らないよう気をつけます」
改めて。
ルシェヌは二つの取っ手を握り、冷蔵庫の左右のドアを同時に開けた。
彼女がすぐに注目したのは、チルド室の上にある三段の収納スペースの内の、中段にあたるもの。
ルシェヌは自分の飲み物を取るときくらいしか開けていないので、はっきり覚えているわけではないが、彼女にとってもその中身は違和感があった。
調味料類の瓶やチューブをまとめて置くカゴが右側に寄せて置いてあるだけで、他はぽっかり空白だったのだ。
上段や下段はギチギチにもかかわらず。
「あれ、ここ、こんなスカスカじゃったか?」
「自分が調べる前までは、これが左側にあったがな」
ルシェヌが振り向くと、サバキが調理台を指さしていた。
粉を振りかけた鶏肉が詰まった、金属製のバットだった。
「自分から説明する。一旦冷蔵庫を閉めてくれ」
「はいなのじゃ」
二人はサバキの横に並んで、バットを見つめる。
「これは……唐揚げの仕込みでしょうか?」
「そうです、アザレアさん。
下味付を終えた鶏肉に粉をまぶしたあと、数分間冷蔵庫内で寝かせると、衣がカリッと仕上がる。イバラはそれを実践していたとのこと」
「で、貴様はなぜこれを外に出していたのじゃ」
「証拠収集の一環のためだ。すると棚ぼためいて重要な証拠が見つかったのだ」
サバキはバットの横に、手のひらに納まるサイズの小さなチャック付ポリ袋を置いた。中には黄色い粒粒が入っている。
「ご存知の通り、自分は両手に断退警察から支給されたナノマシンを装備している。
その科学分析スキャン機能でこのバットを調べてみたところ、この粒が検知された。
どうやらこの粒は、イエローシュガードーナツのコーティングに使われるらしい」
ルシェヌが首を傾げているのと対照的に、アザレアは体をビクッとさせた。
「イエローシュガードーナツ……モモキノドーナツのメニューですか!?」
「はい。モモキノドーナツで販売されているメニューの一つであり、今日、ユノス殿が購入してた品の一つです」
料理経験など金輪際皆無なルシェヌでも、ドーナツを唐揚げに使う発想は信じられなかった。
「つまりイバラは、唐揚げを作りながらドーナツを食ってたってことなのじゃー!?」
「……残念だが、その可能性も有り得る。そのイエローシュガードーナツはどれだけ注意して食べても、コーティングが崩れることで有名だからな……食べながらこぼしたという見方もある」
「いやいや、イバラはそんな雑な奴じゃないと思うぞい。生肉ってバッチイんじゃろ? それ触りながらドーナツ食べるとかお腹壊すじゃろ!?」
「それもそうだ。が、これはとても偶然とは思えない。今後はこの所在が重要な争点の一つとなるだろう……覚えておくといい、ルシェヌ殿」
ルシェヌはいきなりの致命傷的証拠にビビりながらも、首を振った。
その隣でアザレアはメモを取る素振りをして、記憶領域に情報を書き込んでおく。
「……しっかしサバキ、貴様ブヨウジンじゃな」
「何がだ」
ルシェヌはクスクス声を漏らしながら笑って、
「貴様、警察じゃろ? イバラの無罪を勝ち取ろうとしてるアタシにこんな重要な話をするなんて」
サバキは目を細めて言う。
「自分は断退警察としてのプライドがある。都合の悪い情報の隠蔽などは絶対にしない。敵となりうる貴様にも、こちらが見つけた情報はしっかりと提供する」
「それはありがたいことじゃ。じゃあ他に便利な情報はあるかえ?」
サバキはさっきルシェヌが掴んでいた取っ手を指して、
「あそこについた指紋を調べたところ、ユノスとイバラのものだけが検出された」
「え、ユノスとイバラのだけ? あれだけ色んな人が触るようなところが?」
「多分どこかのタイミングで誰かが拭き取ったのだろう。被害者のユノスはともかく、被疑者となったイバラのものがまだ残っていることについては、謎だがな……」
「もしかしたら、誰かがイバラに罪を擦り付けようとした説もあり得るのう……他には何かあるかえ?」
「あるにはあるが……今話す必要はない」
「なぜじゃ?」「どうしたのです?」
サバキは精悍な面構えをして、キッチンにカウンターを挟んで置いてあるダイニングテーブルを向く。
「十五時四十五分。ユノス殿からの強い希望で、双方の言い分と証拠を照合するための、家庭内裁判を行うことになった。そこで事件の状況を判断する。
ルシェヌ殿、弁護士役……務められるか?」
「お、おう、おうなのじゃ!」
と、ルシェヌは勢いで言ってのけた。
実際に『裁判』などの堅苦しいワードを、サバキから突きつけられ、足元はガタガタ震えてはいるが。
「本当によろしいでしょうか。ルシェヌ様……」
「まあ、裁判といえど家の中でする、ごっこ遊びのようなものだからな。情報の出し合いや聞き合いで済むだろう。
……ユノス殿と『ヤツ』が下手に暴走しないといいが……」
【つづく】




