学ぶは難し
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します!
嘘つきな猫より(^O^)
「違う違う!なんでできないんだ?」
「すみません。もう一度…」
オーリスはイースを鍛えていた。
「イースってベルゼの息子だよな?」
「………」
「冗談だって。間に受けるな。もう一度だけ見せてやるから真似てみろ」
オーリスは立ち上がり右手と左手に魔力を圧縮した球を作り体の前に浮かべそれを高速で回転させながら前方に放った。
その球は物凄い速さで飛び出し前方の木々をなぎ倒し、岩壁を砕き削り、ひたすら直進した。
時間をおいてオーリスが拳を握ると同時に破裂し地面をえぐる程の爆破をし姿を消した。
「なっ。簡単だろ?」
「なっ。じゃないですよ!黙って聞いてれば!こんなの見ただけで出来るわけないでしょ!!馬鹿にしてるんですか!?」
「そーいうけど、俺とファウスは出来たからな」
「あんたら史上最悪の三帝と私を一緒にしないで下さいよ!」
オーリスはため息をつく。
「だから言っただろ。俺に教わるくらいならファウスを頼れって…」
「いーからさっさと教えて下さい!次はもっと細かくちゃんと教えて下さい!!」
「はぁー。頼るの嫌なんだけどしかない…」
「頼る?誰をですか?」
「この世で1番怖い人だよ…」
「オーリス様〜」
遠くからオーリスを呼ぶ声が聞こえる。
「どーした?」
「何じゃなくてコレ持ってきてあげたのに!」
オーリスを呼んだのは使用人として雇った貴族の娘ヘスタだった。
「はいっ!お弁当!」
「おー。ちょうどお腹が…コレはなんだ?」
「見ればわるでしょ。サンドウィッチよ」
オーリスはカゴに入れられた摩訶不思議な物体を指差して確認したがヘスタはコレをサンドウィッチと言っていっているがオーリスにはまったくそんな物には見えなかった。
オーリスの言うサンドウィッチとはパンの間に野菜や肉、卵などの食べられる食材を挟んでいる物なのだが、ヘスタが持ってきた物体は確かにパンらしき物ではさんでいるよーに見えなくはないが…なぜ濡れてベチャベチャになっている。
そして間に見えるその尻尾らしき物と綺麗な羽根らしき物。
さらにこの鼻を突くような刺激臭はいったい!?
色々聞きたいことはあるが1番確認しなくてならない事を聞いておこう。
「ヘスタ。コレは誰が作ったんだ?」
「私よ…オーリスが頑張ってるってサーシャちゃんから聞いたから…」
「だろーな」
「なによ!だろーなって!」
ヘスタが隠している手を見れば予想はできる。
「コレ食えるのか?」
「何よもー!一生懸命レシピ見ながら作ってきたのに!」
「貴族の娘じゃ仕方ないか…手を見せてみろ」
オーリスはヘスタはが隠していた手を引っ張り出して治癒する。
「あ、ありがとう…」
「貴族の娘がやったことないかとするなよ…」
「これでもオーリスが出掛けてる間、一生懸命練習したんだから!」
「いーか。どんな相手でも向き不向きがあるって知ってるか?」
「いーわよ。どーせ食べたくないんで…」
オーリスは覚悟を決め摩訶不思議な物体を掴み口に入れた。
味はご想像にお任せするがこの世から消えたい思うような味とだけ言っておこう。
「食えなくはない(死ぬ覚悟をすれば)」
「いーわよ無理しなくても…フフルさんやマリーさんからも苦笑いされてたしどーせ美味しくなかったでしょ…」
「その分伸びしろがあるって事だろ」
「そこは嘘でも美味しいって言ってよ!!」
「はいはい。とりあえずこれからハイロット領に行くからフフルさんにも伝えておいて」
「また、ディアのとこにいくのね!」
「またってなんだよ。いつ俺がディアのとこに行くって言った!」
「違うの?」
「違う違う。出来れば俺も行きたくはないけど…」
オーリスはイースを見た。
「わかったわよ。ならフフルさんには私から伝えておくわ。お弁当食べてくれたしね」
ヘスタはそー言って笑顔で帰って行った。
ヘスタを見送ったオーリスは腹を抱えて地面に倒れた。
「だ、大丈夫ですか!?オーリスさん!オーリスさん!しっかりしてください!!」
オーリスは白目を剥き泡を吹いて倒れた。
「時間…差…かよ…」
それがオーリスの最期の言葉だった。
と、言うのは冗談です。
「あー。本気で死ぬかと思ったぁ…川の向こうで手招きする美女の夢を見た」
「何ですかそれ?それより大丈夫なんですか?」
「大丈夫、大丈夫。そー簡単に死ねないから」
オーリスが立ち上がる。
「よし。一応確認しとくけど。今から向かうとこでは全てイエスとだけ答えろ。わかったな」
「イエスですか?」
「そーだ。逆らうな、抗うな、文句を言うな。コレは絶対に守れ。じゃないとイース、お前がベルゼの息子だろーと関係なく殺されると思え。わかったか?」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟なんかじゃない。コレはマジだ」
「えっ…」
オーリスの真剣な顔を見てイースは唾を飲んだ。
「そんな危険なところになぜ行くんですか!?」
「強くなりたいんだろ?」
「はいっ。私は強くならなきゃないんです!!」
「だから連れて行くんだよ。俺たちをここまで鍛え上げた相手に会いに行くために」
「わ…わかりました。逆らうな、抗うな、文句を言うなでしたよね。それと返事は全てイエス」
「よし。理解が早くて助かる。グリっ!!」
「はいっ!!」
たくましく成長しただろグリが空から降ってきた。
「イース乗せてハイロット領に向かう」
「お任せ下さい!」
オーリスも気は進まないがディアの事もあったので久しぶりにハイロット領にイースを連れて向かった。
その頃オーリスが向かっているハイロット領ではちょっとした心配ごとが領主アマド・ハイロットを襲っていた。
「ディアは部屋に篭っているが大丈夫だろーか?」
「女には色々あるものよ。あまり男が出しゃばらないで下さい」
「そーか。アオスがそー言うなら」
「それより、夜中出かけて行ったよーですがどこに行ってたのですか?」
「あー。そーれはー…」
「それは?」
「ちょっとした集まりがあって」
「いい男なのは認めますがあまり子供を増やす事はないよーに気をつけて下さいよ」
アオスは冷静にアマドに釘を刺した。
「違う!断じて違うから!信じてくれ!」
「そんなに必至にならなくても。そんなに必至になられると逆に怪しいですよ」
「そんなぁー…」
「あなたの事ならなんでもしってますから。もしそんな事してたらアソコをグチャグチャにすり潰して死ぬより辛い思いをしながら長生きしてもらいますから」
アオスはご機嫌で笑った。
「おや?珍しい相手が訪ねて来るみたいなので、私はちょっと準備がありますのでディアの事よろしくお願いしますね」
「わかった。それで誰がくるんだ?」
「引き篭もりの原因ですよ。まったくもー少し女心って物をわかってもらわないとね。ねっあなた!」
「お、おぅ。そーだな」
アオスはそー言って部屋を出て行った。
「あれ?え?なんの事を言っているんだ??なんか近々、記念日…いやイベントがあったか?」
アマドは必至にアオスの言った意味を考えた。
考えても意味はない。
アオスはただアマドをからかっただけ。
だから、発言した言葉に意味は全くない。
「まったく。顔を出せと言っているのにここに来るのはいつぶりなのか。ディアの事もあるしちょっとお仕置きでもしてやろーかしら。フフフフツ」
アオスは楽しそうに笑った。
その時オーリスは体を振りわせた。
「オーリス様大丈夫ですか?ちょっと冷えてきましたし体調にはお気をつけ下さい」
「まさかさっきの後遺症が!?」
「いや、大丈夫だって…多分あの人が楽しそうに笑ってるんだろ。はぁー。本気で行きたくない…」
「なら行かなければいいー何なんでハイロット領に行くんですか?」
「イースを引き受けた責任があるからな」
「オーリス様ってそんなに責任感ありましたっけ?」
「確かに!なんで俺、頑張ってんだ??」
「…ご迷惑ですみません」
イースは体を小さくした。
「俺たちの事はもー知られてるだろーし。今更引き返したら今度会った時が怖いからな…。ここまで来たら行くしかない…。それより!絶対俺の言った事は守れよ!」
「それはもちろんです!」
「何度も言うけど絶対だぞ!!」
イースに何度も念押ししているうちにオーリス達はハイロット領に到着したのだった。
今年の初投稿が無事に出来てよかったです!
お年玉配りや、帰宅の準備や誕生日やら忙しかったけど何とか投稿できました!
嘘つきな猫です。
今年も末サボとコアラをどーぞよろしくお願い致します!




