ケイトスの最後
投稿期間が空いてすみません、、、。
「呆けたフリの冗談はここまでにして」
「冗談かよ…その歳でそんな冗談言われたら普通に呆けたと思うからやめてくれっ!」
「ホッホッホッ!」
「なんだこの亀?」
「亀とはなんだっ!魔族ごときがっ!私の名は…」
「よっこいしょ」
オーリスは亀をひっくり返した。
「何をなさるんですかっ! 起こしてっ!起こして下さいっ!オーリス様っ!」
「えぇ…」
ファウスは目を細めて苦笑いをした。
「まぁーコイツはただの物識り爺さんだよ。ほらよっ」
「まったく!事情はわかってるので名前ぐらい名乗らせて下さいよっ!オーリス様でなかったら滅殺するとこですよ、まったく!」
「怖っ!亀、怖っ!」
「ところで、何名かはこちらに来ていると思いますが皆様元気ですかな?」
「なんだ、知ってたのか?」
「まぁーだいたい予測がつきますとも」
「で、この亀様は?」
「申し遅れました。私の名はタメトスと申します。周りからメトスとかメト、トスなどいくつもの名で呼ばれていますが、呼ばれる名には興味が無いのでご自由にお呼びください。ファウス様」
タメトスは頭を引っ込めた。
「あっ、これが一応お辞儀みたい」
オーリスの補足を聞くと、ファウスはタメトスにお辞儀した。
「挨拶はコレくらいにして、爺さん。そこの剣なんだけど見覚えはないか?」
「…これはっ!?」
「おっ。爺さん、何か知ってるのか?」
「全然見たことないですね。こんな剣は」
「なんだよっ!知らないのかよっ!」
「オーリス様っ!?な…何ですかこれ…は」
騒ぎを聞きつけたミュゼとジョルジュが死体の山とその前に立っている1匹と亀を見て言葉を失った。
「コレはどーゆーことか説明してくださいっ!」
ミュゼはオーリス達に叫ぶ。
「コレはケイトスの仕業だって言っても信じてもらえないだろーけど」
「ケイトスがいるのかっ!?」
ジョルジュはケイトスの姿を探す。
「悪いけど。ちょっと色々あって…殺した」
「ケイトスお兄様…」
「そーか。いや、それも致し方ない。自分の息子とは言えあんな事をしでかしたのだ。殺さないまでも死ぬまで牢獄に閉じ込めるつもりだったのだから、いっそ殺したほうがケイトスには良かったのかもしれんな…」
「いやいや、何泣いてんだよっ!!この状況みたら普通俺達が皆殺しにしたって少しは疑えよっ!!」
「オーリス。グスンッ。様達ぎ殺したのですか?」
「いや、違うけど」
「もしかして、ファウス様が!?」
「なんで俺だけ疑うんだよっ!!」
「でしたら、お2人がこんな事するはずないじゃないですか。グスンッ」
「なんだその信頼…忘れてるだろうけど俺達は魔族で魔王なんだけど?」
「確かにオーリス殿は魔族で魔王かもしれないが、信頼する上で種族なんて関係ないと私は思っているのだが」
ジョルジュもオーリスの言葉を信頼していた。
「それに2人が本気を出したらこんな騒ぎでは済まなかったでしょう。むしろ死体なんて残すことなく殺す事も出来たでしょうし…何をしているっ!早く彼等を埋葬するのだっ!!!」
「「「はっ!!!」」」
ジョルジュとミュゼは死体の山を見てまた涙を流した。
ジョルジュの指示のもとケイトスに殺された人達を丁重に埋葬していく。
「不思議なもんだな。自分を殺しかけた相手や、部下に涙を流すなんて」
「どんな相手でも家族は大切なんだろ?俺が死んだらお前もなくだろ?」
「多分泣かないだろーな」
「いや、そこは泣けよっ!!」
「第一、お前の裏切りやまして、俺より先に死ぬなんて事はないだろーし」
「んー、喜んでいいやら、怒っていいやら…複雑だわ」
「…家族ねー」
オーリスは不思議そうに2人をみつめ、埋葬が終わるのを待った。
「さて、落ち着いたところで、この剣に使われている材料、製法、この剣のほとんどをやはり私は知りませんね」
「結構ひっぱったわりには知らんのかいっ!!ペシッ!!」
ファウスは偉そうに出てきたカメの背中にツッコミを入れた。
「怒るなよファウス。爺さん。お前が知らない事が重要なんだろ?」
「ホッホッホ。その通りです。さすがオーリス様。私が知らないと言う事はコレは…なんでしょね?そもそもこれは剣なのかすら疑問ですけど。しかし、形は剣ですがね。こんな異様な力を発する生きた剣なんて私は知りませんからねー」
タメトスは背中の甲羅を剣に向けて背面ジャンプしてみせる。
「よいしょっ!…バゴンッ!!」
地面が割れた。
「ジタバタ。ジタバタ。すみませんが起こして下さい」
「自分で起き上がれないのになにしてんだよっ!」
ファウスが亀を元に戻そうとする。
「重っ!!何コイツっ!?」
ファウスは腰と背筋に力を入れなんとかタメトスを起こしてやった。
「さてさて、剣はどーなりましたかな?」
「剣はあそこだよ」
「なにかしらコレ?」
ちょうど戻ってきたミュゼはの前に剣が転がった。
「オーリス様のですかー??」
そう言ってミュゼは剣を拾う。
「あっ……あぁぁぁぁ…あぁぁぁぁ」
ミュゼの様子が一瞬で変化した。
さっきまでのケイトスのような雰囲気になるとオーリス達に話しかけて来た。
「あぶねーだろが!亀が甲羅で剣を折るとか聞いたことねーぞ!」
「おいおい…ミュゼまでも叫んでる気がするんだけど…」
「そーみたいだな」
「ホッホッホ。やはりなんとも珍しい寄生型の剣のようですね」
「寄生型?」
「寄生型と言うのはですね、持ち主に寄生し生命力やら魔力やら吸えるだけ吸うは、意思を奪い持ち主のフリをしてやりたい放題な行動するは、その上その寄生している本体が見つけにくいと言う厄介極まりない相手でしてね。それに持ち主が死んだ場合は違う誰かにまた寄生する。それにこんな奇妙な珍しい形の剣が落ちていたら誰でも拾ってしまうものです。この形のおかげで宿主には困らなかったでしょうな。今回のよーに」
「確かにファウスも拾いかけたしな」
「それは言わないでくれ…」
バツの悪そうにファウスは頭をかいた。
「くそ。こんなに早くバレるとは思わなかったがまぁー楽しめたからいーや。欲しかった物ももらえたしな」
「ミュゼに寄生してるアレを剥がすにはどーしたら?」
「基本的に寄生されたら本体が死ぬまで剥がす事は不可能らしいのですが」
「それはまずいだろっ!!」
「まぁー取れなくもないとは思いますが、オーリ様とファウス様でしたら問題ないと思われるのでご安心を」
タメトスから解除方法を聞き2人は行動に移る。
「あれだけ、人間どもを殺せたなら楽しかっただろーに」
「お前にもこの快感がわかるのか?」
「そーだな」
剣をにぎるミュゼに向けられたオーリスの声のトーンが2つ程落ちた。
「気心知れた相手に殺されていく顔はなんとも滑稽。だから寄生はやめられないっ」
「とりあえずミュゼから離れてもらうな」
オーリは剣を握る腕の根元を切断した。
「なんて奴だ!コレでその女は出血多量で死ぬか、片腕を失ったまま絶望しながらいきるかだなっ!!」
「普通はそーなるんだろーけど、うちにはコイツがいるからな」
「よいしょっと」
ファウスは片腕を失ったミュゼをオーリスから受け取るとすぐに回復魔法を失った腕の中部分にかけた。
まずは骨をそして血管と神経を、それから筋肉最後に皮膚の順番で見事に腕を再生させ、元の綺麗な腕がすぐに現れた。
危険を察知した剣はミュゼの腕から離れ、向きを変えその場から逃げようとする。
「そんなに急がなくてもいーだろ?」
オーリスは力強く剣を握った。
「馬鹿がっ!これでお前の体を使ってそこの男と亀を…亀を……あれ……?」
剣はオーリスに寄生しようといくつもの触手をオーリスの右腕に絡ませ同化した。
同化したまではいーが、まったく操れる気配がない。
自身の魔力をオーリスの神経に流し込み全ての意思をコントロールできるはずなのだが出来なかった。
「また、無茶な事を…」
タメトスは首を振った。
「どーした?俺に寄生したんだろ?」
「こんなはずは…魔族ごときに魔力量に俺が劣るはずがない。ならなぜ操れないっ!」
「答えは簡単。単純にお前の魔力量より俺の方が多いだけのこと。そんなに欲しかったら俺の魔力を食わせてやるよ。胃袋に穴が開かないように気を付けろよ」
オーリスは剣に魔力を流し組んでいく。
無制限に相手の意思とは関係なく。
剣は逃げたくてもオーリスの握力からは逃げられなかった。
オーリスの手刀よりは鋭い切れ味を持っているかもしれないが力比べとなったら勝てるはずがない。
剣に力は必要ないのだから。
力が必要なら力のある相手に寄生すればよかったのだから。
「破裂するっ!やめて・・・くれ・・・」
「そろそろ限界か。なら消滅するまで頑張れよ」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「これが滑稽な姿か。見るに堪えないな」
禍々しく黒光りした剣から色がどんどん剥げていき、最終的にはボロボロに崩れ砂状になって風にのってどっかに消えた。
「お見事っ!」
「やれやれ、これでようやく解決したな。俺もこれでゆっくりじっくり美人さん達との夢の時間を」
「さすがファウス。ブレないな」
「まぁーなっ!!」
オーリスとファウスはハイタッチした。
「あれ?私は何を?」
ミュゼの意識も回復しこの騒ぎはナイミツニ処理してされたのだった。
試験も終わったのですが試験に落ちたよーで全くモチベーションが上がらなかった
嘘つきな猫です。
何もやる気がおきません笑
コアラの方も手がつかずダラダラしてましたが!
何とか気持ちを切り替えて復活したしました!
これからまた新たな気持ちで投稿するので今後とも宜しくお願いします!




