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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第5章 序列変動 編
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招待される

お久しぶりです。

「オーリスさん!いつまで寝てるんですか!!いい加減に起きて下さいよー!」


イースはオーリスの体をガシガシ揺さぶる。


「ん…?飯か??」

「違いますよ!」


十分に睡眠を取ったオーリスはようやく起き上がり体を伸ばした。


「んーーー!よく寝たー」

「でしょうね!」

「イースは、寝なかったのか?」

「こんなに沢山本が有るのに寝てられませんよ!むしろよくこんな素晴らしい場所で寝られますね!」

「まぁーな」

「まったく…それでこれからどーするんですか?」

「イース、そろそろだろうから身だしなみをは整えておいた方がいーぞ」


両手をあげオーリスは背中と首を伸ばすと、オーリスは服の汚れを払い襟を正した。


「何がそろそろなんですか?」


イースがオーリスに質問すると返答される前にドアが開く。


「オーリス様、イース様。お食事の準備が出来ましたのでこちらはどーぞ」

「…え?」


イースは突然の事に驚いたがオーリスは驚く事なく一礼して素直に案メイドの後ろについて行った。


「ちょっとオーリスさん。これはどーゆー事ですか??」

「見たらわかるだろ?食事の招待だ」

「食事?招待?」


イースは混乱した。

そうこうしてるうちにオーリスとイースは部屋に案内され、そこにオーリスがよく知った相手がいた。


「まったく。いつになったら静かにこれるのやら」

「一応、努力はしてるつもりなんですけどね」

「そーゆー事はおやめなさい」


アオスはオーリスの方向に向け言葉を突き刺す。


「えーっと、努力します」

「あなたじゃ無いわよ」

「……」


返答したオーリスは不思議そうに頭を傾げ、隣のイースは床に目線を落とした。


「まー!まー!いーじゃないか。未来の(義理)息子が来てくれたんだから。久しぶりじゃないかオーリス。しっかり魔王はやってたか?」

「そこそこやってたと思います」

「うんうん、そーかそーか!」

「ところで今日は相方が違うよーだが?隣の相手は…どっかで見た顔だな…」


顎に手を当てアマドは喉元まで出てきている答えを吐き出そうとする。


「あーっ!ベ…」

「ベルゼの子でしょ。お名前は?」

「は、はいっ!イース・ブブと言います!」

「そう。いいお名前ね」


アマドの前にアオスが答えを出した。


「今、私が言おーとし…」

「はい、はい。ほらはやく席に着きなさい。せっかくの食事が冷めてしまうわよ」


オーリスは素直に席に着き、イースにも指でそこに座れと合図をだした。


「おーい。ミュゼは呼ばなくていーのかー?」

「あの子はいーのよ。今回は」

「本当にいいのか?知らせなかったのがバレたら怒られるの私なんだけど…」


アオスは席に座りため息をつく。


「オーリス、要件が済んだらミュゼに会いに行くんのよね?」

「そーなんですか?」

「そうしなさい」

「はい…」


オーリスは面倒くさそうに返事をした。


「ほら貴方も早く!」

「はいっ!」


「さっ!それではまずは食事にしましょう」


4人が席に着き食事が始まる。

食事しながらアマドはオーリスの序列についてアオスに話した。


「やっぱりコイツはやれば出来る男なんだよ!さすが俺の親友の子…って言われるのは嫌いだったな」

「今更そんなこと気にしませんよ。子供じゃあるまいし」

「そーか!ならいーか!今後も立派な魔王になるために精進しろよ!」


アマドは美味そうに酒を飲む。


「オーリス」

「はいっ!」


氷のように冷たく氷河のような重い言葉がオーリスを襲う。


「あなたが努力したのは認めます。けれど、たかだか44席で満足するよーでは全然たりませんからね!」

「はいっ!申し訳ありません!」

「そっ。わかっているならいーのよ」


アオスも笑った。

目は笑っていなかったけど。


「で、貴方の序列は?」

「えっ!?私っ!?」

「当たり前でしょ。最近外に出ることが多かったのだから当然…」

「あー、いや、今回は現状維持と言うか何というか…」


アマドは静かにグラスを置く。


「成長しない男に魅力なんて感じないものよ。イース君も覚えておきなさい」

「えっ!あっ…」


イースは突然アオスに話を振られた事に驚き返事が遅れた。


「返事っ!」

「はいっ!!」

「素直でいー子ね。オーリスとは違って」


アオスはオーリスに向ける笑顔とは別の柔らかな顔で笑いかけた。

しかし、イースにはそれすらも恐怖でしかなかった。


部屋に入ってすぐイースはアオスと目が合ったと言うよりはすでに見られていた。

目を合わせたのはほんの一瞬、イースはすぐに目をそらした。

しかし、それだけで十分だった。


オーリスが言った言葉の意味がそれだけで理解できたから。

そう、この人は怒らせてはいけない相手と言う事が。


ベルゼに会いに来る魔王や貴族は大勢いる。

そんな相手を毎回みていたせいかイースは相手を品定めする癖がついてしまった。

相手がどの程度の地位で何を考え望み、どんな性格なのか。

自分とどれだけな力の差があるのかをつい考えてしまう。

その癖が無意識とは言えアオスに向けてしまった。

すぐにアオスから注意を受けたが時すでに遅し。

イースは食事しながら生きた心地はしなかった。


アオスには絶対的強者の風格と洗練された気品があり、今までベルゼに会いに来たどんな魔王達よりもイースに恐怖という感情を芽生えさせるほど遠慮のない威圧感があった。


そんな事を気にせずオーリスは飯を食う。


「よくこんな状況で食べ物が喉を通りますね!」

「これおかわり下さい!お前も食っといた方がいいぞ。今度いつまともな飯が食えるかわからないからな」

「それはどーゆー事ですか!?」

「いいから、食えって」


オーリスは食事を続け、イースもその言葉に従ってモリモリご飯を口の中に詰め込んでいった。


「いー食べっぷりだなベルゼの子。これも食っていーぞ!」

「そーね。ミュゼは大人しく育て過ぎたせいか最近は食事も少ししか口をつけないし。男の子もいーわね。あなた」

「そっ、そーだな!」


アマドは嬉しそうに一気にグラスを空けた。


「ところでオーリスは何でうちに来たんだ?序列の報告か?」

「この子がそんな律儀な事するわけないでしょ」

「それもそーだ!」


アマドは大声で笑った。


「どーせ隣の子の付き添いなんでしょ」

「ほぉー。オーリスがその子の付き添いか。なんだか面白いな!で、お前らはどんな関係なんだ??」


「どんな関係と言われても……」


アオスが口籠る。


「普通にただの友達ですよ」


オーリスは当たり前のようにアマドに答えた。


「オーリスにもエロ貴族以外の友達がいたとは!」

「そりゃいますよ!それより本題に入ってもいいですか?」

「なんだ?あらたまっておかしな奴だな。なにか頼み事でもあるのか?」


食事を済ませ水を飲みオーリスは席から立ち上がりアオスに頭を下げた。


「どーした!?オーリス!?」


突然の行動にアマドは焦った。


「それは何かしら?」

「勝手なお願いで申し訳ないのですがイースに力の使い方を教えてやって下さい!」

「……」


一瞬の静寂。


「オーリス。前にも言いましたが魔王たる者、そー簡単に誰かに頭を下げるよーな事はするなと…」


アオスはオーリスの態度を咎めようとするとイースがオーリスの横で土下座する。


「すみませんっ!!それはオーリスさんがすべき行動ではありませんでした!私が頭を下げるべきでした!!先程の行動含めどーか許して下さい!」


「おい、おい。子供がそんな事覚えなくていーんだよ。男が頭を下げていーのは友と愛する女のためだけだぞ!なぁーアオス!」

「はいはい。わかったから早く席に戻りなさい。まったく、仕方ないから話だけは聞いてあげましょう」


アオスはため息をついてデザートを要求した。


実習をなんとか乗り越えようやく自由な時間ができました。


嘘つきな猫です。


今でも足腰が痛いですがなんとかこの場に復活できました。

待っていてくれた方、そうでない方もこれからも末サボを宜しくお願いいたします。

今日からまた頑張って投稿していくので今後と宜しくお願いしまーす!

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