隠れ家に集合だと…。
お久しぶりです。
国試は無事、合格しました!!
エルフ族のガーランドとフフルが向かいあっている。
「ささっ、紅茶とよければ作ったばかりのクッキーなんかもありますのでごゆるりとおくつろぎ下さい」
「結構です」
「しかし、フフル様に失礼があったらオーリス様が」
「はぁー…」
ガーランドはフフル達をもてなしていた。
「まったく…たまに何処かに抜け出していたのは知っていましたがまさかこんな場所を作っていたなんて」
フフルは頭を抱えて溜息を吐く。
「我々としては希望を失い、行く宛もなかった身を拾っていただいたうえにまともな暮らしをさせていただいていまはす。我々、住民一同オーリス様には心から感謝しております」
「それは見てわかります。生活の基盤があり種族を超えての共同生活。エルフ族に竜人族、魔族に人間が一緒に暮らす場所なんて初めて見ましたよ…。それに加えてドラゴンまで飼っているなんて…。まぁーそれはそれとして、あの子1人でここまで出来たとはどうしても思えません。誰かが手伝っていたとは思いますが」
フフルはロハスに目を向ける。
「仕方なかったんです!私だって1度お断りしたのですよ!無理やりどーにかしてって頼まれて仕方なくですよ!おー神よ!主のお恵みを!とか気持ち悪い事を近くで言い続けるんだもん!…すみません…」
ロハスの言っている事は事実である。
最初はオーリス1人で食糧調達を多少手伝ったりしていたが日に日に新たな住人が増えていき、オーリス自身だけではどうにも出来なくなったのか、作業が面倒になったのかは分からないがこっそりオーリスはロハスに相談し資金面やらの面倒を見ることを手伝わせた結果、衣食住のレベルが一気にあがり見事な生活基盤を築く事に成功した。
更に住人達を得意分野への仕事に就かせ働かせ続けた結果、独自の通貨すら持つまでに急成長していたのだった。
紙幣にはオーリスの肖像画が描かれている。
フフルの手には10000オーリスドル。
「その名前はオーリスが適当に決めた物ですから!私は関係ないです!ちなみに最近では外の方々との交易も密かに始まっておりそのお金も両通しはじめています」
ここぞとばかりにやってやったぜ、世界の1つを生み出してやったぜとばかりにロハスは胸を張る。
「わーーい」
「外は外で騒がしいし、もぉ…」
外では多種族に混じりサーシャがカリーヌの尻尾を滑り台にして遊んでいた。
「カリーヌ様はオーリス様と仲良しなの?」
「とても仲良しですよ。深い深い愛という名の鎖で繋がっているので」
「ふーん。でもサーシャもオーリス様と仲良しだよ!」
「まったく沢山の子供をほったらかしてあの方はどこで何をしているのやら」
「んー。多分お昼寝かな?」
「確かにそうかもしれませんね」
カリーヌは狩ってきた魔物を喰いちぎりながら笑った。
サーシャ以外にも、マリーや他の使用人達も皆揃ってこの場所に来ている。
サーシャは遊んでいたが他の使用人はあれやらこれやら忙しそうに働き、住人達とも良好な関係を築きつつあった。
「まぁーまぁー。フフル様もお疲れでしょうし今はゆっくり休んで下さい。オーリス領内の方々が引っ越されて食糧面や土地など困る事は無いと思いますので」
「あと金銭面は私にお任せ下さい!」
「頼りにしてますよ、財務大臣」
「まっかせなさーい!」
ガーランドとロハスはガッチリと握手した。
「失礼します」
外の見回りに出ていた部隊が帰って来た。
「外の様子はどうだった?」
「西の方から大群勢がこちらに向かって来ているとの報告がありました」
「敵か?」
「いえ、確認したところマール家次期当主ハミロン・マール様、エピト家次期当主のクアラー・エピト様、ロー家次期当主のウィン・ロー様の合同部隊と思われます。如何されますか?」
「四大貴族の方々なら歓迎しないといけませんね。宴の準備を急がせて下さい」
「はっ!!」
「ねーねー、その中にファウスはいた?」
ロハスは見回りに質問する。
「今のところファウス様を見たと言う報告は受けてはいませんが」
「そっか!ありがと」
「あっ、それとロイス領の偵察に向かわせた者から1人こちらに歩いて来ている魔族がいるとも報告が入っておりますが」
「1人?フフル様、領内の住人でしょうか?」
「住人ではないでしょう。領内を出る時には領内に命の気配は1つもありませんでしたから外部からきた魔族だと思われます」
「そちらはどう対処致しますか?」
「うーん…敵味方がわからない以上、オーリス様のお客様かもしれないので手出しはするな。ただ監視は続けるように」
「はっ!了解しました!」
見回りが出ていくのと同時にロハスも部屋を出た。
「いやはやオーリス様がおられないと言うのにバタバタですな。ハッハッハッ!」
ガーランドは笑いながら膝を叩いた。
「全くですよ…居たら居たで問題を起こして、居なければ居ないで面倒ごとに巻き込む…はぁー」
「フフル様のお気持ちお察しします」
ガーランドはフフルにお茶を勧めるのであっと。
一方、でぶグリを置き去りにしロイス領に向かったオーリス。
「さてさて俺の領地はと…」
気配を探る多くの人間が領地内にいた。
「おっさんの言ってる事は嘘じゃなかったか。と言う事はファウスの手紙も本物だろうな…。あれ?俺はこれからどうしたらいいのだろうか?」
ロイス領上空で悩む。
自分の行動に。
選択肢としてはいくつかある。
1、領地内の人間をぶっ殺して領地奪還。
2、フフルさん達を探しに行く。
3、ファウスを見つけて事情を聞く。
4、何もしないで熱りが冷めるまでのんびり過ごす。
自分的には4を選びたいがそれだと後が怖いから却下。
ファウスを探して事情聞いた方が解決には早いと思うがあのファウスが簡単に捕まるとも思えない。
人間をぶっ殺して領地を奪還するのは簡単だが1人であの数を相手にするのは正直面倒。
最後に残ったのは…2の選択肢。
「探す手がかりがないからな…。一応無駄だと思うけどかけてみるか」
トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルル…ガチャッ。
「もしもし、サーシャです」
「やっぱり留守電か…」
「あっ、オーリス様?」
「…ん?サーシャなの??」
「はい!」
「皆んな無事かな?」
「皆んな元気ですよ」
「ちなみになんかゴーゴー風の音聞こえるんだけど、今何してるの??」
「皆んなでカリーヌ様の尻尾を滑ってます!」
「カリーヌ…だと…」
オーリスの顔がみるみる青ざめていく。
「確認だけカリーヌってのは滑り台の名前かな?」
「違うよ、真っ赤大きなドラゴンだよ?」
「本当に?」
「うん!」
「………」
「あれ?オーリス様?おーぃ」
「はいはい…」
「フフル様が探してたので今変わりますね」
「いや、大丈夫!あと俺から連絡あったのは秘密にしといてね!極秘任務中だから!」
「わかりました!」
「また後で連絡するのでまた!」
オーリスは急いで通信を切った。
「何でみんなガーランド達のとこに居るんだよ!サーシャだけならまだしもフフルさん達も居るとかマジでヤバイな…。でも、まてよ…。ファウスが居ない今なら全部アイツの責任に出来るんじゃないか?いや、出来る!それしか俺が助かる道はない!それにバレたのだってファウスが余計な事したからで全部アイツが悪い!」
オーリスはファウスに全責任を押し付ける事に決めた。
「とりあえず皆んな無事だしガーランドのとこに居るなら大丈夫だろ」
選択肢2は解決されたので次は…。
ファウスを見つける事が第一目標となった。
何としてもフフルさん達より先にアイツを見つけなければ責任を押し付けられない。
しかし、手掛かりは皆無。
ロイス領に向かう途中でファウスに連絡してみたが応答はないし、どうしようが悩んでふと下の人間に聞けば何か分かるかもしれないとオーリスは思った。
「面倒だけど今はこれしかないか」
オーリスは嫌々自分の領地に降りていくのだった。
しばらくここを離れて居ましたが戻って来ました!
国試終わってからも卒業やら東京からの引っ越しやら仕事やらでこんなに月日が経っちゃいました…。
嘘つきな猫です。
コロナの影響で皆様も大変だと思いますが充分体調面には気をつけてください!
私は自宅待機ですが!笑
今後も投稿しますので改めてまた、宜しくお願いします!
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