第12話 奇天烈な奇策
作者は語りたいその12「バレンタインにて気が沈む」
今日バレンタインだったんですけど、残念ながらチョコを渡したりもらったりすることはできませんでした。私はどちらも行うことができないなんて…少し自分にショックです。来年こそはしっかりとしなければいけませんね!なお自分用にチョコは買いました。
朝起きる。3日目の朝だ。夜が来れば朝が来る。これは誰にも変えられない世の定め。
俺はすぐに朝食をとった。
「お兄ちゃんおはよう」
「おはよう」
「いただきます」
そして朝食を取り始める。今日の朝食はトーストの上に目玉焼きが乗った、エッグトーストだ。
朝はあまり食事にかけられる時間はない。それに朝からたくさん食べることができない俺にとっては、とてもいいメニューだ。もちろん、ご飯メニューも好きだがな。
「今日もいい天気だね♪」
「ああ、こんな日には学校に投稿せず、どこかにブラブラ散歩したいよ」
どうせ散歩をしている最中にまたあのクイズが来るんだろうがな。俺はあんな茶番のようなクイズは、本当は受けたくない。だが……受けなければならないようなのだ。
……ってあれ?待てよ。自分で思っておいてなんだが、クイズに答えないという選択を取ることができるのではないだろうか?
誰が必ず受けなければならないと言った。……いや語りかけた!
エルラはそんなこと一言も言っていないはずだ!
つまり拒否するという選択があるのかもしれない!
「……んぐぅ!」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「……!」
どうやら俺がこの問題の、打開策を閃いたとき、思わず喜びが体内の壁を越えて、体外に排出されてしまったようだ!これは申し訳ない。
「いや……なんでもない」
「お兄ちゃん絶対何か隠しているでしょう」
「……隠してない」
俺はこれ以上悟られるのはまずいと考え、急いで食事を食べ終え、身支度をして家を出た。
「…………」
すまんな瑛子。お前にこの問題を知られるわけには行かないんだ。
「んもうお兄ちゃんったら……。今日の夜は絶対に聞き出してやるんだから!」
そして学校に到着。
席についた……その瞬間!
「……ぐっ!?」
視界が変わる……異空間に変わってゆく。そうか今日1問目のクイズが始まるというのか。
「やあ!おはよう!」
「またお前か。またクイズをやるのか?」
「こらこら。挨拶は返さなきゃ!そんなことも学校で習っていないの?」
「うるせぇ。そんなことはどうでもいいじゃねぇか」
俺は昨日の不安。絶望。疑心暗鬼状態のときとは違い、今日はエルラのことを高圧的な態度で接していた。それもそうだ。俺は今日すごい打開策を閃いたんだからな!
「じゃあ問題行くよ!今日の1問目!」
よし…ここでクイズに答えないでみるか。
「しんぶんしという漢字の、ぶんという部分は、何という漢字でしょう?」
「…………」
さあどうだエルラ。問題に答えないという発想を閃いた俺の名推理は!
「……!」
エルラは焦っているようだ。やはり俺の作戦は成功のようだな!どうだエルラ!俺はやるときはやる男なんだよ!問題を出す相手を間違えたな!この作戦にやられる要素はない!将棋で例えるなら居飛車穴熊だ!俺は最強の守りがついているんだよ!
「……そうか、君はそういう悪知恵が働くんだね」
なんとでもいいたまえ!これは俺の発想の勝利だ!
「……それじゃあ仕方ないかぁ」
おっ!諦めてくれたのか!これは嬉しいな!じゃあすぐ視界が元通りに……。
「残念だけど、君には少し痛い目にあってもらうよ」
「……!」
作者からの小話「黙秘権について」
人間言いたくないことがあった時、黙秘権といってひたすら黙秘し続けるという、行動を取る人がいると思います。確かにこれを使うと、この場はなんとかなるかもしれませんが、黙秘するということは、相手はその黙秘が終わるまで、ずっと付きまとうかもしれません。黙秘は時間稼ぎにしかならないということですね。黙秘は行わず、しっかりと話すべきです。




